こんにちは!総合商社マンです!配当落ち後に大きく下落している三菱商事の最新株価チャートを見てみましょう!
三菱商事が配当落ち
三菱商事の上期配当権利確定日が9/28に到来し、翌日の9/29が配当落ち日となりました。三菱商事の上期配当は67円ですので、その程度の金額の下落であれば想定通りだったわけですね。
※三菱商事HPから抜粋
では三菱商事の配当落ち日の下落はどの程度だったかというと、こちらのツイートをご覧ください。
🔥総合商社の配当落日下落額🔥
— 総合商社マン (@sogoshoshaman) September 29, 2020
✅三菱商事 ▲65円 ○
✅伊藤忠 ▲45.5円 ×
✅三井物産 ▲38円 ○
✅住友商事 ▲37円 ×
✅丸紅 ▲10.5円 ×
✅豊田通商 ▲30円 ○
✅双日 ▲5円 -
三菱、三井、豊通はホルダーの勝利。ま、長期保有には関係ないけど😂笑 https://t.co/Ad2ggYpLzR
三菱紙商事の下落幅は65円となり、ギリギリ配当額よりも下落幅は小さかったということです。がしかし、その翌日となる9/30、三菱商事の株価(というか総合商社全体ですが笑)は更に大きく下落してしまいました。
三菱商事の最新株価指標
三菱商事の最新株価指標を確認しておきましょう。
こちらが9/30終値時点の日足チャートです。
株価(9/30終値):2,512.5円(前日比▲76.5円/▲2.95%)
年初来高値:2,948円(2020/2/6)
年初来安値:2,094.5円(2020/4/6)
PER:18.58倍
PBR:0.71倍
配当利回り:5.33%
信用倍率:1.35倍(9/29)
配当落ち日は配当とほぼ同じ額の下落でしたが、9/30はそれ以上の下落となってしまいましたね。笑 米国大統領選挙のトランプ・バイデンの討論会でバイデン優利という状況から市場がリスクオフになったことも一因のようです。
はい、ということで、そんな三菱商事の最新株価チャートをチェックしてみたいと思います!
三菱商事の最新株価チャート分析
三菱商事の最新株価チャートを分析して、現在の株価がチャート的に割高なのか、割安なのか、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを見てみたいと思います。
前回三菱商事の株価チャートを記事にしたのは9/23の終値時点でした(以下記事)。
ちなみに前回記事を書いた時点のまとめは「上昇トレンドシグナルあるもMACDのデッドクロスには注意」ということでしたね。 その時との変化も含めて見ていきたいと思います。
今回も見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。日足ベースですのでスイングトレードを前提としたチャート分析です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながら三菱商事のRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。
- 14日の短期線(紫線):35.53(前回 78.09)
- 25日の中期線(緑線):47.19(前回 74.18)
前回記事では70を超えて「買われ過ぎ」水準でしたが、足元の下落で大きく状況が変わっていますね。14日線は「少し売られている」、25日線は「だいたい中立」という水準です。RSIのチャートも右肩下がりとなっているので、もう一押しの下落があってもおかしく無いですね。
一目均衡表
続いて三菱商事株を一目均衡表で見てみましょう。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線が基準線を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。株価は下落していますが、現時点ではまだ8/14にゴールデンクロスして以降の上昇トレンドは崩れていませんね。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。まだピンク線のほうが26日前の株価よりも上ですが、このまま株価回復しないと数日後に上昇トレンドから転換となる可能性がありますね。
- 現在の株価と雲の関係を見ることでこれまた上昇下落トレンドや、株価の上値目途や下値目途が見れます。 灰色に塗られた部分が雲になりますが、雲の上値は2,330円と遥か下にありますね。
雲の将来の動きに目を向けてみるとこんな感じになっています。
雲は右肩上がりですね。株価の下値目途は上昇傾向にあり、大きな値崩れはないかなと個人的には感じますが、一つ注意が必要な点があります。
冒頭のチャートをもう一度見てみましょう。こちらです。
本日の大きな下落で緑線の25日移動平均線を割り込んでしまっています。そうすると75日移動平均線が2,300円台になるので、さすがにここまでの下落は無いと思いますが、注意は必要ですね。
MACD(マックディー)
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしの少ない指標としても有名です。最新のMACDチャートはどうなっているでしょうか。こちらをご覧ください。
前回記事で既にMACDはデッドクロスをしていましたが、それでも前回はまだ赤線と黒線がほぼ絡まり合っている状況でした。しかし、足元の下落もあり、赤いMACD線が下放れし始めており、下落トレンド入りした可能性が高いですね。
まとめ:MACDが本格的に下落トレンド入り示唆
今回3つの指標を見ましたが、纏めると以下です。
- RSIは「買われ過ぎ」から「中立」&「少し売られている」に景色が激変
- 一目均衡表は3点において上昇トレンドだが、25日移動平均線は割り込み。
- MACDは本格的に下落トレンド入りの可能性あり。
こんな感じ。
やっぱりMACDって他の指標より結構信用できますね。前回デッドクロスして以降、大きな下落となっています。ま、バイデン優勢という特殊要因によるところが大きいかもしれませんが。笑
私自身は長期投資前提で三菱商事株を保有しているので、足元の下落は特に何も悲観していません。三菱商事は先日、個人投資家向けセミナーをオンライン上で開催し、かなり強い表現で「累進配当政策」を継続することを強調していましたね(以下記事)。
三菱商事の次回イベントは11月頭頃に予定されるであろう上期決算発表です。「第1四半期が鍋底の底だった」とセミナーでも言っていたので、業績は回復していることが期待出来ますね。もう決算発表が楽しみで仕方がありません!笑
尚、三菱商事の最新決算状況を見たい方は以下記事から御覧ください。
また、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。ここから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれません!
また、企業の財務分析を勉強したい方は、三菱商事を例に挙げて企業分析方法を学べる現役銀行員のたりたり社長という方が書いた良書がおススメですよ!
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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