こんにちは!総合商社マンです!三菱商事が21年度第3四半期の決算発表したよ!上方修正したけど三井物産の予想に及ばず!
三菱商事が21年度第3四半期決算を発表
三菱商事が2/3の場中14:30に2021年度第3四半期の決算発表を行いました。業界の雄、三菱商事は昨年コロナ禍の影響を大きく受けた結果、21年3月期では当期純利益が1,726億円と業界4位にまで落ち込んでしまっていましたね。そして期初の今期業績予想時点では3,800億円と伊藤忠商事、三井物産の後塵を拝す形となっていましたが、上半期決算時に一気に7,400億円に上方修正を行ってくれました。加えて期初は増配を止める計画だったものを変更し、134円から142円に増配を発表してくれていましたね。
既に市場コンセンサスでは8,000億円台の利益が期待されている三菱商事でしたが、今回3Q決算がどうだったのか、業界の雄、三菱商事の底力が見れるのか、三菱商事の決算資料を見ていきたいと思います。結論から言うと上方修正したけど、追加還元は持ち越しです。
それでは参りましょう!
※当記事掲載のスライドは全て三菱商事の決算公表資料からの抜粋です。
21年度第3四半期(22年3月期)決算概要
三菱商事の21年度第3四半期(22年3月期決算の概要を、三菱商事が公表した決算資料を眺めながら纏めていきます。まず全体の定量面概要がこちらのスライドです。
ポイントを箇条書きします。
- 21年度3Q利益は6,448億円と前年比+281.2%(+4,757億円)の増益。
- 純利益6,448億円の内、事業系3,987億円、市況系2,476億円。
- 年間業績予想を従来の7,400億円⇒8,200億円に上方修正。
- 上方修正後の利益進捗率は79%という水準。
- 増配は無しも、期末決算までに追加還元策検討。
やってくれました三菱商事、上方修正来ましたね。が、しかしこの8,200億円という水準は既に決算を公表している三井物産の8,400億円を下回り、伊藤忠商事と同額の業績予想となっています。
3Q累計で前年比+4,757億円増益した要因は「金属:1,803億円」、「自動車:691億円」、「天然ガス:646億円」という記載あり、金属・自動車・エネルギーが大きくけん引しています。株主還元策については後ほど触れるとしてもう少し業績について詳しく見てみましょう。まずセグメント別の当期利益を見てみます。こちらです。
セグメント別に前年と比較をしているものですね。
ポイントを箇条書きします。
- 3Q累計の当期利益は6,448億円と前年比+4,757億円。
- 全10セグメント中、上半期時点で唯一赤字だった「電力ソリューション」も黒字化しており、赤字セグメントは解消。
- 全10セグメント中で利益絶対額が大きいのは「金属資源」の2,480億円、次いで昨年赤字だった「自動車」の858億円、天然ガス851億円、食品713億円と続く。
- 上半期時点では前年同期比で減益となったセグメントは「産業インフラ」及び「電力ソリューション」の2セグメントあったが、3Q時点では全セグメントで前年比増益を達成。
金属資源の利益はやはりすごいですね。この「金属資源」が三菱商事の屋台骨である”原料炭”ビジネスです。
今回8,200億円へ+800億円上方修正をしましたが、これもセグメント別に見てみましょう。こちらのスライドです。
全10セグメント中、今回上方修正をしたのは7セグメント。
- 上方修正額が大きいのは大きい順に「食品:+190億円」、「金属:+160億円」、次いで「自動車:+120億円」、「天然ガス:+100億円」という感じ。
1セグメントだけ吹き上がっての上方修正ではなく、幅広い分野での上方修正をしていることが分かりますね。
一過性損益についても見てみましょう。こちらのスライドです。
細々としてして見づらいですが、ポイントは以下です。
- 21年度3Q累計の一過性損益▲8億円のみ。内、一過性利益が395億円、一過性損失が▲403億円。
- 一過性利益で大きいのはアルミ事業売却益+118億円等。
- 一過性損失で大きいの複合都市開発減損▲128億円等。
一過性損失と利益いずれも発生していますが、バランスしていますね。
21年度年間業績見通し&配当予想
三菱商事の21年度年間業績見通し及び配当予想を見ておきましょう。既に触れていますが、今回上方修正が発表されています。追加株主還元は今後発表とのことですね。赤枠部分をご覧ください。
ポイントを箇条書きします。
- 通期業績予想を上期に3,800億円⇒7,400億円に上方修正ものを再度上方修正し8,200億円。
- 配当金は上期増配発表した期初予想134円⇒142円から変更なし。
- 配当性向は25.5%という水準。
- 但し、自社株買い含む追加還元策を期末決算までに公表予定。
今回の上方修正により、三井物産が8,400億円でトップ、そして、三菱商事と伊藤忠商事が8,200億円で並ぶという構図になりました。
三菱商事の追加還元策については来期から始まる新中期経営戦略も勘案して決定するということのようです。
最後に:高水準の頂上決戦熾烈化!
今回三菱商事の21年度3Q決算を見てきましたが、先ほど触れたように総合商社のトップ争いの水準がまた一段引き上げられ、8,000億円台の戦いとなってきました。
三菱商事は今回増配や自社株買いなどの追加還元策を発表しなかったせいもあってか、株価は決算発表前は1%以上上昇していたものが、この記事を書いている時点で3%近い下落に転じています。株式市場は冷酷ですね。笑
ここまでの総合商社の決算発表を簡単におさらいすると本当にトップ争いが熾烈ですね。笑笑
- 三井物産:8,400億円
- 三菱商事&伊藤忠商事:8,200億円
昨年はなかなかのクソ決算を叩き出した三菱商事でしたが、今期は王者奪還に向けて、最終コーナーを曲がった4Q決算発表で更なる利益を叩き出し、王者君臨を期待したいところです!
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- JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表。
- イーロンマスク率いるテスラがビットコイン購入。
- 米国金融大手のBANK OF NEWYORK メロンが仮想通貨資産管理サービス導入
- VISAも仮想通貨に参入
- 米国で2021年10月ビットコインETF承認
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ということで、以上になります!
当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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