こんにちは!総合商社マンです!高配当株のJTは買いか?売りか?最新の株価チャートを分析してみたよ!
JTの配当利回り
JTの配当利回りが高いままで推移しています。この記事を書いている時点で驚異の配当利回り7.3%という水準です。まさに「THE高配当株銘柄」です。
先日JT株について以下記事を書きました。
上記の記事の主旨は「高配当株と優待に魅せられて下がり続ける株をガチホしてしまうというJTの罠」についてです。連続増配もストップしてしまっていますので、増配株からは脱落してしまったJT株ですが、それでもまだ高配当であることに変わりはありません。現在も多くの個人投資家を惹きつけていますね。実際私はノンホルですが、私もちょっと惹かれている感は否めません。笑
そんなJT株を今回改めてチャート分析をしてみて「買いなのか?」「売りなのか?」について考察してみたいと思います。
※JTの最新決算である2020年第1四半期については以下記事からどうぞ。
JT株は買いか?売りか?
JT株は買いか?売りか?これは非常に気になるところですね。配当利回りも先ほどいったように現在7.33%と非常に高い状態です。JTは12月決算会社なのでちょうど6月末が上半期の締めになります。そのため6/26(金)が上期配当をゲットするための最終取引日でしたので、6/29(月)は権利落ち日で理論的には7.33%÷2=3.665%は下落することになります。金曜の終値が2,100.5円でしたので理論上約77円下落し、2,023.5円となりますね。
この点も考慮しながらJTの株価を分析してみましょう。今回見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながらJTのRSIを見てみましょう。
※普段楽天証券のチャートを引っ張ってきていますが、週末メンテでログインできなかったので今回は野村証券のチャートを引用しています。笑
このチャートの下部分のピンク色線の部分がRSIの推移です。現在JTのRSIは32と「少し売られている」という水準ですが、もうすこしで「売られ過ぎ」の水準となりますね。3月の暴落時もRSIが20までいって反発しているので、配当落ちを考慮してももう少し下値を試す可能性がありそうな感じです。
一目均衡表
続いてJT株を一目均衡表で見てみましょう。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- ピンク色の太線が転換線で、水色の線が基準線です。「転換線が基準線よりも上にある場合は上昇トレンド」ですが、4月半ばにゴールデンクロスした後は今現在も継続して上昇トレンドとなっていますが、転換線が基準線に近づいていっています。今回の配当落ちでデッドクロスになる可能性があり注意が必要です。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。赤線が遅行スパンで、現在の株価が26日前の株価よりも高い位置にあることが分かります。これは上昇トレンドです。ただし、配当落ちで一気に下落トレンドになる見込みです。
- 現在の株価と雲の関係を見ることで株価の上値目途や下値目途が見れます。 灰色に塗られた部分が雲になりますが、JTの株価は現在この雲の上に位置しています。ただし、雲がほぼ無くなっているのでこれはトレンドの転換となる可能性が高いです。また配当落ちで2,023円まで下落するとちょうど雲がなくなった部分にまで落ちていきますので、それ以上下落するといよいよトレンド転換(上昇トレンドから下落トレンド)となりますね。
一目均衡表では結構売りサインが出まくっている感じがします。
MACD
最後にMACDを見ておきます。この指標では上昇トレンドか下落トレンドかをみることができます。こちらをご覧ください。
下のチャート部分がMACDの部分です。ピンク線がMACD、青色線がシグナル線と呼ばれるものです。
JT株は基準線(0ライン)よりも上で6/12頃にMACD線がシグナル線を下に抜けるデッドクロスが発生してしまっています。MACDは3/25にゴールデンクロスして以降ずっと上昇トレンドでしたが、6/12を境に既に下落トレンド入りを示しているのが分かりますね。
結論:JT株は短期的には売りか
今回3つの指標を見ましたが、MACDは綺麗に下降トレンドを示しており、一目均衡表でも下落トレンド入りサインが出ることがほぼ間違いない状況となっているので「短期的には売り」でしょう。RSIは売られ過ぎ手前まで来ていますが、JTは20くらいまで下がっての反発なのでまだ下落余地ありそうです。これからインする人は少し待ってみてもいいかもです。あくまで日足チャートで分析していますので、長期ホルダーの人はもっと長いスパンで見てみてもいいかもしれませんね。分析はこんな感じです。
尚、冒頭紹介した記事の中でも触れていますが、JTは1-12月決算で既に第1四半期決算を終えています。12月決算会社なので今期業績予想は2月のコロナ前に発表していましたが、その第1四半期決算発表で業績修正発表はしませんでした。ただし、今後する可能性を示唆しています。
どのタイミングで業績修正を出すのかは分かりませんが、それがサプライズであればこんなチャート分析なんか関係なく上に行くでしょうし、ネガティブならさらに底値を探る可能性もありますので、その点は十分にご注意ください。
またコロナ第二波の懸念が高まっており、JTに限らず相場全体が不安定になっています。「森を見て木を見ろ」とよく言われますが、JTの株価動向のみならず相場全体の動きにも十分に注意するようにしましょう!
尚、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれませんよ!
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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