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【三菱UFJリース】日立キャピタル合併で業界2位浮上!が年初来安値からの反発は9%に留まる

こんにちは!総合商社マンです!本ブログ初登場!三菱UFJリースの最新株価チャートを見てみましょう!

 

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リース業界第2位に躍進の三菱UFJリース

三菱グループ傘下の三菱UFJリースについて見ていきたいと思います。三菱UFJリースは名前の通り三菱グループ傘下で株主構成は以下の通りになっています。

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筆頭株主は三菱商事で20%のシェア、続いて三菱UFJFG及びその傘下の三菱UFJ銀行合わせて19.4%のシェアを持ち、その他の三菱グループ企業も合わせていくと合計で約5割にのぼります。

 

最近ではこの三菱UFJリースが同じリース企業である日立キャピタルを2021年4月に吸収合併することを発表しており、そうなると資産規模では10兆円の企業が誕生し、業界1位のオリックス約13兆円に次ぐ第2位に躍進をする予定です。

※ちなみに第3位は三井住友ファイナンスリースの6兆円で、2020/11/20に不動産ファンドのケネディクスに1,000億円規模のTOBをすることを発表したりと、リース業界がかなり動き始めています。

 

そんな三菱UFJリースの足元は会社四季報によると「新型コロナで航空機リースが大不振。北米の貨車もシェール向け苦戦」という記載のある通り、コロナショックでやられており株価は低迷している状態ですね。

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これは週足チャートで2019年からのチャートですが、3月のコロナショックで株価が暴落して以降、ほとんど回復していないことが分かります。低金利は当然リース料に影響を与えるため、現在の低金利状況は三菱UFJリースに限らずリース業界には逆風な上に、航空関連のリース事業への懸念もあったりと課題山積なわけですね。

 

そういった事情もあり業界再編が進んでいるのですね。先ほど記載した日立キャピタルの吸収合併もこうした背景があるということです。

 

 

ちなみにこちらは参考情報ですが、近年進んでいる親子上場解消の動きに関して、今後親会社がTOBをしてもおかしくない上場子会社の一つに挙げられていたりもしますので(以下記事)、今後注目銘柄になるかもしれませんね。

 

media.rakuten-sec.net

 

三菱UFJリースの最新株価指標

三菱UFJリースの最新株価指標を確認しておきましょう。

こちらが11/20終値時点の日足チャートです。

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◆最新株価指標◆

株価(11/20終値):478円(前日比+1円/+0.21%)

年初来高値:728円(2020/2/6)

年初来安値:437円(2020/10/30)

PER:8.52倍

PBR:0.55倍

配当利回り:5.33%

信用倍率:11.79倍(11/19) 

 

まず現在の株価ですが、10/30に付けた年初来安値の437円から9.4%しか反発していない水準です。逆に年初来高値からは▲34%の下落となっています。

 

PERもPBRもかなりの低さになっており、配当利回りも5.33%と高配当銘柄になっているのが分かりますね。ちなみにこのコロナ禍にあっても、今期増配を目指しているのがこの三菱UFJリースです。こちらは先日行われた上半期決算発表資料内の今期業績予想及び配当情報の抜粋です。

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  • 当期純利益:前年比▲29.3%減益の500億円
  • 配当:前年比0.5円増配の25.5円
  • 配当性向:前年比+13.9%上昇の45.4%

 

ちなみに業界トップのオリックスはPER10.01倍、PBR0.64倍、配当利回りは4.98%という水準で、オリックスは増配ではなく前年配当を維持という状況ですから、現在の状況下で増配を目指す三菱UFJリースの姿勢というのは特筆するものがあると思います。

※オリックスは増配しないものの自社株買いを発表して株主還元を実施発表済。

 

 

はい、ということで、そんな三菱UFJリースの最新株価チャートをチェックしてみたいと思います!

 

三菱UFJリースの最新株価チャート分析

三菱UFJリースの最新株価チャートを分析して、現在の株価がチャート的に割高なのか、割安なのか、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを見てみたいと思います。

今回も見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。日足ベースですのでスイングトレードを前提としたチャート分析です。

  1. RSI
  2. 一目均衡表
  3. MACD

また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。

 

 

RSI

RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。

RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。

RSI<30  :売られ過ぎ

RSI 30~40  :少し売られている

RSI 40~60  :だいたい中立

RSI 60~70  :少し買われている

70<RSI    :買われ過ぎ

この数字を参照しながら三菱UFJリースのRSIを見てみましょう。

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このチャートの下部分がRSIの推移です。

  • 14日の短期線(紫線):55.23
  • 25日の中期線(緑線):52.50

いずれの線も「だいたい中立」という状況で過熱感は特にありません。RSIチャート的には11月に入ってから堅調に右肩上がりとなってきましたが、現在は横ばい推移モードに入っており、ここからは上にいくのか下にいくのか方向性が見えにくくなっています。

 

一目均衡表

続いて三菱UFJリースを一目均衡表で見てみます。 こちらです。

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一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。

  1. 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線が基準線を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。三菱UFJリースは9月末にデッドクロスして以降下落トレンドでしたが、つい先日11/18にゴールデンクロスを達成しています。1カ月ぶりのトレンド転換となるのか注目です!
  2. 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。現在は26日前の株価とピンク線が重なり合っていますが、間もなく上に抜けそうな状況です。そうなると上昇トレンドに転換となる可能性があります。
  3. 現在の株価と雲の関係を見ることでこれまた上昇下落トレンドや、株価の上値目途や下値目途が見れます。現在の株価は雲の下にありますが、雲が非常に薄くなっています。490円程度に位置する雲を今後突破出来るのか注目です。

ゴールデンクロスを達成しており、この流れにのって雲も突破出来るかどうかが今後の注目ポイントですね。ワクチン承認という情報を期待したいところです。

 

MACD(マックディー)

最後に三菱UFJリースのMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしの少ない指標としても有名です。最新のMACDチャートはどうなっているでしょうか。こちらをご覧ください。 

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赤線がMACDで黒い路線がシグナル線と呼ばれるものです。端的にいうと赤線が上にあれば上昇トレンド、黒線が下にあれば下落トレンドといった具合です。

 

三菱UFJリースのMACDは一目均衡表よりも一足早く11/10にゴールデンクロスを達成しています。既に上昇トレンド入りを示唆していますね。ここから果たして株価が上に向かって上昇してくれるのか、期待が高まります。

 

まとめ:上昇トレンドシグナル発信中

今回3つの指標を見ましたが、纏めると以下です。

 

◆株価チャート分析:まとめ◆
  1. RSIは「だいたい中立」で過熱感無いものの方向性見えにくい。
  2. 一目均衡表では既にゴールデンクロス達成済。
  3. MACDもゴールデンクロス達成済。

 

一カ月ぶりに一目均衡表がゴールデンクロス達成したり、MACDも1カ月半ぶりにゴールデンクロス達成していたりと、チャート的には良い形状を描いているようですね。だからといって、一気に投資するぞー!という判断には気を付けてくださいね。

 

足元はコロナワクチンの開発が進んでいるというニュース報道等も追い風となり日経平均がバブル後最高値更新をするなど相場全体が上昇していたこともあり、三菱UFJリースの株価も上昇していたという事情はあると思うので、ひとたびコロナやワクチンに関してネガティブなニュースが出ると一斉にリスクオフする可能性があることも十分に留意する必要はありますので。

 

ただ、個人的には三菱UFJリースやオリックスといったリース業界の今後には期待しています。配当性向が異常に高いわけでもなく高配当になっているので、投資妙味はあるかなと思い、ポートフォリオに組み込んでいます。

 

 

三菱UFJリースの日立キャピタル合併に始まり、今後も業界再編があるかどうか注目されていきますので、今からどう成長してくれるのか、楽しみです!

 

最後に、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。

 

 

初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。ここから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれません!

また、企業の財務分析を勉強したい方は、三菱商事を例に挙げて企業分析方法を学べる現役銀行員のたりたり社長という方が書いた良書がおススメですよ!

 

 

ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!

 

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