こんにちは!総合商社マンです!隠れ累進配当銘柄の三井物産!上期の配当確定日到来です!最新株価チャートを見てみましょう!
三井物産は隠れ累進配当銘柄
三井物産は実は隠れ累進配当銘柄ってご存じですか?累進配当銘柄というのは減配をせずに増配を目指すことを宣言している企業のことで、総合商社で明確に累進配当を掲げているのは三菱商事と伊藤忠商事の2社です。総合商社以外だと三井住友FG、いちごがあります。
では三井物産はどうかというと以下のスライドをみてください。
右側が今年5月に発表された新中期経営計画の株主還元に関する説明になりますが、この2021年3月期~2023年3月期の3年間は80円/年の配当を下限保証しているのが分かりますね。
これは80円/年で固定ではなく、あくまで80円を下限保証した形で業績次第で増配を目指そうとしているもので、「累進配当」という言葉は使わないものの、減配をせずに増配を目指すというまさに「累進配当」政策に近い内容となっています。そのため「隠れ累進配当銘柄」という呼び方を私はしています。
つい先日三井物産は個人投資家向けのIR説明会をネット上で開催しており、そこでも株主還元方針について詳しく説明がありました。詳しくは以下記事に纏めているので興味がある方は御覧くださいね。
さて、そんな三井物産の上期配当の権利確定日が到来しました。いつかというと、今日です。笑
具体的には以下のスケジュールですね。
- 権利付最終日(株を保有しておく必要がある日):9月28日(月)
- 権利落ち日(株を売ってもよい日):9月29日(火)
今日買い付けをして保有しておけば上期の配当をゲット出来ることになります。
三井物産の上期配当はというと、先ほど言った年間配当額80円の半分に当たる40円になりますね。
※三井物産の決算短信より抜粋
ちなみに三井物産の今期業績予想は1,800億円となっており、配当性向は75.9%と高くなっています。しかしながら三井物産は配当性向という指標は使っておらず、基礎営業キャッシュフローからどれだけ配当に回すのか、という考え方をしています。
配当性向だけ見ると大丈夫か?と思うかもしれませんが、基礎営業キャッシュフローは今のところしっかり稼げているので、私個人的にはそこまで心配をしていません。このあたりについても先ほど掲載した個人投資家向けのIR説明会記事に纏めてありますので、興味あれば御覧くださいね。
三井物産の最新株価指標
三井物産の最新株価指標を確認しておきましょう。
こちらが9/25終値時点の日足チャートです。
株価(9/25終値):1,893円
年初来高値:1,999.5円(2020/2/6)
年初来安値:1,378円(2020/3/13)
PER:17.82倍
PBR:0.82倍
配当利回り:4.23%
信用倍率:1.34倍(9/25時点)
8月31日に発表されたバフェット砲で爆上げしたものの、2月の年初来高値は更新出来ずお預けとなりましたが、それでも年初来安値からは大きく反発していることが分かりますね。配当利回りは4.23%と悪くない数字かなと思います。
🔥総合商社配当利回りランキング🔥
— 総合商社マン (@sogoshoshaman) September 25, 2020
1️⃣住友商事 5.35%
2️⃣三菱商事 5.11%
3️⃣三井物産 4.23%
4️⃣双日 4.08%
5️⃣豊田通商 3.64%
6️⃣伊藤忠 3.19%
7️⃣丸紅 2.40%
※9/25終値ベース
来週月曜は上期配当権利確定です💪
7大商社の内、三井物産は3番目の配当利回りの高さですね。
ちなみに、三井物産の上場来高値は2007年10月29日の3,180円と10年以上更新出来ていない状況です。当時は資源バブルでウハウハでしたからね。笑
総合商社各社の上場来高値を見たい方は以下記事に纏めてありますので御覧ください。
はい、ということで、今回はその三井物産の最新株価チャートにフォーカスを当ててみたいと思います!
三井物産の最新株価チャート分析
三井物産の最新株価チャートを分析して、現在の株価がチャート的に割高なのか、割安なのか、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを見てみたいと思います。
今回も見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。日足ベースですのでスイングトレードを前提としたチャート分析です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながら三井物産のRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。
- 14日の短期線(紫線):49.32
- 25日の中期線(緑線):56.25
三井物産のRSIは14日線、25日線ともに「だいたい中立」という水準です。バフェット砲直後の爆上げ局面ではこのRSIが一時88という「買われ過ぎ」水準に達していましたが、その後の調整で過熱感は後退したという状況であることが分かりますね。
一目均衡表
続いて三井物産株を一目均衡表で見てみましょう。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線が基準線を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。三井物産は7/22にゴールデンクロスをして以降、一度もデッドクロスすることなく2カ月以上上昇トレンドを描いてきています。足元は若干緑線が下に垂れている点が気がかりですが、今のところ上昇トレンドサイン継続ですね。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。26日前の株価よりもピンク線が上にあります。上昇トレンドを示唆していますね。ただし、ここから上昇をしていかないと半月程度でピンク線と株価がぶつかるのでトレンド転換となる可能性ありです。
- 現在の株価と雲の関係を見ることでこれまた上昇下落トレンドや、株価の上値目途や下値目途が見れます。 灰色に塗られた部分が雲になりますが、雲の上値は1,690円と現在の株価よりも遥か下ですね。
今のところ上昇トレンドシグナルは消えていない状況です。
もう少し将来の雲の動きにも目を向けてみましょう。こちらをご覧ください。
御覧の通り雲の上値も10月後半までは右肩で上昇しており、株価の下値目途が切りあがっていっていることが分かります。10月半ば頃に向けて下落するとすると下値目途は1,830円程度がまずもっての目安かなという印象です。
MACD(マックディー)
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしの少ない指標としても有名です。最新のMACDチャートはどうなっているでしょうか。こちらをご覧ください。
下のチャート部分がMACDです。赤線がMACD線、黒線がシグナル線で、簡単に言うと赤線が黒線よりも上にあれば上昇トレンド、逆なら下落トレンドです。
これを見ると、 9/14に三井物産のMACDはデッドクロスしていることが分かります。足元はMACDでは下落トレンドシグナルが出ていますね。ちょっと嫌な感じですね~。
まとめ:一目均衡表は上昇トレンドシグナル多いがMACDは下落トレンド
今回3つの指標を見ましたが、纏めると以下です。
- RSIは既に過熱感は後退し「だいたい中立」の水準。
- 一目均衡表は3点において上昇トレンド示唆。ただし現在の株価のままだと近いうちに下落トレンド出る可能性あり。
- MACDは下落トレンドを示唆。
こんな感じ。一目均衡表では現時点では上昇トレンドのシグナル多いものの、そろそろトレンド転換しそうな雰囲気も匂わせてきています。一方、MACDは完全にデッドクロス済で、ここが非常に気がかりな点ですね。
尚、仮に現在の株価を前提に配当落ちを計算すると、火曜日は約40円程度の配当落ちが見込まれますね。
ま、あくまでこのチャート分析は先ほども言ったようにスイングトレードを前提としたものです。私個人的には中長期保有前提なので、握力強めにガチホ致します!
三井物産の次回イベントは上期決算発表が行われる10月末or11月頭になりますね。コロナショック時の原油価格マイナス状況はもう来ないと個人的には思っていますし、今期の業績上振れ期待もあり、今後の三井物産の株価動向から目が離せません!
三井物産の最新決算状況を確認したい方は以下記事に纏めていますので御覧くださいね。
尚、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれませんよ!
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
面白い・有益だと思った方は、Twitterや『はてブ』↓↓↓ぽちっと拡散頂けるととても喜びます!!