こんにちは！総合商社マンです！アンジェスが連日の大暴落！本日15%超えの大暴落です！
アンジェス連日の大暴落
アンジェスが連日の大暴落に見舞われています。2020/10/15の終値では前日比▲15.89%という下落幅となりました。ストップ安には至らなかったものの、この記事を書いている時点ではアフターマーケットでも売られていて1,100円を割っている状況です。
ここまで大きく下落しているのは、前日14日時点で40倍に達していた信用倍率の高さでしょうね。
昨日も6%超えの下落を演じていましたので、僅か二日間で20%超えの大暴落が発生したことになります。
アンジェスはコロナ銘柄として持て囃されて投機銘柄になってしまっている状況ですが、この二日連続の大暴落でチャートがどうなっているのかを見ていきたいと思います。
尚、アンジェスがどんな会社なのかについては以下に纏めているので御覧ください。
アンジェスの最新株価指標
アンジェスの最新株価指標を確認しておきましょう。
こちらが10/15終値時点の日足チャートです。
株価(10/15終値)：1,106円(前日比▲209円/▲15.89%)
年初来高値：2,492円(2020/6/26)
年初来安値：375円(2020/2/28)
PER：-倍
PBR：6.32倍
配当利回り：0%
信用倍率：41.90倍（10/14）
年初来安値はコロナショック発生前の375円なので、連日の大暴落でも、本日終値時点では年初来安値からはまだ3倍の株価となっています。
また先ほども触れましたが、信用倍率が昨日の時点で40倍超えの水準です。本日出来高を伴って大きな下落となっているので、この信用買いがかなり焼かれて投げうったということでしょうね。。。
ただ、下髭は付けておらず安値引けとなっている状況なので、下押し圧力はまだ強いかもしれません。
はい、ということで、そんなアンジェスの最新株価チャートをチェックしてみましょう！
アンジェスの最新株価チャート分析(20/10/15)
アンジェスの最新株価チャートを分析して、現在の株価がチャート的に割高なのか、割安なのか、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを見てみたいと思います。
前回アンジェスのチャートを見たのは10/14終値時点でした（以下記事）。
というか昨日ですね。笑
この記事では下値目途は200日移動平均線あたりの1,200円がひとまずの下値ターゲットということで纏めていましたが、本日あっさりそこを下回ってしまっています。そのあたりも含めてどうなったのかを見てみましょう！
今回も見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。日足ベースですのでスイングトレードを前提としたチャート分析です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI＜30 ：売られ過ぎ
RSI 30～40 ：少し売られている
RSI 40～60 ：だいたい中立
RSI 60～70 ：少し買われている
70＜RSI ：買われ過ぎ
この数字を参照しながらアンジェスのRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。
- 14日の短期線（紫線）：9.34（前回：19.74）
- 25日の中期線（緑線）：19.86（前回：31.11）
本日の大暴落でRSIは「売られ過ぎ」水準を深堀りしてきています。もともと14日線は昨日の時点で「売られ過ぎ」でしたが、さらにその度合いが増したということですね。
一方の25日線は昨日の時点で「少し売られている」という水準だったものが一気に「売られ過ぎ」水準となりました。
このRSIの水準は過去1年間で見ても最も売られ過ぎ水準を示しています。だからといって、株価が下げ止まるというわけではないのでご注意を。
一目均衡表
続いてアンジェス株を一目均衡表で見てみましょう。 こちらです。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線が基準線を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。10/5にデッドクロスが発生しており、その状況が継続です。そして転換線、基準線の両方の線が仲良く下に急速に落ちています。下落トレンドです。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。ここでもピンク線が26日前の株価の下に急速に落っこちています。下落トレンド入りを強く示唆しています。
- 現在の株価と雲の関係を見ることでこれまた上昇下落トレンドや、株価の上値目途や下値目途が見れます。株価は雲の下にあり、雲からかなり離れています。雲の下値は1,478円にあるので、ここが上昇の際のひとまずのターゲットになり得ますが、雲がかなり分厚いので大量の売りが待ち受けている状況なので、上値は重そうです。
こんな感じ。
そして前回記事では下値目途は200日移動平均線の1,222円あたりと記載しましたが。これが昨日の時点の移動平均線ですね。
この緑線が下値抵抗線となるかがポイントでした。そして、これが本日どうなったかというとこちらをご覧ください。
あっさりと緑色線の200日移動平均線を割り込みました。信用買いの投げ売りで歯止めがかからなかったという面もあると思います。
そうなると日足チャートでは次の下値目途は追えずなので、週足で見てみましょう。こちらです。
次の下値目途は週足チャートでの75日移動平均線である1,000円になりますね。それを下にブレイクしてしまうと200日移動移動平均線の700円あたりになると思います。恐るべし、投機銘柄ですね。
MACD（マックディー）
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしの少ない指標としても有名です。最新のMACDチャートはどうなっているでしょうか。こちらをご覧ください。
昨日時点で既にMACDはデッドクロス済ではありましたが、今日の下落でMACDの下落トレンドがより鮮明になりましたね。まだ下落トレンド入りの序盤の可能性もあるので、手を出すには注意必要です。というか出さな方が良いかと。笑
まとめ：売られ過ぎ水準だが、下落シグナル多い。
今回3つの指標を見ましたが、纏めると以下です。
- RSIは14日線、25日線共に「売られ過ぎ」水準。過去1年で最もRSIが低い。
- 一目均衡表は下落トレンドシグナルのオンパレード。次の下値目途は1,000円。
- MACDは下落トレンド鮮明に。
こんな感じ。
チャート的には反転の兆しは見えない危険な状況が継続しています。またこれは追加情報ですが、ボリンジャーバンドも以下の通り、ワニが口を開き始めました。
グワーンと、右側のボリンジャーバンドの線が上下に広がり始めていますよね。
しばらく膠着相場だったのでボリンジャーバンドもかなり平穏な状況でしたが、ついにアンジェスが目を覚まし始めた印象を受けるチャートです。笑
このボリンジャーバンドが広がり始めると、それだけボラティリティ、つまり株価の変動幅が大きくなる可能性が高くなりますので、投機色がますます強くなります。迂闊に手を出すと「尻の毛まで抜かれて鼻血もでねぇ」という紅の豚のセリフのようになりますので、気を付けてくださいね。笑
最後に、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。ここから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれません！
また、企業の財務分析を勉強したい方は、三菱商事を例に挙げて企業分析方法を学べる現役銀行員のたりたり社長という方が書いた良書がおススメですよ！
ということで今回は以上です！当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました！
面白い・有益だと思った方は、Twitterや『はてブ』↓↓↓ぽちっと拡散頂けるととても喜びます！！
