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【伊藤忠商事】20年度通期決算概要!総合商社トップに君臨!他社の追随を許さず!?

こんにちは!総合商社マンです!伊藤忠商事が20年度通期の決算発表&中期経営計画発表したよ!総合商社トップに君臨です。

 

伊藤忠商事ロゴ

 

 

伊藤忠商事が20年度通期決算を発表

伊藤忠商事が5/10の場中13:00に2020年度通期の決算発表を行いました。今回の伊藤忠商事の決算発表が20年度総合商社の決算発表の大トリを飾る形になりました。

伊藤忠商事は今期業績予想を総合商社トップの4,000億円に設定しており、三菱商事からトップの座を奪うのかに注目が集まっていましたね。

3Q時点の伊藤忠商事の4,000億円に対する進捗率は91%に達していましたが上方修正はせずだったので、なんらかの減損が4Qに発生するのではと個人的に予想をしていましたが、果たしてどうだったのか、詳しく見ていきたいと思います。

そして伊藤忠商事は今回の決算に合わせて中期経営計画も発表していますので、そちらについても簡単に見てみたいと思いますよ。

 

それでは参りましょう!

 

 ※当記事内掲載のスライドは全て伊藤忠商事の決算公表資料の抜粋です。 

  

20年度通期(21年3月期)決算概要

伊藤忠商事決算202103-1

 

伊藤忠商事の20年度通期(21年3月期)の決算概要を、伊藤忠商事が公表した決算資料から見ていきたいと思います。まず20年度決算にフォーカスをしていきます。決算概要スライドがこちらです。 

伊藤忠商事決算202103-2

ポイントを箇条書きします。

  1. 当期純利益は前年比▲999億円(▲19.9%)減益の4,014億円。期初予算を達成。
  2. 当期純利益4,014億円の内、一過性損益は▲510億円(3Q時点は+430億円)、基礎収益は4,525億円。4Qの基礎収益は過去最高。
  3. 実質営業キャッシュフローは前年比▲280億円減収の5,740億円。

伊藤忠らしく、年間予算4,000億円にちょうど数字をのせてくるいつも通りの決算内容となっています。これで20年度は総合商社でトップの業績となり三菱商事から首位を奪還した形となりました。

 

利益面についてもう少し詳しく見ていきます。

こちらのスライドはセグメント別の前年比較です 

伊藤忠商事決算202103-3

 

細々としているのでポイントを箇条書きします。

  1. 通期実績の当期利益4,014億円の内、非資源は2,927億円、資源1,079億円。非資源比率は73%とほぼ前年並み。
  2. 伊藤忠は全部で8セグメントあり、全てにおいて前年比減益も赤字セグメントは無し。
  3. その他においてCITIC取り込み増益やタイのCP取り込み増加で前期比+422億円と大幅増益。

全てのセグメントで減益決算となる一方で一つも赤字セクターが無いという状況は伊藤忠の強さを物語っているかもしれません。

続いて一過性損益(減損等)の発生状況を見てみます。こちらのスライドです。

伊藤忠商事決算202103-4


3Q時点では一過性利益として495億円が計上されていましたが、4Q決算を考慮した通期では▲510億円の一過性損失に変わってしまいました。4Qだけで▲940億円の大きな減損が発生している状況です。ポイントを書いてみましょう。

 

  • 4Qだけで▲940億円の減損が発生し、通期では▲510億円の一過性損失。
  • 4Qの一過性損失は各セグメントで広範囲に及んでおり、一番多いのが食料の▲265億円、次いでエネルギー化学品で▲235億円、機械205億円等。
  • 通期での▲510億円の内、非資源▲380億円、資源130億円という内訳。

 

伊藤忠の懸念案件として挙げられるCITICは株価の著しい下落ということで今回単体決算で減損▲2,427億円という巨額の損失計上をしたことを合わせて発表していますが、連結決算では減損対象にならないということで、ここには含まれていない状況ですね。

 

参考までにCITICの減損に関するリリースも抜粋して貼り付けておきます。

伊藤忠商事CITIC減損プレスリリース

 

キャッシュフロー

伊藤忠商事のキャッシュフローを見てみましょう。こちらのスライドをご覧ください。

伊藤忠商事決算202103-5


ポイントを箇条書きします。

  1. 営業CFは前年比+178億円増収の8,959億円で過去最高。
  2. 投資CFは前年比+415億円の2,073億円。
  3. その結果フリーCFは前年比+592億円増加の6,886億円で過去最高。
  4. 一方、営業CFから運転資金・リース会計の影響を除いた実質フリーCFは前年比▲4,930億円減収の▲1,810億円。ファミマ等の追加取得で過去最高の投資額になったことが要因。

投資が多くなり実質キャッシュフローはマイナスになったようですが、営業キャッシュフローそのものは過去最高額となりキャッシュはしっかり稼げているようです。

 

21年度(22年3月期)年間業績&配当予想

伊藤忠商事の21年度年間業績予想及び配当予想も見ておきましょう。中計資料から抜粋してみます。まず業績予想に関してです。こちらのスライドです。

伊藤忠商事決算202103-6

ポイントを箇条書きします。

  • 21年度業績予想は前年比+37%増益の5,500億円。
  • 5,500億円の内訳は非資源4,460億円、資源1,420億円。
  • この中にバッファー300億円があり、一過性損失発生なければ5,800億円。

 

伊藤忠商事の過去最高益はコロナ禍直前の2019年度の5,013億円でしたので、21年度は過去最高益を出すことを発表したことになります。コロナ禍からの回復が目覚ましい状況のようですね。

一応前提条件も見ておきます。こちらです。

伊藤忠商事決算202103-7

  • ドル円:105円(1円で約26億円の利益インパクト)
  • 原油(ブレント):60ドル(1ドル約5億円の利益インパクト)

鉄鉱石は価格開示なしですが、1ドル動くと12億円のインパクトがあるようです。 

 

そして今回発表した中期経営計画での目標に以下のスライドがあります。

 

伊藤忠商事決算202103-7

  • 中計期間中に連結純利益6,000億円の達成を目指す。

 

総合商社王者三菱商事の過去最高益が2018年度の5,907億円ですので、6,000億円を仮に伊藤忠が達成すると、総合商社で6,000億円台一番乗りになることになります。絶好調すぎますね伊藤忠。。。

 

配当についても見ておきましょう。こちらのスライドです。

 

伊藤忠商事決算202103-8

 

  • 20年度配当は従来通りの88円/年。
  • 21年度は94円/年を下限とし、業績上方修正の場合は増配を実現。
  • 中計期間中に100円/年を目指す。
  • 自社株買いを機動的、継続的に実行。

累進配当を継続して、ついに100円を目指すことを掲げてくれました!

自己株式取得についても機動的に実行するとのこと。これについては個人的にはさっさと今枠を設定している分を取得完了してくれよと思ってしまいますが。笑

というのも伊藤忠は700億円を上限とした自社株買いを2020年6月30日~2021年6月11日の期間で行っていますが、4月末時点で700億円の内、まだ135億円しか買付していません。残り1か月で565億円余力を残しており、本当に買付するのか疑問だからですね。笑 

 

最後に:2期連続総合商社王者となるか!?

今回伊藤忠商事の20年度通期決算を見てきましたが、今回20年度は伊藤忠商事が三菱商事、三井物産をおさえて総合商社トップに君臨しました。そして21年度の各社の業績予想を並べてみても2期連続総合商社トップになる可能性が高まっています。

 

 

21年度は三井物産が4,600億円、三菱商事が3,800億円という業績予想です。資源価格が更なる上昇をすると三井物産、三菱商事が猛追をする可能性もまだあり、21年度の総合商社トップ争いから目が離せませんね!伊藤忠もポートフォリオにいれておいて本当によかった。。。笑

 

最後に、総合商社トップ3の三菱商事、伊藤忠商事、三井物産の総合商社株を含んだ私の最新投資ポートフォリオを以下記事で公開しているので興味あれば御覧ください。なかなか偏重しております。笑

 

www.sogoshoshaman.com

 

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  • JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表。
  • イーロンマスク率いるテスラがビットコイン購入。
  • 米国金融大手のBANK OF NEWYORK メロンが仮想通貨資産管理サービス導入
  • VISAも仮想通貨に参入
  • 米大手仮想通貨取引所コインベースがナスダックに上場

 

そして次の大きなイベントは米フィデリティのビットコインETF上場になるかもしれませんね。実現出来れば大口の資金流入が期待出来るので非常に楽しみな展開になりそうで期待しています!

 

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ということで、以上になります!

当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!