こんにちは！総合商社マンです！三菱商事が21年度第2四半期の決算発表したよ！大幅上方修正で、増配と伴った累進配当に返り咲きです！
三菱商事が21年度第2四半期決算を発表
三菱商事が11/5の場中に2021年度第2四半期の決算発表を行いました。業界の雄、三菱商事は昨年コロナ禍の影響を大きく受けた結果、当期純利益が1,726億円と業界4位にまで落ち込んでしまっていましたね。そして今期業績予想時点では3,800億円と前期比では大幅回復は見込むものの、伊藤忠5,500億円（7,500億円に上方修正）、三井物産4,600億円（7,200億円に上方修正発表済）と引き続き業界3位に甘んじていました。
ただし、最新の今期業績の市場コンセンサス(楽天証券掲載情報)では6,900億円程度が見込まれており、今回の2Qでの上方修正を匂わせてもいましたね。
業界の雄、三菱商事の底力が見れるのか、三菱商事の決算資料から見ていきたいと思います。結論を先に言うと上方修正＆増配発表です！
それでは参りましょう！
※当記事掲載のスライドは全て三菱商事の決算公表資料からの抜粋です。
21年度第2四半期(22年3月期)決算概要
三菱商事の21年度第2四半期(22年3月期決算の概要を、三菱商事が公表した決算資料を眺めながら纏めていきます。まず全体の定量面概要がこちらのスライドです。
ポイントを箇条書きします。
- 21年度上半期利益は3,606億円と前年比+315.9%(+2,739億円)の増益。
- 純利益3,606億円の内、事業系2,186億円、市況系1,411億円。
- 年間業績予想を従来の3,800億円⇒7,400億円に上方修正。
- 上方修正後の上期進捗率は49%という水準。
やってくれました三菱商事、上方修正来ましたね。後ほど詳しく触れることにしますが、増配（134円⇒142円）も発表していますよ。
上期で前年比+2,739億円上振れしたのは「金属：954億円」、「自動車：571億円」、「それ以外：1,126億円」と記載あり、金属・自動車が大きくけん引したようですね。
もう少し業績について詳しく見てみましょう。まずセグメント別にの当期利益を見てみます。こちらです。
セグメント別に前年と比較をしているものですね。
ポイントを箇条書きします。
- 上半期の当期利益は3,606億円と前年比+2,739億円。
- 全10セグメント中、赤字セグメントは「電力ソリューション」の1セグメントのみでそれ以外は全て黒字。（前年同期時は「総合素材」と「自動車」の2セグメントが赤字）。
- 全10セグメント中で利益絶対額が大きいのは「金属資源」の1,427億円。次いで昨年赤字だった「自動車」の520億円。
- 前年同期比で減益となったセグメントは「産業インフラ」及び「電力ソリューション」の2セグメント。
まだ一部セグメントが赤字になっていますが、金額はそこまで大きくなく、それよりも「金属資源」と「自動車」の回復が目覚ましいですね。この「金属資源」が三菱商事の屋台骨である”原料炭”ビジネスです。
今回7,400億円に上方修正をしましたが、これもセグメント別に見てみましょう。こちらのスライドです。
- 全10セグメント中、上方修正をしたのは8セグメント。
- 上方修正額が大きいのは「金属資源：+2,600億円」、「天然ガス：+360億円」、次いで「自動車+350億円」。
- 2Qで赤字となっていた「電力ソリューション」は年間では+430億円の黒字。
金属資源の吹き上がり方が凄まじいですねやっぱり。これぞ三菱商事の真骨頂。笑
一過性損益についても見てみましょう。こちらのスライドです。
細々としてして見づらいですが、ポイントは以下です。
- 21年度上半期の一過性損益は利益が307億円、一過性損失が▲318億円となり、ネットで▲11億円のみ。
- 一過性利益で大きいのはアルミ事業売却益+120億円等。
- 一過性損失で大きいの複合都市開発減損▲113億円等。
上半期では大きなものはありませんね。下期で一過性利益が出るようなことがあれば利益の上振れに期待したいところです（逆はやめてね笑）。
21年度年間業績見通し＆配当予想
三菱商事の21年度年間業績見通し及び配当予想を見ておきましょう。既に触れていますが、今回上方修正＆増配が発表されていますよ！赤枠部分をご覧ください。
ポイントを箇条書きします。
- 通期業績予想を3,800億円⇒7,400億円に上方修正。
- 配当金は期初予想134円⇒142円に増配。
- 配当性向は28.32%という水準。
きましたね上方修正＆増配！減配しない累進配当に舵を一旦切りましたが、業績好調となり、改めて増配の累進配当になってくれました！
この赤枠部分には「修正後見通しには下振れリスクを織り込み」と記載がありますので、この7,400億円という利益予想は下限と捉えてよいかもしれませんね！
最後に：増配の累進配当継続へ！
今回三菱商事の21年度上半期決算を見てきましたが、上方修正後の7,400億円に対する進捗率は49%となり、下期の下振れリスクを織り込んだという言い方をしているので、個人的に更なる上振れを期待しちゃいます（人間って欲張りですね笑）。
今回の上方修正の結果、トップ争いが更に激烈化していますよ。
- 伊藤忠商事：7,500億円
- 三菱商事：7,400億円
- 三井物産：7,200億円
伊藤忠と三菱商事の利益予想の差は僅か100億円で、資源価格動向次第で三菱商事のトップ返り咲きも見えてきた、そんな状況です。
昨年はなかなかのクソ決算を叩き出した三菱商事でしたが、今期は王者奪還に向けて大復活といったところでしょうか。わたしはこのトップ3の株式を全て持っているので、全社の業績続伸に期待をしたいところです！
最後に、三菱商事、伊藤忠商事、三井物産の総合商社株を含んだ私の最新投資ポートフォリオを以下記事で公開しているので興味あれば御覧ください。日本株、米国株、仮想通貨が並んでいます。
上記記事でも公開している通り、私はポートフォリオの一部にビットコインも入れています。ビットコインに関しては最近は本当に話題が欠かないですね。年明けてからだけで以下の様な出来事が起きています。
- JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル（1,500万円程度）と発表。
- イーロンマスク率いるテスラがビットコイン購入。
- 米国金融大手のBANK OF NEWYORK メロンが仮想通貨資産管理サービス導入
- VISAも仮想通貨に参入
- 米国で2021年10月ビットコインETF承認
今後もビットコインETF承認が控えており、機関投資家の資金流入期待が高まります！ただ、下落する時もなかなかの大きさなので、ほんの数パーセントを組み込んでいるだけですが。笑
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ということで、以上になります！
当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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