こんにちは!総合商社マンです!4月以降コロナ銘柄として一気に急騰したアンジェス。最新の株価チャートを見てみましょう!
コロナ銘柄のアンジェス
コロナ銘柄で4月以降に爆上げを披露してくれたアンジェスですが、このところ話題に上がらない静かな相場推移となっています。
アンジェスは大阪大学医学部の森下教授という方が創業した創薬ベンチャーですね。アンジェスがどんな会社で、なぜコロナ銘柄なのかについては過去に以下記事に纏めていますので、興味がある方は御覧ください。
このアンジェスですが、「継続前提に重要事象」が付いていますので安易に手を出すと思わぬ火傷を負う可能性がありますので、その点はご注意ください。
加えて、コロナ関連銘柄として買われた企業であり、ひとたびアンジェスの進めているコロナワクチンの進捗にネガティブニュースが出ると大きく下落する可能性があります。
現に7月にたった1日で10%以上下がる暴落を引き起こしたりしています。その際の記事はこちら。
何度も言いますが、むやみに手を出すのは危険な銘柄であることは認識した上で取引をするかどうか判断致しましょう!
アンジェスの最新株価指標
アンジェスの最新株価指標を確認しておきましょう。
こちらが10/2終値時点の日足チャートです。
株価(10/2終値):1,441円(前日比▲7円/▲0.48%)
年初来高値:2,492円(2020/6/26)
年初来安値:375円(2020/2/28)
PER:-倍
PBR:8.24倍
配当利回り:0%
信用倍率:40.40倍(10/2)
赤字会社ですので、PERは算出出来ません。また無配会社ですので配当利回りは0%です。2月に年初来安値の375円を付け、その後コロナ関連銘柄となり一気に爆上げし、安値から実に6.6倍の大相場を演出しました。
しかしながらその後は1,200円程度まで下落した後、再び高騰し年初来高値となる2,492円を6月末に付けた後は、先ほどお見せしたチャートの通り大きく値を下げて、現在は1,400円台で推移という流れです。
何がすごいって、信用倍率40倍ですよ40倍。笑 吹きあがることに賭けをしている人たちが沢山いるということですね。もうこれは投資では無く、投機です。笑
信用倍率が高いということは下がる時は信用買いをしている人の投げ売りも発生するので暴落が起こりやすくなっている状況であるということです。いやー、それにしてもすごい。笑
はい、ということで、そんなアンジェスの最新株価チャートをチェックしてみたいと思います!
アンジェスの最新株価チャート分析
アンジェスの最新株価チャートを分析して、現在の株価がチャート的に割高なのか、割安なのか、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを見てみたいと思います。
今回も見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。日足ベースですのでスイングトレードを前提としたチャート分析です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながらアンジェスのRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。
- 14日の短期線(紫線):39.95
- 25日の中期線(緑線):43.68
足元のRSIは右肩下がりに落ちてきています。14日線は「少し売られている」水準、25日線は「だいたい中立」という状況です。
ちなみに7月の暴落の時はこのRSIが14日線で15.33、25日線で29.15という水準まで到達しています。
一目均衡表
続いてアンジェス株を一目均衡表で見てみましょう。 こちらです。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線が基準線を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。この二つの線は今絡まり合いながらデッドクロスとゴールデンクロスを繰り返しています。ですので、現在は膠着相場ですね。下落でも上昇トレンドでもありません。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。これまたピンク線と26日前の株価が重なり合っていて、膠着相場であることを示しています。
- 現在の株価と雲の関係を見ることでこれまた上昇下落トレンドや、株価の上値目途や下値目途が見れます。 現在の1,441円という株価は雲の下に位置しています。雲の下値は1,544円ですので、ここが上値目途ですね。10月20日頃までは雲の多きは変化はありません。
こんな感じ。
完全に材料待ち、と言ったところでしょうか。9月半ばに一度雲の中に株価が突入していましたが、あっけなく雲の下に落っこちていますので、やはり上昇には材料が必要ということでしょう。
MACD(マックディー)
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしの少ない指標としても有名です。最新のMACDチャートはどうなっているでしょうか。こちらをご覧ください。
はい、完全にトレンド無し、二つの線が絡まり合っているのが分かります。MACD線は7月末にゴールデンクロスをして以降非常に緩やかに上昇はしているものの、現在のMACDから上昇トレンド、下落トレンドを判断するのは難しいですね。
まとめ:材料待ちのボックス相場
今回3つの指標を見ましたが、纏めると以下です。
- RSIは14日線「少し売られている」、25日線「だいたり中立」という水準。
- 一目均衡表は方向感無し。雲の突破には材料必要だし、雲は分厚め。
- MACDは絡まりあっていて参考にならず。
こんな感じ。
現在のアンジェスはチャート的にはボックス相場でトレンドはあまり見えない状況です。コロナ銘柄ということで、
- 良い材料が出れば爆上げ
- 悪い材料が出れば爆下げ
- 材料無くなれば放置される
こんな感じの博打銘柄になっている印象です。笑
とはいえ、現在コロナワクチン、治療薬の開発が大きく進んでいるのは欧米や中国といった海外です。国産ワクチンが無いと海外から購入をしなければなりませんので、個人的には是非アンジェスの国産コロナワクチンの成功を祈っています。
ただ時間が結構かかりそうな状況のようなので、資金が底を付いていきなり倒産とならないことを願うばかりです。
改めて、軽い気持ちで手を出すと大やけどをする可能性がありますので、投資判断は慎重に!
最後に、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。ここから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれません!
また、企業の財務分析を勉強したい方は、三菱商事を例に挙げて企業分析方法を学べる現役銀行員のたりたり社長という方が書いた良書がおススメですよ!
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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