こんにちは!総合商社マンです!三井物産が21年度第2四半期(22年3月期)の決算発表したよ!遂に大台の7,000億円台突破です!
三井物産が21年度第2四半期決算を発表
三井物産が11/2の場中に2021年度第2四半期(22年3月期)の決算発表を行いました。
三井物産は今期業績予想を1Qの時点で4,600億円から6,400億円に上方修正し、総合商社で初となる6,000億円台に乗ることを公表していましたね!資源比率が総合商社の中でもトップクラスの三井物産、ある意味今年一番元気なのはこの三井物産かもしれません!
そして今回更に上方修正を行い、遂に総合商社初となる7,000億円台突破です!
早速、三井物産の決算発表資料から見ていきたいと思います。それでは参りましょう!
※当記事に出てくるスライドは全て三井物産の決算発表資料です。
21年度第2四半期決算概要
三井物産の21年度第2四半期(22年3月期)決算の概要を、三井物産が公表した決算資料を抜粋しながら見て行きたいと思います。
まずサマリーからです。こちらのスライドをご覧ください。
ポイントを箇条書きしてみます。
- 基礎営業CFは5,269億円と前年比約2倍。
- 当期純利益は4,046億円となり、前年比3.7倍の大幅増益。
- 以上の結果から、基礎営業CFを+200億円上方修正、当期利益を更に+800億円上方修正し、遂に7,200億円の大台突破。
- 配当金も90円から95円に増配。
これまた1Qに続いてすごいことになっています。6,000億円台も総合商社でまだ達成したところが無い中で、今のところ7,000億円台は三井物産が初めての公表です。
この結果を公表した三井物産の株価は、、、下落しています。
個人的な予想ですが、上期利益が4,046億円となる中、通期予想は7,200億円と下期の利益は上期よりも鈍化していることから、このあたりがピークと市場が見たのかもしれません。あと、増配したものの配当性向が21%という点も下落要因かもしれません。
もう少し詳しく決算を見てみましょう。
まず、セグメント別のキャッシュフローと利益を説明したスライドです。
ここでは右側の利益にフォーカスしてみます。
- 2Q累計利益合計4,046億円の内、金属資源だけで2,710億円と全体の67%を稼ぎ出す。
- エネルギーセグメントは▲48億円の赤字。LNGトレーディング関連で損失計上。
- 「鉄鋼」「生活産業」「次世代」は従来予想に対する進捗率は100%を超過。それ以外もエネルギーを除いて60-70%に達しており好調。
LNGが高騰する中でエネルギーが赤字なのが意外ですが、通期では好調を見込むとのことで一過性の要因のようですね。ま、一言、金属資源がやばすぎる利益を出しているということです。笑
セグメント別前年利益増減を見やすく示してくれているスライドもあるので、そちらを見てみると金属資源の凄さが分かります。こちらです。
こう見ると、いかに金属資源の吹き上がりが凄まじいか分かりますね。笑 1Qに続いて鉄鉱石上昇、銅価格の上昇が三井物産の資源部隊の神風となりとてつもない利益が出始めている状況です。先ほど触れたエネルギーは実は前年も▲11億円の赤字でした。
また、今回利益だけでなくCFも上方修正しているので、そちらもセグメント別に見ておきましょう。こちらです。
ここでも金属資源の稼ぎ出すキャッシュフロー2,406億円の大きさが分かります。また機械も前年比+508億円の771億円と大きく伸びていますね。加えて、エネルギーは赤字でしたが、キャッシュフローで見るとしっかり前年比伸ばしており、機械よりも多い871億円を稼いでいます。
減損の有無についても見ておきましょう。こちらのスライドです。
細々とした数字が並んでいますが、四半期別の減損内訳です。左側前年実績、右側今期実績ですね。ポイントを箇条書きします。
- 2Q累計での特殊要因はネット合計で▲52億円発生。
- 一番減損額が大きいのが赤字となっていたエネルギーセグメントで▲73億円。
- 逆に金属資源は65億円の一過性利益を計上。
ま、これといって大きな減損額は発生していない決算であると理解すればよいと思います。
21年度(22年3月期)年間業績予想&配当予想
三井物産の21年度(22年3月期)年間業績予想を見てみましょう。今回の注目ポイントですね。基礎営業CFと当期利益のスライドをまず二つ御覧ください。
基礎営業CF
当期利益
ポイントを箇条書きします。
- 基礎営業CFは9,000億円を9,200億円に上方修正!
- 21年度当期利益は1Qで4,600億円⇒6,400億円に上方修正していたものを更に引き上げて7,200億円!
いや、株価は下がってるけどすごいですよこれ本当に。何が凄いかというと
- 現在推進中の中期経営計画の23年3月期で5,000億円を目指していたがそれを大幅に上回る形で前倒しで達成。
- そして総合商社で6,000億円台の利益を達成した商社は無い中で、もう一段階上の7,000億円台を発表したのは三井物産が初めて。
ただ、株式市場は冷静で、下期の利益鈍化もあってか株価下落に転じているという状況です。笑
そして気になる株主還元も見てみましょう!こちらのスライドをご覧ください。
- キャッシュ総出力を鑑みて従来予想の90円/年から5円増配の95円に増配。
- 上方修正後の当期利益7,200億円に対する配当性向は21%。
利益の大幅上方修正の割には配当が伸びていないという点があります。ただこれは上のスライドの棒グラフ緑色部分の自社株買いで還元していることもあるので、単純に配当だけでの配当性向では見ないほうがよいかもしれません。前期、今期合わせて500億円×3回の自社株買いやりましたからね。笑
最後に:三井物産、前人未踏の利益水準へ
今回三井物産の21年度2Qの決算を見てきましたが、遂に7,000億円台に到達する初の総合商社となる決算発表となりました。市場コンセンサスは6,800億円台程度だったので、それを上回る業績予想を出しても株価は下落という、株式市場の洗礼も受けた感じです。笑
総合商社トップ争いをしている三菱商事、伊藤忠商事はまだ決算公表していませんが、三井物産が首位を取ることが出来るのか、トップ争いから目が離せません!!
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- JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表。
- イーロンマスク率いるテスラがビットコイン購入。
- 米国金融大手のBANK OF NEWYORK メロンが仮想通貨資産管理サービス導入
- VISAも仮想通貨に参入
- 米国で2021年10月ビットコインETF承認
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ということで、以上になります!
当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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