こんにちは!総合商社マンです!今更ですが、KDDIの20年3月期決算と今期業績予想をみてみたよ!
はじめに:KDDIという会社名
今回この記事ではKDDIの20年3月期(2019年度)決算を見てみたいと思います。KDDIは3月期決算会社ですので、2020年5月14日に2019年度決算の発表を行っていましたよ。
ちなみに本題に入る前にちょっとアイスブレイクですが、このKDDIというアルファベットの文字の意味知ってますか?ヒントはKDDIは2000年に以下の3社が合併出来た会社です。
- 国際電信電話(KDD)
- 第二電電(DDI)
- 日本移動体通信(IDO)
もうお分かりかもしれませんが、これらの企業のアルファベット名も合体させたのですね。私は、、、この記事書くまで知りませんでした。笑
はい、どうでもいいので早速本題に入ります。笑笑
KDDIの20年3月期決算概要
KDDIの2020年3月期の決算概要をKDDIの決算発表プレゼン資料を抜粋しながら見てみましょう。
売上高と営業利益
御覧の通り、4Qはコロナの影響が出たと思いますが、その中でも増収増益を達成している素晴らしい決算内容でした。そしてこの営業利益にフォーカスしたスライドが以下にになります。
このスライドは前年の営業利益からどのような要因で増益となったのかを見る表ですが、「ライフデザイン領域」「ビジネスセグメント」という成長領域分野でしっかり増益を達成し、コロナによる一時的減益要因等をカバーして全体として営業利益の増益を確保したようです。
ライフデザインとかビジネスセグメントとか抽象的な表現で分かりにくいですが、ライフデザインは「携帯や電力、aupayやponta」等の個人に接点のある事業を指し、ビジネスセグメントというのは「企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)」等を支援する事業領域のことを指しているようですね。
そしてそのライフデザイン領域とビジネスセグメント領域では、それぞれ2022年3月期までの中期的定量目標を掲げていて、その進捗状況に関しても以下の通りスライドがあります。
まずライフデザイン領域がこちら。
22年3月期の目標15,000億円という売上高に対し20年3月期は12,180億円と進捗率は49%と順調、決済分野については20年3月期の時点で目標クリアしているようで絶好調のようです。
そして次にビジネスセグメント領域がこちらのスライドです。
22年3月期の目標10,000億円に対し、20年3月期の実績は9,235億円と、進捗率は33%。ライフデザイン領域ほどではないですが、至って順調と言える内容になっていると思います。プレゼンでは記載されていませんが、この営業利益、実は過去最高益です。もっとアピールすればいいのにね。笑
当期純利益
KDDIの20年3月期の当期純利益ですが、この決算説明プレゼンには当期純利益のスライドが何故かないので、この点は決算短信から以下の通り引っ張ってきました。
前年の2019年3月期の当期純利益6,177億円に対し、20年3月期は3.6%増益の6,398億円と素晴らしい決算内容になっています。これまたプレゼンの中でアピールすればいいのにと思いましたが、当期純利益は8期連続で過去最高益です。
携帯電話事業は楽天の参入等あり競争が激化しますが、DX等のビジネス領域にも注力して成長を継続している企業であることが分かりますね。尚、配当については後ほど触れます。
KDDIの2021年3月期業績見通し
KDDIの2021年3月期業績見通しを見てみましょう。多くの企業が今期業績見通しをコロナの影響から未定と据え置く中、KDDIはしっかりと業績予想を発表しています。以下のスライドをご覧ください。
な、な、なんと、当期純利益は6,400億円と前年並みを維持しました!これはすごい。KDDIは携帯電話事業やDX等のコロナの影響を受けにくい、むしろセグメントによっては追い風となるビジネス(例えば動画配信等)を抱えているため、耐性が強いのですね。
そしてこちらが中期経営計画の振り返りについてのスライドです。
EPSというのは一株当たり純利益のことですが、19年3月期比で2025年3月期までにEPSを1.5倍へ成長させることを掲げています。EPSを増やすには当期純利益を増やすか自社株買いをして株式数を減らすか、もしくはその両方を行うことで実現出来ますが、KDDIの中期経営計画はこの両方(増益、自社株買い)を狙っていく方針のようです。何度も言いますがなかなか素晴らしい内容です。笑
21年3月期配当予想
KDDIの21年3月期配当予想を見てみます。このスライド何回見ても気持ちよいものがあるのですが、どうぞご覧ください。笑
20年3月期は115円となり、そして21年3月期は120円と増配をしてきています。そしてそれが実現すると19年連続の増配達成となります。まさに累進配当企業と言えますが、KDDIは会社として「累進配当政策」を宣言はしていません。もうすればいいのにね。笑
尚、累進配当を「宣言している」企業は以下に纏めてありますので御覧ください。
ちなみに、こちらがKDDIのフリーキャッシュフローです。
20年3月期のフリーキャッシュフローは7,124億円としっかりキャッシュを稼いでいます。そして20年3月期の配当総額は2,657億円ですので、配当を払ったあとでも4,500億円のキャッシュが手元に残る計算になります。極めて健全で、無理をして増配を続けている企業ではないことが分かりますね!
最後に:この記事を書いていたら買いたくなってきた
私はKDDIは現在ノンホルですが、この記事を書いていて欲しくなってきました。笑
KDDIは株主優待もありますので、長期でゆったり持ってもいいかもしれませんな。尚、株主優待は以下の通りで、カタログギフトが貰えますよ!
100株だと3,000円~5,000円相当、1,000株だと5,000円~10,000円相当のカタログギフトですね。権利確定月は3月末です。私は株式投資をして10年以上経ちますが、実は株主優待もらった経験がなく、非常に憧れています。笑
KDDIの株価ですが、この記事を書いている2020年7月3日の終値は3,192円で、配当利回りは3.76%です。コロナショックの3月の暴落局面では一時2,658円まで下がっていたので大分戻してきた感はありますね。ちょっと別記事で近々チャート分析してみたいと思います!
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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