こんにちは!総合商社マンです!コロナ銘柄のバイオベンチャーアンジェスが6%超えの暴落です!
コロナ銘柄のアンジェス
コロナ銘柄で4月以降に爆上げを披露してくれたアンジェス、ここ最近ゆっくりと下落しつつも割と静かな相場が続いていましたが、ここにきて前日比6%超えの暴落となりました。
アンジェスは大阪大学医学部の森下教授という方が創業した創薬ベンチャーです。アンジェスがどんな会社で、なぜコロナ銘柄なのかについては過去に以下記事に纏めていますので、興味がある方は御覧ください。
アンジェスの記事を書くときはいつも触れていますが、現在アンジェスには、「継続前提に重要事象」が付いています。コロナ銘柄ということで過去株価が大きく上昇していたこともあり、意外と知らない人が多いので、注意喚起のためにもう一度言っておきます。
アンジェスは7月に僅か一日で▲10%以上下落する大暴落を引き起こしていましたので、今回はそれに比べればまだ下落率は低いですが、それでも▲6%超えは暴落と呼べる水準かなと思います。ちなみに7月の暴落際の記事はこちらから御覧ください。
ということで、コロナ銘柄のアンジェスの株価を見ていきましょう!
アンジェスの最新株価指標
アンジェスの最新株価指標を確認しておきましょう。
こちらが10/14終値時点の日足チャートです。
株価(10/14終値):1,315円(前日比▲88円/▲6.27%)
年初来高値:2,492円(2020/6/26)
年初来安値:375円(2020/2/28)
PER:-倍
PBR:7.52倍
配当利回り:0%
信用倍率:41.90倍(10/13)
年初来安値と年初来高値の差がすごいですね。笑
現在大きく株価が下落してきていますが、それでも年初来安値からはまだまだ高値の場所にあることが分かります。
また信用倍率は今日の6%超えの暴落が起きる前日の13日時点で40倍超えの水準でした。これも今日の下落を大きくした要因でしょう。
先日10月頭に書いたアンジェス記事の際も信用倍率40倍超えしていたので、下落する時の幅は大きくなることを言っていましたが、やはり起きてしまいましたね。下髭もたいしてつけていないので、ちょっと嫌な感じの状況です。
はい、ということで、そんなアンジェスの最新株価チャートをチェックしてみたいと思います!
アンジェスの最新株価チャート分析
アンジェスの最新株価チャートを分析して、現在の株価がチャート的に割高なのか、割安なのか、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを見てみたいと思います。
先日アンジェスのチャートを見たのは10/2終値時点でした(以下記事)。
上記の記事ではボックス相場で推移している状況でしたが、そのあたりとどのような変化があったのかも合わせて見ていきたいと思います。
今回も見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。日足ベースですのでスイングトレードを前提としたチャート分析です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながらアンジェスのRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。
- 14日の短期線(紫線):19.74(前回:39.95)
- 25日の中期線(緑線):31.11(前回:43.68)
本日の下落で14日線は一気に「売られ過ぎ」水準に到達しています。昨日までは「少し売られている」という水準でした。25日線ではまだ売られ過ぎには至っておらず「少し売られている」という水準です。
ちなみに現在のRSIは7月の暴落局面と同じレベルの水準になってきています。(←だからといって下げ止まるかどうかはわかりませんよ。)
一目均衡表
続いてアンジェス株を一目均衡表で見てみましょう。 こちらです。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線が基準線を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。10/5にデッドクロスが発生しており、膠着相場から下落トレンド入りを既に示唆していましたね。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。ピンク線が26日前の株価の下に落ちています。ここでも下落トレンド入りを示唆しています。
- 現在の株価と雲の関係を見ることでこれまた上昇下落トレンドや、株価の上値目途や下値目途が見れます。ものすごい雲の分厚さですね。笑 ここの層に売りで待ち構えているホルダーさんが沢山いるということです。株価は雲の下にあり、雲の下値は1,475円ですので上昇の場合、いったんここをブレイク出来るかどうかがターゲットになります。
こんな感じ。
下値目途はどこかというと、移動平均線を見てみましょう。こちらです。
既に25日、75日移動平均線は大きく割り込んでおり、次は200日移動平均線が下値目途です。いくらかというと1,222円の水準ですね。ここを目指すのか、反転出来るのか注目です。
MACD(マックディー)
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしの少ない指標としても有名です。最新のMACDチャートはどうなっているでしょうか。こちらをご覧ください。
MACDは前回同様にあまりトレンドが見えにくい状況ですが、少し赤いMACD線が下放れを始めています。非常に緩やかながら下に垂れ始めてきていますね。少なくとも上昇シグナルらしきものはなく、下落トレンドと見たほうが無難かもしれません。
まとめ:上値は重そう。下値目途は200日移動平均線。
今回3つの指標を見ましたが、纏めると以下です。
- RSIは14日線「売られ過ぎ」、25日線「少し売られている」という水準。
- 一目均衡表は雲分厚く上値は重そう。下値目途は200日移動平均の1,222円か。
- MACDはわずかに下に下落を開始。
こんな感じ。
本日出来高を伴い、大きく下落したことから、信用倍率40倍がいくぶんか焼かれて低下している可能性があります。ただ気になるのは下髭を大きく付けておらず、セーリングクライマックスを迎えような状況には無さそうということと、マネーゲーム化しているので、大口の資金が入れば意図も簡単に上昇にも転じる可能性があるということです。
ちなみに同じくバイオベンチャーのサンバイオの信用倍率はアンジェスの比では無く8,000倍というとてつもない数字になっており、アンジェス同様本日下落となっています。
ボラが好きな投機家には面白い銘柄かもしれませんが、初心者が手を出すと全身焼かれて再起不能になり得るリスク銘柄ですので、安易に手を出すのはやめましょう。
最後に、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。ここから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれません!
また、企業の財務分析を勉強したい方は、三菱商事を例に挙げて企業分析方法を学べる現役銀行員のたりたり社長という方が書いた良書がおススメですよ!
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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