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【丸紅】上方修正&増配&自社株買いで過去最高益へ!21年度第3四半期(22年3月期)決算概要!

こんにちは!総合商社マンです!丸紅が21年度第3四半期(22年3月期)の決算発表したよ!過去最高益更新で好調決算です!

 

丸紅ロゴ

   

 

丸紅が21年度第3四半期決算を発表

丸紅が2/3の場中11:00に2021年度第3四半期(2022年3月期)の決算発表を行いました。丸紅は2019年度に総合商社の中で唯一赤字転落、しかも▲1,975億円という巨額赤字を計上するといった厳しい決算でしたが、20年度は見事にV字回復し2,253億円という結果でしたね。そして今期期初の業績予想2,300億円に対して、2Q決算で3,500億円に大幅上方修正、そして配当金も34円⇒51円に大幅増配を発表するなど、絶好調の決算でした。

 

さて上期の好調さを3Qでも維持出来たのか、丸紅の決算資料から見ていきたいと思います。結論だけ先に言うと、上方修正&増配&自社株買い発表です!それでは参りましょう! 

※当記事内のスライドは全て丸紅が公表した決算資料の抜粋です。

 

21年度第3四半期(22年3月期)決算概要

丸紅決算2021q3-1

丸紅の21年度第3四半期(22年3月期)決算の概要を、丸紅が公表した決算資料から見て行きたいと思います。まず業績サマリーにフォーカスします。こちらのふたつのスライドをご覧ください。

丸紅決算2021q3-2

丸紅決算2021q3-3

 

 ポイントを箇条書きします。

  1. 当期純利益は3,274億円となり、前年比+102%増益で過去最高益。
  2. 実態利益(所謂、基礎利益)は3,610億円となり、前年比+105%で過去最高益。
  3. 一過性損失は▲330億円発生。
  4. 基礎営業キャッシュフローは+4,196億円と前年比+54%増収。
  5. 年間業績予想を3,500億円⇒4,000億円に上方修正。
  6. 配当金も51円⇒58円に増配。
  7. 300億円の自社株買い発表。

上半期に続いてどえらいことになっていますね丸紅!過去最高益で通期予想も再度引き上げて、配当金もこれまた再度引き上げて、そこに更に自社株買いの発表です。やばいです。笑 自社株買いについては前回の決算発表時に解禁することを公表していたので、公表通りにやってくれたことはよかったですね。

さて、決算内容についてもう少し詳しく見てみましょう。純利益と実態純利益の過去からの推移をまとめたスライドです。。

丸紅決算2021q3-4

上段が純利益の推移、下段が実態純利益の推移ですね。上段には一過性の減損が含まれているため、2019年度に大きな赤字となっています。一方下段はそれを除いているので、実力値としての利益の推移が見えるようになっています。

2019年に赤字に陥ったものの、実態純利益はしっかり稼げていることも分かりますね。ということで下段の実態純利益の推移を見てみますが、今期の実態純利益が4,500億円(今回3,700億円から上方修正)が2016年以降突出しているのが分かります。また灰色部分が非資源分野、ピンクが資源分野の利益なので、比較的バランスよく稼げているということも言えるかもしれませんね。

 

セグメント別でも見てみましょう。こちらのスライドです。こちらも上段が純利益、下段が実態純利益です。

丸紅決算2021q3-5

上段の純利益にフォーカスしてポイントを箇条書きします。灰色部分が前年3Q累計、赤色部分が今期の3Q累計実績です。

  • 丸紅は大きく分けて全部で6セグメント。この6セグメントの中で更に15セクターに分かれている。このうち、赤字となっているセクターは「電力」及び「次世代事業開発」のみでそれ以外は全て黒字。
  • 利益の絶対額として大きいのがアグリ事業(前年比2倍の569億円)及び金属(前年比4倍近い+1,339億円)。この2事業だけで3Q利益の半分以上を稼ぎ出す。

金属の利益の前年からの伸びが凄まじいですね~。笑ものすごい利益を叩き出していますね。そしてアグリ事業も伸びが凄く、また概ね全体的に好調に推移しています。

電力が▲237億円と2Q時点の▲88億円の赤字から拡大しているのが気になりますので、21年度3Qの一過性損益についても見ておきましょう。こちらのスライドです。

丸紅決算2021q3-6

ちょっと数字が細かいのでポイントを箇条書きします。

  • 21年度3Q累計の一過性損益はネットで▲330億円。
  • 21年度3Qのみの一過性損益は▲210億円。大きいものでは電力▲220億円。エネルギー▲50億円など。

やっぱり「電力」で3Qも一過性の損失が発生していることが分かりました。

ガビロン売却はまだ決算に入っていないのかもしれません。

 

21年度(22年3月期)年間業績予想&配当予想

丸紅の21年度(22年3月期)年間業績予想を見てみます。前段で既に上方修正と増配、自社株買いに触れましたが、改めて株主還元に関するスライドを見てみましょう。

丸紅決算2021q3-7

ポイントを箇条書きします。

  • 通期利益は期初予算2,300億円⇒3,500億円に上期決算で上方修正、そして今回さらにそれを引き上げて4,000億円。
  • 上方修正後の4,000億円に対する3Q進捗率は82%。
  • 配当金は17円増配の51円⇒58円に増配。今期はこの58円が下限。
  • 上方修正&増配後の配当性向は25.3%。
  • 上限300億円の自社株買い発表。

 

なかなかすごいですね。上方修正、増配、自社株買いのフルコースをご準備頂きました!笑 進捗率も82%といい位置につけてくれています。

 

最後に:上方修正&増配&自社株買い

今回丸紅の21年度3Q決算発表を見てみましたが、2019年に大赤字に陥っていたのが嘘かと思うくらい絶好調な決算であることが分かりました。上期からの好調さも衰えていませんでしたね。今回上方修正したことで、ライバル住友商事との争いが熾烈になっています。この記事を書いている時点で住友商事はまだ決算未公表ですが、前回決算で3,800億円に上方修正していましたので、今回丸紅が4,000億円に引き上げたことで丸紅が追い抜きかえした状態になっています。両者の戦いからも目が離せません!

 

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上記記事でも公開している通り、私はポートフォリオの一部にビットコインも入れています。ビットコインに関しては最近は本当に話題が欠かないですね。昨年からだけで以下の様な出来事が起きています。

 

  • JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表。
  • イーロンマスク率いるテスラがビットコイン購入。
  • 米国金融大手のBANK OF NEWYORK メロンが仮想通貨資産管理サービス導入
  • VISAも仮想通貨に参入
  • 米国で2021年10月ビットコインETF承認

 

今後もビットコインETF承認が控えており、機関投資家の資金流入期待が高まります!ただ、下落する時もなかなかの大きさなので、ほんの数パーセントを組み込んでいるだけですが。笑

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ということで、以上になります!

当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!

 

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