こんにちは!総合商社マンです!三井物産が21年度第3四半期(22年3月期)の決算発表したよ!大幅上方修正&増配発表です!
三井物産が21年度第3四半期決算を発表
三井物産が2/3の場中13:45に2021年度第3四半期(22年3月期)の決算発表を行いました。
三井物産は今期業績予想を1Qの時点で4,600億円から6,400億円に上方修正、上期決算時に7,200億円に上方修正するなど、資源高を追い風に絶好調の決算で推移しています。
また配当金についても上半期決算時に90円⇒95円にわずかながらも増配を発表、そして1月には再度の自社株買いの発表を行っていましたね。
ちなみに上半期時点の当期利益は4,046億円で、上方修正後の7,200億円に対する進捗率は56%となっていました。
さてさて、今回の3Q決算でも好調さを維持しているのかどうか、早速三井物産の決算発表資料から見ていきたいと思います。結論からいうと、再度の上方修正&再度の増配発表です!
それでは参りましょう!
※当記事に出てくるスライドは全て三井物産の決算発表資料です。
21年度第3四半期決算概要
三井物産の21年度第3四半期(22年3月期)決算の概要を、三井物産が公表した決算資料を抜粋しながら見て行きたいと思います。
まずサマリーからです。こちらのスライドをご覧ください。
ポイントを箇条書きしてみます。
- 基礎営業CFは8,629億円と前年比+75%増収。
- 当期純利益は6,333億円となり、前年比4倍の大幅増益。
- 以上の結果から、基礎営業CFを+1,700億円上方修正し1兆900億円。
- 当期利益を更に+1200億円上方修正し、遂に8,400億円の大台突破。
- 配当金も95円から105円に再度増配。
これまた上半期決算に続いてすごいことになっています!この三井物産の決算発表直前に決算を公表した伊藤忠商事の業績予想が8,200億円でしたので、さらにそれを上回る業績予想を叩き出しました。個人的には基礎営業CFが1兆円に達しているところが圧巻です。がしかし、この決算公表をした後の三井物産の株価は、、、下落しています。笑
もう少し今回の決算を詳しく見てみましょう。
まず、セグメント別のキャッシュフローと利益を説明したスライドです。
ここでは右側の利益にフォーカスしてみます。
- 3Q累計利益合計6,333億円の内、金属資源だけで3,709億円と全体の58%を稼ぎ出す。
- エネルギーセグメントは2Q時点で赤字になっていたものがプラスに復活。
- 前回公表の7,500億円予想に対する進捗率は「化学品」「鉄鋼製品」「生活産業」「次世代」で既に100%超え。エネルギーだけ進捗率が35%と低迷。
三井物産の鉄鉱石事業は強すぎますね。このセグメント一つで住友商事、丸紅の年間利益くらい稼いでしまっているという規模感と言えばその凄さが伝わるのではないでしょうか。
セグメント別前年利益増減を見やすく示してくれているスライドもあるので、そちらを見てみると金属資源の凄さが分かります。こちらです。
こう見ると、いかに金属資源の吹き上がりが凄まじいか分かりますね。笑 上半期に続いて鉄鉱石上昇、銅価格の上昇が三井物産の資源部隊の神風となりとてつもない利益が出ている状況です。
減損の有無についても見ておきましょう。こちらのスライドです。
細々とした数字が並んでいますが、四半期別の減損内訳です。左側が前年実績、右側今期実績ですね。ポイントを箇条書きします。
- 3Q累計での特殊要因はネット合計で▲69億円発生。
- 一番減損額が大きいのがエネルギーセグメントで▲79億円、機械インフラ▲67億円。逆に金属資源+52億円、化学品+25億円の利益計上。
ま、これといって大きな減損額は発生していない決算であると理解すればよいと思います。
21年度(22年3月期)年間業績予想&配当予想
三井物産の21年度(22年3月期)年間業績予想を見てみましょう。今回の注目ポイントですね。基礎営業CFと当期利益のスライドをまず二つ御覧ください。
基礎営業CF
当期利益
ポイントを箇条書きします。
- 基礎営業CFは9,200億円を1兆900億円に上方修正!
- 21年度当期利益は1Qで4,600億円⇒6,400億円、2Qで7,200億円に上方修正していたものを更に引き上げて8,400億円!
いや、株価は下がってるけどすごいですよこれ本当に。
ただ、株式市場は冷静で、この利益を今期のみと見ているのか株価は下落しています。
そして気になる株主還元も見てみましょう!こちらのスライドをご覧ください。
- 安定収益基盤の拡大を踏まえ従来予想の95円/年から10円増配の105円に増配。
- 基礎営業CFに対する総還元性向は32%。
- 上方修正後の当期利益8,500億円に対する配当性向は20.3%。
三井物産は自社株買い連発してくれており、払って終わりとなる配当よりも自社株買いを優先している様子が伺えますね。それでも今回105円に上方修正を行ってくれました。
最後に:三井物産、王者君臨なるか
今回三井物産の21年度3Qの決算を見てきましたが、先ほども触れた通り業績予想を8,400億円に引き上げたことで、直前に決算発表をした伊藤忠商事の8,200億円予想をさくっと抜き去りました。両者ともに鉄鉱石に強みを持っているものの、権益量では三井物産は随一なので、その爆発力には目を見張るものがありますね。この記事を買いている時点で三菱商事はまだ決算発表をしていませんが、これからの頂上決戦から目が離せません!
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- JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表。
- イーロンマスク率いるテスラがビットコイン購入。
- 米国金融大手のBANK OF NEWYORK メロンが仮想通貨資産管理サービス導入
- VISAも仮想通貨に参入
- 米国で2021年10月ビットコインETF承認
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ということで、以上になります!
当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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