こんにちは!総合商社マンです!コロナ禍の影響が大きい日本航空の株価は買いか?売りか?今後どう動くのか最新株価をチャート分析してみましょう。
JALの株価は軟調推移中
JALの株価が軟調に推移しています。JALが属する航空業界はコロナ禍の影響を最も受けるセグメントの一つなので仕方がない部分はあります。現に2020年3月期決算ではコロナの影響が出た2月、3月の2カ月だけで、かなりの利益押し下げ要因となるなど、既に影響が出ていますし、今期は年間通してコロナの影響が色濃く出ることなるでしょう。最新決算の状況は以下記事に纏めているので御覧くださいね。
さて、そんな株価軟調のJALの株価にフォーカスして、最新株価チャートを分析してみたいと思います!
JALの最新株価チャート分析
JALの最新株価チャート分析です。まず足元の株価をチェックしておきましょう。こちらがJALの年明け頃からの日足チャートです。
- 現在株価:1,906円
- 年初来高値:3,487円
- 年初来安値:1,656円
- PBR:0.59倍
- PER:業績予想無いため算出不可
- 配当利回り:配当予想無いため算出不可
コロナショック前は3,000円以上あった株価が4月に年初来安値となる1,656円まで下落。その後6月に一時2,500円程度まで急回復するも、コロナ流行の長引きが嫌気されて再び下落をし、現在1,900円台で推移。こんな感じです。これを踏まえてJAL株は買いなのか、売りなのかチャート分析の観点から見ていきます。
今回見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。ですので長期投資ではなく、スイングトレードの観点です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながらJALのRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。現在JALのRSIは
- 25日の中期線(緑線):42.22「だいたい中立」
- 14日の短期線(紫線):39.76「少し売られている」
という水準であることが分かります。現在の株価でもさほど割安感は出ていないことが分かりますね。過去に目を向けるとコロナ暴落下では異常値が出ていますが、だいたい短期の紫線が25の「売られ過ぎ」水準までいくと反発する傾向があるようです。
一目均衡表
続いてJAL株を一目均衡表で見てみましょう。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線(緑)が基準線(赤)を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。現在JAL株は6/23にデッドクロスが発生して下落局面となっていますが、ここにきて急速に両方の線が近づき始めているのが分かります。今後これがゴールデンクロスとなるか注目です。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。これはピンク線が26日前の株価よりも下にあるのでまだ「下落トレンド」を示唆していますね。
- 現在の株価と雲の関係を見ることで株価の上値目途や下値目途が見れます。 灰色に塗られた部分が雲になります。7/1頃に雲の下に落ちてしまった後、基本的に雲の下で推移している状況です。雲の下にいるということは「下落トレンド」を示唆しています。また、上昇に転じる場合はまずは雲の下値である2,100円程度が一旦の目安になるでしょう。
こんな感じ。「下落トレンド」が多い中で、基準線と転換線が急速に近づいて来ている点は注目に値しますね。
MACD
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしが少ないことでも有名です。こちらをご覧ください。
下のチャート部分がMACDで、赤線がMACD、灰色線がシグナル線と呼ばれるものです。見えにくいのですが赤と緑の棒線グラフのところに0ラインという基準線が隠れています。赤線のMACDがシグナル線を上に抜けると「上昇トレンド」、その逆だと「下落トレンド」サインになります。
JAL株は6/15にMACD線がシグナル線を下に抜けるデッドクロスが発生し下落トレンドとなっていましたが、ここにきてMACD線が絡まり始めています。足元は僅かにMACD線が下回っている状態ですが、トレンド転換が近々発生する可能性が高いかもしれません。
ただし、過去に目を向けると2月半ばにも似たように下落トレンドからの両線が絡まり合い、上昇トレンド転換となることなく再び下落トレンドに向かい、その結果年初来安値を付けています。今回も似たような動きとなる可能性はあるので注意は必要です。
結論:明確なシグナル出るまで待つべき
今回も3つの指標を見ましたが、まとめると以下ですね。
- RSIは割安水準とはいえず中立的
- 一目均衡表は下落シグナル多いが基準線・転換線が急速接近中
- MACDは両線が絡まり始め転換シグナルするか注目
こんな感じ。個人的にはもう少し下落する可能性あるかなと思っていますが、短期的にはトレンド転換シグナル出そうな、そんな雰囲気もあります。明確なシグナルが出ていない状況なので、今手を出すのは少々危険かなという印象です。
尚、上記の考察はあくまで業績を無視したチャート上のシグナルから見た結果です。「GO TO キャンペーン」で多少旅行需要の戻りが期待されていた最中にコロナ第二波が日本を襲い始めているという、JALにとってはなんとも悲しいニュースが出始めているので、連休明けの株価には注意が必要かもしれませんよ。
さて、そんな気になるJALの2020年度第1四半期決算発表は8/3(月)に予定されています!
決算発表までは様々な思惑が相まって不安定な株価推移になるかもしれずご注意を!
最後に、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれません。
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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