こんにちは!総合商社マンです!三菱商事株のパフォーマンスがなかなかのポンコツです。最新のチャートを見てみましょう!
三菱商事の株価がポンコツ
三菱商事の株価がなかなかのポンコツっぷりを発揮しています。日経平均がバブル後高値を連日更新している中で株価が全く上がっていない状況です。
具体的に見てみましょう。こちらのチャートをご覧ください。
これは10/2を起点として、5大商社と日経平均株価を比較したものです。青線が三菱商事のチャートです。
御覧の通り、日経平均が14.2%上昇する中で総合商社株のパフォーマンスは以下となっています。
- 住友商事:6.7%
- 丸紅:6.4%
- 伊藤忠商事:6.1%
- 三井物産:4.0%
- 三菱商事:0%
いかがでしょう。5大商社は全銘柄日経平均と比較してアンダーパフォームしている中で、その中でも三菱商事の株価は0%と全く上昇していないことが分かりますね。この日本株の上昇相場に全く乗れていないことが分かります。
情けないぞ、情けなさ過ぎるぞ三菱商事。
色々な複合的な要因があると思われますが、一つは三菱自工株を日産が手放すというような噂があったりと、懸念が絶えないのも一因かなと思います。去年は千代田化工だったのにね。
そんなポンコツなパフォーマンスをしてしまっている三菱商事の最新株価チャートを見ていきたいと思います!
三菱商事の最新株価指標
三菱商事の最新株価指標を確認しておきましょう。
こちらが11/25終値時点の日足チャートです。
株価(11/12終値):2,502.5円(前日比▲27.5円/▲1.09%)
年初来高値:2,948円(2020/2/6)
年初来安値:2,094.5円(2020/4/6)
PER:18.48倍
PBR:0.70倍
配当利回り:5.35%
信用倍率:9.23倍(11/24)
この三菱商事の配当利回りですが、以下の通り11/25終値時点では総合商社の中でトップになっています。
🔥総合商社配当利回りランキング🔥
— 総合商社マン (@sogoshoshaman) November 25, 2020
1️⃣三菱商事 5.35%
2️⃣住友商事 5.25%
3️⃣三井物産 4.29%
4️⃣双日 4.26%
5️⃣丸紅 3.44%
6️⃣伊藤忠 3.11%
7️⃣豊田通商 3.01%
※11/25終値で計算
三菱商事の株価がポンコツで、また1位になっちゃった。配当利回りの1位って結構不名誉なことだよな笑
このツイートの中でも言っていますが、配当利回りが高いということはそれだけ株価が低迷している表れでもあり、株式市場から評価されていないことを示すものなので、経営陣にとってはかなり不名誉なランキングです。
逆に将来業績は回復すると思える人にとっては安値放置とも捉えることが出来るので、仕込む側には良いですが、当然さらなる株価下落リスクもありますので、冷静に判断するようにしましょう。
尚、三菱商事の最新業績は以下に纏めていますので、興味があれば御覧ください!
はい、ということで、そんな三菱商事の最新株価チャートをチェックしてみたいと思います!
三菱商事の最新株価チャート分析
三菱商事の最新株価チャートを分析して、現在の株価がチャート的に割高なのか、割安なのか、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを見てみたいと思います。
前回三菱商事の株価チャートを記事にしたのは11/1と約2週間前の終値時点でした(以下記事)。
この記事の時の株価は2,509円で今の株価とほとんど変化ありませんね。笑 MACDがゴールデンクロスしており、上昇するか?という状況でした。
その記事の時点からどう変化が生じているのかについても一緒に見ていきたいと思います。
今回も見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。日足ベースですのでスイングトレードを前提としたチャート分析です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながら三菱商事のRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。
- 14日の短期線(紫線):52.82(前回 63.11)
- 25日の中期線(緑線):53.08(前回 57.17)
いずれの線も「だいたい中立」という水準になっています。RSIチャートは横ばい推移しており方向感はあまりなく、ちょっとここからは方向感見えにくいですね。
一目均衡表
続いて三菱商事株を一目均衡表で見てみます。 こちらです。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線が基準線を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。前回記事を書いた直後の11/13にゴールデンクロスを達成しており、現在もここでは上昇トレンドを示唆しています。形は崩れていませんね。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。ここはほぼ26日前の株価と同じ水準ですが、若干上には抜けています。これがトレンド転換シグナルとなるのか、ダマしなのか注目です。
- 現在の株価と雲の関係を見ることでこれまた上昇下落トレンドや、株価の上値目途や下値目途が見れます。御覧の通り、三菱商事の株価はここ数日雲の上値トライを何度かしてきましたが、強く上抜けすることが出来ずにいます。雲の上値である2,530円を明確に抜けて欲しいところです。逆に雲の下値は2,385円付近にあり、一つの下値目途になります。
ゴールデンクロス達成はしているものの、雲に頭を抑えつけられている状況ですね。この日経平均のイケイケドンドン相場で雲を抜けられないのであれば、いつ抜けるんでしょうかと言いたくなるのが本音です。笑
MACD(マックディー)
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしの少ない指標としても有名です。最新のMACDチャートはどうなっているでしょうか。こちらをご覧ください。
赤線がMACDで黒い路線がシグナル線と呼ばれるものです。前回記事でゴールデンクロスを達成して以降、今現在も上昇トレンド示唆には変更無しです。ただ、二つの線が少しずつ接近していきているので、注意は必要ですね。
まとめ:上昇トレンドシグナルはある。雲を抜けられるか注目。
今回3つの指標を見ましたが、纏めると以下です。
- RSIは「だいたい中立」で方向感なし。
- 一目均衡表ではゴールデンクロス達成済。雲の上抜け攻防継続中。
- MACDは上昇トレンド継続も今後の動きに注意。
こんな感じ。一目均衡表もゴールデンクロスしているし、MACDもゴールデンクロスしているし、チャート自体は悪くないにも関わらず、勢いに乗れていない残念なポンコツパフォーマンスをしてしまっている状況ですね。これから12月相場に突入していきますが、ぜひとも日経平均に可能な限りキャッチアップをしてもらいたいところです!
実際、三菱商事は私のポートフォリオの主力銘柄なので、私自身も日経平均に対してかなりのアンダーパフォームを強いられています。笑 私の最新10月末のポートフォリオは以下記事で公開しているので興味あれば御覧ください。
私はこの銘柄は長期保有銘柄で据え置いているので、5年後くらいに大きく育ってればいいなと気長に保有しています。その間は配当金をちゃりんちゃりんもらいながら、損益分岐点をひたすら下げつつ、将来の上昇で大きく利益が出ればいいなと夢想し続けます!
ちなみに三菱商事は9月末に個人投資家向けセミナーを開催し、株主還元にも踏み込んで話をしています。それについては以下記事に纏めてありますので是非御覧ください。
最後に、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。ここから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれません!
また、企業の財務分析を勉強したい方は、三菱商事を例に挙げて企業分析方法を学べる現役銀行員のたりたり社長という方が書いた良書がおススメですよ!
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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