こんにちは!総合商社マンです!原油ETFがストップ安だってよ!!
原油ETFストップ安
原油ETFストップ安が続出です。ここ最近原油市場が荒れに荒れています。本日の日経株価の下落率上位にも原油ETFがずらりと並んでいる状況。。それもそのはず、先日の5月限先物のマイナス転落に続き、6月限以降の先物も暴落となっているためですね。
この通り下落率上位トップ10に4銘柄の原油ETFが登場しています。いやはや、ホルダーさんは大変だ。。
原油ETFの下値目途は?
原油ETFの下値目途はいくらなのでしょうか?先日以下記事でちょうど原油ETFで最もメジャーな銘柄の一つである、WTI原油価格連動型ETF(1671)の株価ってなんなんだ?という考察をしていました。
この記事でも紹介していますが、原油ETFの株価はETFの純資産(≒原油先物資産)÷口数で計算されていましたね。そこで今回はこの1671の下値目途がどこなのか見てみましょう。
WTI原油価格連動型ETF(1671)の下値目途は?
WTI原油価格連動型ETF(1671)の下値目途はいくらでしょうか?まずこれが1671の日足チャートです。いやーすごい下落ですね。笑
そして1671の運用会社のシンプレクス社が本日10時に開示した純資産残高、及び一口あたりの純資産は以下の通りです。
上記の通り798円がETF一口あたりの純資産額、つまりこれが一つの株価の目安になる”はず”です。しかしながら、実際の株価はストップ安の685円で引けています。なぜでしょうか?この798円というのはある一瞬の原油価格で算出されている一方、原油価格は毎秒動いているので、結局これは参考値にしかなりません(恐らく純資産額の計算は前日の終値か何かかと推測)。ということで、このETFがまだ下がりそうなのか、上がりそうなのかを知るためには、このETFが今現在何月物で運用されているのかを知る必要がありますね。
1671ETFの運用している原油は何月物?
1671ETFの運用している原油は今何月限月のものなのでしょうか?それについては私も見落としていたのですが、シンプレクス社がしっかり開示していました。
本日4月22日付でリリースされているものですが、1671は6月、7月、8月の3つの限月の先物を保有して運用しているようです。私はてっきり一つの限月の先物で運用していると思っていたので正直目から鱗でした。笑
限月 | 買い建て玉 | 比率 |
6月限 | 3,087 | 10% |
7月限 | 24,064 | 77% |
8月限 | 4,291 | 14% |
合計 | 31,442 | 100% |
※上記シンプレクス社発表の数字から筆者作成
御覧の通り、4月22日現在7月限だけで77%運用しつつ、その前後の限月モノでも少々運用していますね。突如としてこの建て玉情報が開示されるようになったので、これを追いかけ続ければいつロールオーバーが行われているのか、正確に見えてきそうな気がしてきた。笑
ロールオーバーのざっくりしたスケジュールを知りたい方は以下記事からどうぞ。
さて、このETFは現在7月限をメインに運用していることが分かりました。では7月限の先物チャートでどんな動きをしているのかを見れば株価の底値のヒントが得られそうです。
これが7月限のチャートです。
これは1時間足チャートですが、21日時点で27ドルだったものが一時17ドルまで下落、その後少々戻して19ドル台で推移という状況です。一方直近の先物限の6月物は11ドル台で推移しているので、需要が上向かない限り、この7月限もこれからどんどん6月物の価格に収束していく可能性がありますので、まだまだそこが見えたという状況にはなっていないと個人的には感じています。
コンタンゴによるロールオーバーコストや信託手数料に加えて、為替も円高に振れてきていますので、ロングホルダーさん、これから買おうと思っている人はご注意ください。まだコンタンゴやロールオーバーを理解していない方は以下記事からどうぞ。
最後に
いやはや原油相場の荒れ模様はいつまで続くのでしょうね。原油投資のリスクをしっかり理解しないで投資をするのは正直無謀ですので、十分ご注意ください!私はこんだけ原油に関する記事を書いていますが、知れば知るほど利益を出すことが難しいと分かり今は手を出していません。笑 投資は自己責任で、イケると判断された方のみ原油に手を出すようにしましょう!
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
↓↓↓はてブも感謝です!!↓↓↓