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【JT】20年度通期決算発表速報!まさかの来期減配!!

こんにちは!総合商社マンです!JTが2020年第通期の決算を発表したよ!まさかまさかの減配発表です!!

 

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JTが20年度通期の決算を発表 

JTが2/9の引け後に20年度通期の決算を発表しました。JTは12月決算会社なので、このタイミングで年間通しての通期の決算発表になります。

JTは超高配当利回りに加えて株主優待も取り揃えているという、個人投資家には超魅力に映る一方、株価が右肩下がりで下落していることもあり、話題に事欠かない銘柄です。笑

さて、JTは前回の第3四半期決算で業績の上方修正を行っていましたね。こちらは前回決算発表時のスライドです。

 

jt-financial-result-2020q3-6

 

  • 売上高は+600億円上方修正!
  • 営業利益は+420億円上方修!
  • 当期利益は+240億円上方修正!
  • FCFは+650億円上方修正!

 

いやー、調子良さそうだなーと思っていましたが、、、今回の決算発表と合わせて発表された来期業績予想で「減配」を発表してしまいました。なかなかのインパクトのある二文字ですね。。。

 

はい、ということでJTの決算内容を見ていきましょう!

※当記事内のスライドは全てJTの決算公表資料からの抜粋です。

 

20年度通期決算概要

 

JT決算2020年度-1

JTの20年度通期決算概要をJTが発表した決算資料からひも解いていきたいと思います。まず全体概要からいきます。こちらのスライドをご覧ください。

JT決算2020年度-2

 

  1. 売上は前年同期比▲3.8%減収(3Q時点は▲2.5%)
  2. 営業利益は▲6.6%減益(3Q時点は▲11.4%)。
  3. 四半期利益は▲10.9%減益(3Q▲18.4%)の3,103億円。ここにはJTビル売却益413億円が含まれる。
  4. FCFは前年比+997億円増収の5,039億円。

減収減益の厳しい決算となった状況ですね。

売上は3Q時点よりも前年比悪化しているのが分かります。一方、利益面は3Q時点よりは改善していることが伺えます。JTビルの売却益が大きく貢献しているということだと思われるので、それは一過性のものということでしょうね。

 

21年度業績見込み

JT決算2020年度-3

JTが今回発表した21年度(1月~12月)の業績見込みを見てみましょう。

JT決算2020年度-4

  • 売上高は前年比▲0.6%減収。
  • 営業利益は前年比▲22.6%減益。
  • 当期利益はも前年比▲22.6%減益で2,400億円。
  • FCFは前年比▲1,889億円減収の3,150億円。

 

2021年度も二期連続の減収減益決算を見込んでいます。特にキャッシュフローの落ち込みが大きく見えますが、これは2020年側はJTビルの売却収入があったためですね。

そして気になる配当に関するスライドがこちらです。

 

JT決算2020年度-5

 

はい、2021年度はまさか?の減配です。

  • 2020年度:154円
  • 2021年度:130円

 

ただし130円に減配をしても2021年度の配当性向は96.1%という高さです。一方でキャッシュフローに目を向けると少し状況は異なります。具体的には、例えば2020年度は154円の配当を払いますが、その支払い総額は2,730億円です。そして減配をする2021年度のフリーキャッシュフローは先ほど見たように3,150億円です。仮に2021年度に減配せずに同額の154円を支払ってもフリーキャッシュフローは黒字なのですね。

では、なぜ今回減配に踏み切ったのか、、、今回発表されて経営計画に答えが書いてありましたよ。こちらです。

 

JT決算2020年度-6

 

これは経営計画2021内における株主還元に関する考え方を説明したスライドですね。気になったところを抜粋します。

  • 中長期に亘る持続的な利益成長に繋がる事業投資を優先
  • 資本市場における競争力ある水準として、配当性向75%を目安とする
  • 自己株式の取得は、当該年度における財務状況及び中期的な資金需要等を踏まえて実施の是非と検討

要は、しばらくは配当よりも成長のための投資を優先します!と言っているということですね。気になるのは来期は130円に減配をしても配当性向96.1%という高さで、早速上記方針と食い違いが発生している点です。笑

 

最後に:高配当株の恐ろしさあらわる

今回みんな大好きJTの決算発表を見てきましたが、ついに減配を発表してしまいました。SNS上はちょっとした騒ぎになっている状況ですが、JTは2020年度に増配をストップし前年と同じ配当金となり、そして2021年度でついに減配に転落したという流れで、減配の前にそれを匂わせていたことから、減配するならない論争がSNS上でも活発に行われていました。

ま、今回130円に減配したところで配当利回り6%という驚異の高さであることに変わりないんですけどね。笑

配当利回りの高さはそれだけリスクのある銘柄であるということも肝に銘じて高配当株に投資をするようにしましょう。私はなんだかんだ高配当株が好きでして、ポートフォリオのその多くもほとんど高配当株で占められていますが、出来るだけ減配リスクの低い高配当株を選ぶようにしていますよ。

ポートフォリオ全体は以下記事で公開しているので興味あれば御覧ください。

 

www.sogoshoshaman.com

 

この上記記事でも公開している通り、私はポートフォリオの一部にビットコインも入れています。つい先日、JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表するなど、個人的には上昇相場にのれなかった時のリスクを意識してのことですね。イーロンマスクもビットコインファンのようで、つい昨日テスラがビットコイン購入したというニュースが流れるなどホットな状況になっています。笑

足元は大きな調整局面が来ているので、これから仮想通貨投資を始めるには面白いかもしれません。ただ、下落する時はなかなかの下落幅になり得るので、ポートフォリオのほんの数パーセント組み込む程度に抑えたほういいですよ。

もし仮想通貨を始めるなら業界大手のコインチェックが良いと思います。数百円程度から投資可能なので、ポートフォリオに数パーセントだけ入れることが可能です。口座開設は以下リンクから可能で、最短その日から取引出来るのでおススメです。株式と異なり、週末も取引出来るので暇つぶしにもなりますよ。笑笑

 

コインチェック

 

当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!

 

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