こんにちは!総合商社マンです!三井物産が自社株買いを終了したよ!
三井物産が自社株買いを終了
三井物産が本日2020年6月24日にプレスリリースを発表し、自社株買いを終了しました。三井物産が行っていた自社株買いは2020年3月4日決議され、以下の内容です。
【2020年3月4日開催の取締役会における決議内容】
- 取得対象株式の種類 :当社普通株式
- 取得し得る株式の総数 :3,000万株を上限とする(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合約1.8%)
- 取得し得る株式の総額 :500 億円を上限とする
- 取得期間 :2020年 3 月 9 日~2020 年6月 23日
御覧の通り総額500億円、3,000万株を上限(発行済株式に対する割合約1.8%)という内容で、もともと3/9~6/23の期間を予定していたので、期限が来たので終了ということですね。この自社株買いの結果がプレスリリースに記載されているので早速見てみましょう。
三井物産の自社株買いの結果は?
三井物産が行った自社株買いの結果は以下の通りです。
- 取得した株式の総額:46,959,025,640円
- 取得した株式の総数:30,000,000株
御覧の通り、500億円を使い切る前に3千万株の上限に達して自社株買いを終えたことが分かりますね。これはつまり当初想定していた株価よりも安く買い付けが出来たということですね。上記の数字から計算すると取得平均は1,565円ということが分かります。上手い自社株買いが出来たということかと思います。
三井物産の株価は?
三井物産の株価を見てみましょう。こちらが日足チャートです。
自社株買いは3月から行われましたが、その間1,500円を下回る価格で推移していた期間が長かったのでそこで買い支え効果が出たと言えると思います。しかも現在は原油価格の回復もあり株価は1,600円台回復していますので、今回の自社株買いは成功と言えるのではないでしょうか。ただし、これからは自社株買いによる下支えが無くなりますので株価には注意が必要かもしれません。
ただ、三井物産は今期の業績予想を以下の通り1,800億円とかなり保守的に置いています。
保守的という理由は資源価格前提で、以下の通り原油は33ドルに置いていたりと、足元の原油価格はそれを上回る水準で推移しているからですね。自社株買いが無くとも上方修正期待から意外と健闘するのではと個人的には思っています。
最後に:総合商社各社の自社株買い状況は?
今回三井物産が自社株買いを終了しましたが、他商社の自社株買いについても少し触れておきます。結論からいうとこの三井物産が終了した結果、現在自社株買いが行われているのは伊藤忠商事のみとなりました。詳しくは以下記事に纏めていますので御覧ください。
そうなってくると、他の商社の自社株買い発表にも期待が高ります。三井物産は自社株買いを終えたばかりですし、丸紅は現中計は自社株買いやらないと言っていますので、そうなってくると自社株買いを発表出来る実力のある三菱商事に期待が高まります。また、最近三菱商事は伊藤忠商事に時価総額、そして株価まで追い抜かれてしまった状況ですので、それなりの株価対策を経営陣は考えているでしょう(というか考えていないと困る)。
三菱の今期の業績予想がまだ発表されていませんが、三菱の業績予想発表タイミングで自社株買い発動を期待したいですね!
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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