こんにちは!総合商社マンです!JTの上期配当確定日が迫ってきましたよ~!でも判断は慎重に。
JTの配当利回り
JTの配当利回りが高いままで推移しています。この記事を書いている時点で驚異の配当利回り7.1%という水準で、大企業でこのレベルの配当利回りはそうそうありませんね。笑
先日5月末に以下記事で1Q決算後の株価動向を書いた際も7.2%という水準でした。
さて、そんなJTですが、JTは12月決算会社なので、6月末が上期の配当権利確定日になります。正確に言うと、JTから上期配当を受け取る権利をゲットするためには6/26までに株を購入する必要がありますよ!
JTの株価動向
JTの株価動向を見ておきましょう。こちらが週足チャートです。
コロナショックの下落で一時年初来安値1,862円を付けた後、少しずつ株価を切り上げて現在2,160円台まで回復しています。ただ、このチャートの通り、2019年頭は2,800円程度の株価でしたが、タバコ産業への将来性への懸念からトレンドは中期で右肩下がりとなっていますので、単に高配当だからといって手を出すのは注意が必要ですね。
もうちょっと長いスパンで見てみましょう。こちらが月足チャートです。
完全に長期でも右肩下がりなのが分かりますねー。笑
JTの今期の業績は?
JTの今期の業績予想についても簡単におさらいしておきましょう。1Q決算の内容は以下記事に纏めているので御覧頂ければと思いますが、税後利益の年間見通し3,050億円に対し、1Qの進捗率は28%程度と好調な滑り出しを見せていましたね。
ただし、前回の1Q決算発表時、以下のスライドがあったことは忘れてはいけません。
ポイントは上の赤枠の部分で、1Q決算時はJTは下方修正はしなかったものの、今後の下方修正に含みを持たせています。12月決算会社なので今期の業績予想を発表したのは2月でしたが、当然コロナのインパクトを甘く見積もっている可能性が高いです。
またJTは下方修正のプレスリリースをまだ出していませんが、上期も終盤に差し掛かっているので、そろそろ「事業・財務へのインパクトの精査」とやらは終わっているのかなと個人的には予想しています。ですので、そろそろなんらかのプレスリリースが出るのではと私は期待&警戒しています(ノンホルですが。笑)。
また下の赤枠のワーディングが結構私は気になっているのですが「現時点で還元方針及び2020年配当予想の変更なし」と言っています。この「現時点で」という言葉がなんか引っかかる。笑 JTの株価は高配当で下支えされている部分がかなりありますので、減配が一番のリスクであることをこの株に投資するにあたっては頭に入れておく必要がありますね。
最後に:JTの高配当+株主優待は罠か?
驚異の配当利回りなのでJT株が非常に魅力的に映るのは間違いありません。しかもJTは株主優待もあるので、尚更個人投資家が買い向かいたくなる銘柄です。
ただ株価を見ていたら、これってシンプルに「罠」なのではと思い始めてしまいました。笑 というのも「高配当だし株主優待もあるからとりあえず株価下がってもガチホだ!」という個人投資家が続出し、一方で株価は長期で右肩下がりだからほとんどの投資家が含み損になっても損切り出来ずに塩漬けしちゃいやすい銘柄だと思うからです。笑
JTは食品や医薬品事業も行っている企業ですが、結局稼いでいるのはほぼタバコビジネスなので成長性については疑問符がつくのは間違いありませんよね(ESG投資の観点からも)。一応、JTも以下のようにプルームテックのサブスクを始めたりと試行錯誤して頑張っているようですが、まだ全然育っていない食品、医薬品事業の成長がキーポイントなのかなと私は思っています。
今後も減配せずに安定的に配当を出し続けられる状況であれば株主優待を貰って気長に楽しむというのはありかもしれませんが、ポートフォリオの主力にするのには躊躇する銘柄かな~個人的には。
高配当が非常に魅力的に映るJT株ですが、それなりのリスクを抱えていることを認識して判断するようにしましょう!
※JTの株主優待は1年以上保有しないともらえません。12月末が権利確定日ですので、今買っても2021年12月末にならないと株主優待の権利はもらえない点にはご注意を。
ということで今回は以上です!
当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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