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【JT】上方修正祭り!21年度第2四半期決算発表概要!

こんにちは!総合商社マンです!JTが2021年第2四半期の決算を発表したよ!決算好調で上方修正祭りです!!

 

JTロゴ

  

 

JTが21年度第2四半期(2Q)の決算を発表 

 

JT決算2021q2-1

JTが7/30の引け後に21年度第2四半期の決算を発表しました。JTは12月決算会社なので、このタイミングで2Qの決算発表になります。

JTは前年の2020年度決算で「減配」を発表し、SNS上をざわつかせたのは記憶に新しいですね。それでもまだまだ高配当のJTの1Q決算は好調な滑り出しをしていました。具体的には年間業績予想2,400億円に対して、1Qの利益は1,138億円という結果で、進捗率は既に47.4%に達していました。

この好調決算が2Qも継続出来ているのか、JT発表資料から早速見ていきたいと思います! 

それでは参りましょう!

※当記事内のスライドは全てJTの決算公表資料からの抜粋です。

 

21年度第2四半期決算概要

JTの21年度第2四半期決算概要をJTが発表した決算資料からひも解いていきたいと思います。まず全体概要からいきます。こちらのスライドをご覧ください。

JT決算サマリー2021q2


ポイントを箇条書きします。

  1. 売上は前年同期比+11.1%増収
  2. 営業利益は+27.8%増益の3,221億円。
  3. 四半期利益は+30.5%増益の2,252億円。

1Qに続いて増収増益が続いており、非常に好調な決算となっているようですね。今期業績予想が当初2,400億円ですので、2Qで既に進捗率は驚異の93.8%に達しています。

売り上げについては海外たばこ事業が1Qに続いて好調で数量、値上げともに効果を発揮してけん引したようです。たばこはやはりコロナ禍あまり関係ない嗜好品というのが強みといったところでしょうか。空港の免税ビジネスは引き続き低調のようですが、そこまで大きい事業でないので、そこまで心配しなくてもいいかもしれません。

 

その海外事業にフォーカスしたスライドも見ておきましょう。こちらです。

JT決算2021q2-2

 

右下の調整後営業利益を要因分析した図が分かり易いかもしれません。

ポイントを箇条書きします。

  • 前年2Qは1980億円だったものが、今期は2,505億円に伸長。
  • 要因はボリューム+311億円、Price mix+346億円、その他▲79億円。
  • 現地通貨下落で為替で▲55億円の減益要因あるも、上記理由で成長達成。

お見事ですね。為替で▲55億円やられていますが、1Q時点で既に▲50億円だったことを考慮すると、この2Qでは▲5億円しか発生していないということで、この点は1Qからは改善ポイントです。

値上げしたらボリューム下がるというのが一般的な商品かもしれませんが、嗜好品ということもあってか値上げをして更にボリュームを増やすという素晴らしい状況になっていることが分かります。

 

やっぱり強いじゃんJT。笑

それ以外のセクターの国内タバコ、医薬、食品事業についてはスライドは割愛しますが調整後営業利益のポイントだけ触れておくとこんな感じ。

  • 国内タバコ事業は前期比+23.8%増益の1,013億円。
  • 医薬事業は前期比▲55.2%減益の36億円。
  • 食品事業は前期比+316.9%増益の15億円。

 

スライドを割愛した理由ですが、結局JTは海外たばこ事業がかなりデカいからですね。先ほど掲載したように海外タバコ事業の2Qの調整後営業利益は2,702億円でしたよね。それと比べると医薬事業、食品事業はほぼ無視できるレベルであることが分かると思います。言い換えると、タバコ事業以外が育っていないということがJTの課題とも言えるかもしれません。

 

21年度業績見込み

JTの通期業績予想についても見ておきましょう。結論から言うと、今回上方修正発表です!こちらのスライドをご覧ください。

 JT決算2021q2-3

 

売上、営業利益、当期利益、FCF全てにおいて上方修正を発表していますね。
ポイントを箇条書きします。

  • 売上高は+1,200億円上方修正、その結果前年比+5.1%増収。
  • 営業利益は+390億円上方修正、その結果前年比▲14.3%減益に改善。
  • 当期利益は+320億円上方修正、その結果上方修正後の当期利益は2,720億円、前年比▲12.3%減益に改善。
  • FCFは+680億円上方修正、その結果前年比▲1,209億円に改善。

 上方修正のオンパレードですね。注目すべきは売上高が前年比増収と成長に転じたところかな。期初の予算では減収減益決算でしたが、今回の上方修正で増収減益の決算に変更となりました。

 

尚、配当については年間130円(上期65円、下期65円)から変更ありませんでした。

当期利益予想が上方修正されましたので、EPS(一株当たり純利益)も上昇し、その結果配当性向は期初予想の96.1%→84.8%へと若干下がっていますね。

 

ちなみに、こちらが前回昨年の通期決算時に発表された株主還元方針に関するスライドです。重要なので再掲しておきます。

JT決算2020年度-6

配当性向は75%を目安とすることを言っていますので、仮に来期更に利益が伸びない場合、来期減配もあり得ることを示唆しています。単純に高配当だからということで飛びついて買うのは危険なので、その点は十分に理解して投資判断をしましょう。 

 

最後に:上方修正祭り!

今回みんな大好きJTの決算発表を見てきましたが、2Qの決算は1Qに続いて極めて絶好調だったということが分かりました。利益予想は2,400億円⇒2,720億円に上方修正となりましたが、2Q時点で既に2,252億円という当期利益を叩き出していますので、新しい上方修正後の2,720億円に対する進捗率は82.8%という驚異的な高さです。つまり下期は成長が鈍化するを予想しているということですね。でも、、、、この進捗率の高さはもう一回くらい余裕で上方修正してくるんじゃない?と個人的には思ってしまいます。笑

 

尚、先ほども言いましたが、JTは75%を配当性向目安にすることを公表していますので、成長無い限り減配は避けられません。そのあたり注意をしながら投資を楽しみましょう!

 

最後に、三菱商事、伊藤忠商事、三井物産の高配当総合商社株を含んだ私の最新投資ポートフォリオを以下記事で公開しているので興味あれば御覧ください。なかなか偏重しております。笑 

 

 

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  • JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表。
  • イーロンマスク率いるテスラがビットコイン購入。
  • 米国金融大手のBANK OF NEWYORK メロンが仮想通貨資産管理サービス導入
  • VISAも仮想通貨に参入
  • 米大手仮想通貨取引所コインベースがナスダックに上場

 

そして次の大きなイベントは米フィデリティのビットコインETF上場になるかもしれませんね。実現出来れば大口の資金流入が期待出来るので非常に楽しみな展開になりそうで期待しています!

 

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ということで、以上になります!

当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!