こんにちは!総合商社マンです!みんな大好きマクドナルドの第2四半期決算概要を見てみましょう!株主優待情報もあるよ!
日本マクドナルドHDが決算を発表
日本マクドナルドHD(2702)が2020年度第2四半期決算を8月12日に行いました。日本マクドナルドHDは12月決算会社なので、このタイミングで上期決算となるわけですね。
上期決算ということで1月~6月の半年の業績発表となるわけですが、この期間の特に第2四半期に当たる4月~6月はコロナで緊急事態宣言が出されたりとコロナ禍真っ只中でしたね。外食産業の悲鳴が聞こえる中で日本マクドナルドHDの業績がどうだったのか、個人的にけっこう注目していました。敏腕社長カサノバさんもいますからね。笑
※日本マクドナルドHDホームぺージ掲載写真引用
ということで、早速日本マクドナルドの業績を今回発表された決算説明資料を眺めながら見ていきたいと思います!
それでは参りましょう!
20年度第2四半期決算概要
日本マクドナルドHDの20年度第2四半期の決算概要を見ていきます。
まず定量面のサマリーです。
ポイントを箇条書きします。
- 全店売上高は+6.1%、売上高は+2.0%。
- 営業利益は+0.7%と増益達成。
- 当期純利益は前年比▲4.9%減益の91億円。
いろんな言い方の「売上高」という言葉が並んでいて混乱するかもしれませんが、日本マクドナルドHDはフランチャイズ店と直営店があるためです。「全店売上高」というのはフランチャイズ、直営店両方の合計、「売上高」というのは直営店のことですね。
いずれにせよ、コロナ禍にあっても売上高は成長を成し遂げていることが分かります。またこの売上高(既存店)増加は19四半期連続と驚異的です。さすがカサノバ社長。
これはご参考までですが、日本国内にマクドナルドの店舗数は上期末時点で全部で2,909店舗あり、内、直営店860店、フランチャイズ2,049店なので比率で言うと直営店:フランチャイズ=3:7とフランチャイズのほうが多い状況でーす。
営業利益も伸びており本業はコロナ禍にあっても至って堅調そうなことが分かります。この原動力はどこから来るのでしょうか。もう少し決算資料を詳しく見てみたいと思いますが、一番は顧客目線でサービスと商品提供しているあたりなのでしょう。具体的には以下のスライドをご覧ください。
①バリュー
気軽に立ち寄れる価格帯の商品を訴求。確かにワンコイン(500円)程度で昼食を済ますことが出来るのはお財布的にも嬉しいですね。しかも100円でコーヒーやアイス等も提供しているので、カフェ感覚で立ち寄れる商品ラインナップは強みです。
②未来型店舗体験
アプリの使い勝手の良さを追求し、ドライブスルーのさらに先を行く「パーク&ゴー」というサービスを導入。
ドライブスルーのみならず、事前注文をして駐車場で受け取れるという、さらにその先をいくサービスですね。現状に満足せず、顧客の利便性をひたすら追求している点、すごいです。
③デリバリー
マクドナルドのデリバリーに加えてUber Eatsも活用してサービスを拡大。
特にこの③のデリバリーについてはマクドナルドはコロナ禍が発生する前からデリバリーサービスを導入していたこともあり、慌ててデリバリーに注力することもなくコロナ特需を享受出来たということなのかなと個人的に思っています。
うーん、カサノバさん、すごいっす。
20年度年間業績見通し&配当予想
20年12月期の年間業績見通し&配当予想も見ておきましょう。結論から言うと直近予想からの修正は無しです。
- 全店売上高は前年比+4%増収の5,490億円。
- 営業利益は+3.5%増益の290億円。
- 当期純利益は+7.8%増益の182億円。
第2四半期時点では当期純利益は前年比減益となっていましたが、年間では増益を達成する業績予想となっていますね。
そして配当はこちら。決算短信からの抜粋です。
日本マクドナルドHDは期末配当のみをしていますが年間配当33円から変更はありません。配当性向は24%程度となっています。
日本マクドナルドHDの株主優待
日本マクドナルドHDの株主優待内容も見ておきましょう!日本マクドナルドHDの株主優待は株式数に応じて、もらえる食事券冊子の枚数が変わりますよ。
一番効率よく株主優待を貰うには100株、300株、500株のいずれかの保有ですね。変に200株とか400株で持ってしまうと株主優待という点においては損です。
6月末と12月末が権利確定月なので、次回は12月に到来でーす!
さいごに:カサノバ社長凄い
最後に、日本マクドナルドHDの決算を見ていて素直に思ったのはカサノバ社長すごいなーってことです。
外食産業なんてほとんどの企業がコロナで需要喪失で苦しんでいる中で、日本マクドナルドHDはデリバリーサービス等で需要をしっかり取り込んで成長をしていっています。例えば他の外食大手に目を向けてみたら「すかいらーく」とかかなり悲惨な状況ですしね(詳しくは以下記事)。
今私は海外にいるのでしばらく日本のマクドナルド店舗に行っていませんが、店内も非常におしゃれな作りになっているようですし、帰国したらいってみようかな。
コロナ禍でも成長を遂げるマクドナルドであっても、今後人口減少による胃袋の数が減少することは避けられません。そんな中でどう日本マクドナルドが今後も成長していくのか、はたまた成長することがそもそも出来るのか、個人的に非常に興味深いです。
あー、この記事書いてたらマクドナルドのポテト食べたくなってきた。笑
ということで終わりにします!
尚、決算書の読み方を勉強したいと思われている方にはこちらの本がおススメです。
堅苦しくなく、決算書の読み方全然分かりません!という方から、かじったことはあるけど改めて理解したいという初心者~中級者の方向けの本です。私自身も今更ながら改めて読むと頭の整理に繋がって非常に良書でした!
また、三菱商事を例に挙げて企業分析方法を学べる現役銀行員のたりたり社長という方が書いた良書もありおススメですよ!
当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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