低位株の魔の魅力
低位株には不思議な魔の魅力があります。
一言で言い換えるならば
「ハイリスクハイリターン」
というやつですね。トヨタ等の大型株というのは比較的常日頃から安定した株価の推移をする傾向にある一方、低位株は短期間に2倍・3倍と簡単に急騰することがざらにあります。
もちろん低位に放置されている株ということですから、なんらかの問題を抱えていることの裏返しでもありますので(万年赤字、キャッシュフロー赤字等々)、ある日突然倒産して紙屑なんてことも。そのため迂闊に低位株に全力投資なんてことをすると痛い目に合うわけです。
先日は私は以下のツイートをしたところ今まで一番バズりました。
資金がさ、少ない人が一気に資産を増やす近道は分散投資なんかやってたら全然ダメで、俄然中小型株への全力集中投資なんだよな。
— 総合商社マン (@sogoshoshaman) May 20, 2020
これ鉄則。
大学生の時に稼いだバイト代100万円で2007年にこの銘柄に全力投資。
そして見事に100万円が4万円になりました。 pic.twitter.com/OGWHqfIALY
そうです、まさに今回紹介するアルデプロで私は2007年頃に大やけどしています。笑
学生時代にアルバイトで稼いだお金で始めた株式投資でしたが、当然知識もたいして無い状態で、向こう見ずに若気の至りでボラを求めアルデプロに全力投資。見事に焼かれたというお話です。笑
このチャートを見てもらえれば分かりますが、とてつもない下げ方をしていますよね。ということで、今回は「魔の魅力を放ち続ける低位株」の一つであるアルデプロを紹介させて頂きます!
アルデプロってどんな会社?
アルデプロってどんな会社かご存じですか?投資家の一部では結構昔から有名で不動産業を行っている会社です。これがアルデプロのホームぺージトップ。
会社名のARDEPRO(アルデプロ)は「adrent(熱心な)」と「professionals(プロフェッショナル)」の造語だそうです。
そしてこのページに記載されているように昔から「再活」というキーワードを掲げて「不動産を再活し、日本を再活」するというメッセージを出し続けています。東京都内で首都高沿いにたまに「再活」ってデカデカと広告を出しているので、見かけることあるかもしれませんよ!
ちなみにアルデプロの不動産ビジネスは具体的には
①ビルを仕入れ
↓
②修繕を行って価値を高め
↓
③再販
この流れで行っているようです。そのため、仕入れをする際に資金が必要で、その不動産をすぐに販売出来ないと資金不足に陥り、倒産リスクが高まる可能性のあるビジネスモデルと言えます。
多くの不動産業がリーマンショックで倒れていく中で、アルデプロは株価は下落したものの良く今日まで生き残っているなーというのが正直な印象です。頑張ってますね。
ご参考までにこちらがヤフーファイナンス記載の会社情報です。
- 東証二部上場
- 社員15人と、こじんまりとした所帯
- 7月末日決算
ポイントはこんな感じです。
業績推移
アルデプロの業績推移はどうでしょうか。これまたヤフーファイナンス情報ですが、まずは売上高・営業利益はこちらです。
2012年、13年のデータが何故か反映されていませんが、いずれにせよ不安定な業績であることが分かるかと思います。良い不動産が仕入れ出来ないと売上も立ちませんからね。
そしてこちらが経常利益と当期利益の推移。
同じように赤字になったり黒字になったり、不安定さが伺えます。
ただし、ここには記載はありませんが直近の決算発表が行われた2020年7月期第2四半期決算では営業利益、経常利益、当期利益全て黒字を確保しており、加えて営業キャッシュフローも黒字と比較的好決算でした。
ただ注意が必要なのは、その決算発表が行われたのは3月13日ですので、コロナショックは織り込まれていないと思われます。次回の第3四半期決算発表は6月12日16:00に予定されていますので、どんな数字を出してくるのか注目ですね。
ちなみにアルデプロは過去に内部管理体制の不備から「特設注意市場銘柄」に指定されたり(既に解除済)、「事業再生ADR」で債務免除をしてもらったりと、なかなかファンキーな経歴のある会社であることも注記しておきます。
アルデプロの株価動向
アルデプロの株価動向を見てみましょう。これがめちゃ面白いですよ。笑
まず、2005年頃から2011年頃までのチャート。まさに私が大やけどした頃です。
リーマンショックの大好景気を追い風に1,000円程度から一時5,500円までファイブバガーをしています!バブルを感じますよね。笑 まさにこれに私飛びついたわけです。そしてリーマンショックで一気にお腹ぐるぐる急降下、100円割れまで下落したわけです。。。
続いて2014年から現在に至るまでの株価チャートです。
2014年に40円程度から一気に噴火し、400円程度まで一気にテンバガーです。これはさっき触れた「事業再生ADR」が2013年7月に終わり、その後の期待もあり一気に急騰したものです。さすが低位株の爆発力ですね。笑
そしてこれが2019年から今に至るまでのチャート。
2019年10月頃に30円割れの水準まで売られた後、一気に反発して2倍以上の70円台を付けましたが、その後コロナの影響もあってか再び30円割れをしました。2007年の5,000円台から足元の40円に至るまでにも何度も思惑から急騰した過去があるのですね。
このようにアルデプロという株は過去にものすごい動きをしているので、ちょっとした好材料が出るだけで、思惑から「いなご」が飛びつくことで思いもよらぬ爆発的な上昇をします。例えばアルデプロは不動産の仕入れや売上が決まるとIRでプレスリリースを出すのですが、これに投資家が一喜一憂する構図というわけですね。
最近では4/23に3期ぶりの復配を発表して一気に30円⇒40円と30%程度の爆発をしています。これぞ「低位株の魔の魅力」ってわけですね!
最後に
如何でしたでしょうか?大型株ではなかなか体験出来ないジェットコースターの低位株。正直このような業績不安のある低位株は私は「投資」ではなく「投機」だと思っています。笑 超ハイリスクハイリターンですからね。
私は過去に手痛い経験をしているので、多くのことをこの株から学びました。このようなハイリスクハイリターンの株に素人が手を出すのは非常に危険ですので、安易に全力買いはしないことをお勧めします!もしするなら資産のごく一部とか、そのほうがいいでしょう。ただし、投資するなら自己責任でお願いします!
ということで、今回は「低位株の魔の魅力」を放つアルデプロを紹介させて頂きました!
今回は以上になります。
最後までお読み頂き有難うございました!!
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