こんにちは!総合商社マンです!今回は日銀が発表した金融緩和の大きな変更点の一つである「日経平均からTOPIX」への購入先変更について見てみたいと思います!
日銀がETF買い入れ先を日経平均からTOPIXに変更
日銀が2021年3月19日に金融政策決定会合を開催し、大きな変更が発表されました。個人的に注目したのが、日銀のETF買い入れ先を日経平均からTOPIXに変更したことです。
日経平均は別名「日経225」と呼ばれ、日本株の一部の銘柄に絞ったインデックスのことですが、一方のTOPIXは「東証株価指数」と呼ばれ、東証1部上場全銘柄を対象としたインデックスになります。
今回変更した理由は、以前から言われていた問題点ですが「日経平均の場合、一部の銘柄が受ける恩恵が大きくなる」という公平性に欠けていたことが要因のようです。
と、ここまで書きましたが、実際は以下のアベルさんのツイートにも書いてあるように、既に2020年時点で日銀の買い入れ先にTOPIXは入っており、その比率も75%まで高まっているようです。
こんばんは、いつも勉強させてもらってます
— アベル@投資&旅 (@abel7777abel) March 19, 2021
日経平均は浮動株基準で作られていないため、TOPIXに比べてかなり歪になってますよね
ただ、すでに日銀のETF買いのTOPIX連動型の割合は18年に70%、昨年75%まですでに高まってはいます
さらに全体的なボリュームも激減しそうですhttps://t.co/xFS4wLQYjE pic.twitter.com/ezl84XAanI
つまり今回発表された変更は、今までは日経平均もTOPIXも買っていたけど、今後はTOPIXのみにするという変更という意味ですね。
ということで今回この記事では従来買付を行っていた日経平均と今回のTOPIXの上位銘柄にどの程度の違いがあるのかを見てみたいと思いますよ!
日経平均とTOPIX上位10銘柄とその構成比率
日経平均とTOPIX上位10銘柄と、その構成比率にどの程度違いがあるかを見てみたいと思います。四の五の言わずにこちらの表を見てみましょう。笑
どん!
※日経平均構成銘柄参照元:日経平均 寄与度 ヒートマップ
※TOPIX参照元:TOPIX(東証株価指数) | 日本取引所グループ
日経平均の上位構成銘柄データは最新情報がデイリーで取れるのですが、TOPIX構成比率は月次で日本取引所グループが発表しているようで、最新のものが2021年1月末時点である点はご了承ください(最新情報取れる場所あったら誰か教えて笑)。
さて、これが上位10銘柄の構成ですが、色々と大きく異なっていることが分かりますね。ポイントだけ書くと以下になります。
- 日経平均は上位10銘柄で40%占める一方、TOPIXは18%程度。
- 日経平均トップのファストリがダントツの11%である一方、TOPIXではランク外(TOPIXでは46位:0.48%のみ)。
- 日経平均とTOPIXの上位銘柄共通銘柄は2つのみ(SBGと信越化学)。
- TOPIXのトップはトヨタ自動車の2.99%ですが、日経平均ではランク外の22位で構成比率はたったの1.04%。
どうですか?全く違う構成銘柄ですね。そういうこともあって特に影響の大きいファーストリテイリングが、日銀が今回の発表をした3/19に▲6%超えの暴落となったわけです。
一方TOPIXトップのトヨタは▲0.07%の下落で済んでいます。てか、上がらないんかい!という突っ込みを入れたくなりますが。笑
総合商社株への影響は?
これは個人的な興味で調べただけですが、今回の変更で総合商社株に恩恵はあるのでしょうか?総合商社株の日経平均とTOPIXにおける構成比率は以下の通りとなっていますよ。
どん!
※双日は日経平均銘柄に含まれていますが、0.00%以下の比率のため正確な数字不明。
この表は左側に日経平均、右側にTOPIXの構成銘柄比率を記載し、一番右に単純に構成比率がどの程度上昇しているかを%で記載してみました。ポイントを箇条書きするとこんな感じ。
- 豊田通商を除いた6銘柄が日経平均よりTOPIXのほうで構成比率上昇し、恩恵を受けることが出来る。
- 豊田通商だけは構成比率減少で今回の変更はデメリット。
- 双日は算定が出来なかったものの、丸紅が一番構成比率上昇。
今回調べて私も初めて知ったのですが、日経平均においては総合商社の中では豊田通商の構成比率が一番高かったのですね。知りませんでした。笑
豊田通商株にとっては残念ながら今回は改悪ということになりますが、概ね総合商社株にとっては追い風となり得る変更点と言えそうですね!
ただし、注意も必要ですよ。別に総合商社に限った話では無いですが、今回の発表で日銀はETF購入額について「年6兆円」を削除しています(上限12兆円は維持)ので、購入額自体が減少する可能性もあるからですね。
最後に:楽しくなければ投資じゃない
今回、日銀が発表したETF買い入れ方針変更でどのような影響が出る可能性があるのかを見てきましたが、今まで日経平均上位に位置していた銘柄にとっては改悪であることは間違いなさそうですが、一方、上位に入っておらずTOPIXの場合構成比率が上昇する銘柄には追い風なので、私個人的には嬉しい変更となりました。日経平均もTOPIXも好調な相場が続いていますが、今後の株価の行方が楽しみですね!
ちなみに、私の投資におけるモットーは「楽しくなければ投資じゃない」というものです。
要は、「損して憂鬱」とか、「ハラハラしちゃって仕事にならない」、というのは裏を返せば「身の丈に合わない投資をしてしまっている」ということです。投資をする前にあらかじめここまでなら損しても大丈夫、というのをある程度把握して、その範囲内で投資をすることで、私のように含み損を抱えても平然と投資を続けることが出来るようになると思いますよ!
損しててもこんなツイートしながら楽しめます。笑
ハイパーグロースで遊んでる自分。最近ずっとこんな感じや。 pic.twitter.com/Sd2SPhTmTL
— 総合商社マン (@sogoshoshaman) March 12, 2021
尚、私の最新のポートフォリオは月末月初に当ブログ内で公開しています。最新ポートフォリオは以下記事ですので、興味あれば御覧ください!
上記記事でも公開している通り、私はポートフォリオの一部にビットコインも入れています。ビットコインに関しては最近は本当に話題が欠かないですね。年明けてからだけで以下の様な出来事が起きています。
- JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表。
- イーロンマスク率いるテスラがビットコイン購入。
- 米国金融大手のBANK OF NEWYORK メロンが仮想通貨資産管理サービス導入
そしてこれから米国最大の仮想通貨取引所であるコインベースの上場も控えているので、今後が楽しみです!
足元は大きな調整局面が来ているので、これから仮想通貨投資を始めるには面白いかもしれません。ただ、下落する時はなかなかの下落幅になり得るので、ポートフォリオのほんの数パーセント組み込む程度に抑えたほういいですよ。
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ということで、以上になります!
当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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