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続・OPEC+、G20エネルギー相会議まとめ

こんにちは!総合商社マンです!OPEC+とG20の会議内容アップデートされたよ!!

opecplus

 

OPEC+とG20エネルギー相の会議内容を一昨日ブログ記事で書きましたが、昨日新たな進展がありましたのでこの記事で纏めます。これまでの原油相場の流れを見たい方は以下二つの記事をご参照ください!

 

www.sogoshoshaman.com

 

 

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OPEC+, G20エネルギー相会議おさらい

 

4/9のOPEC+会議、10日のG20エネルギー相会議を簡単におさらいします。まず4/9のOPEC+会議では10mbdの減産が基本方針として合意(ただしメキシコが同意すれば)となりました。ただし、記載の通り条件付きとなっていたので不確定要素を抱えたままでした。

翌日4/10のG20では事前期待値は高かったものの、具体的な減産額には踏み込めず、原油市場の安定という定性的な合意となっていました。

 

4/12の動き

その後もOPEC+及びG20は具体的な減産に向けて協議を継続した結果、4/12に以下の通り合意に達し、合意書に調印しています。

  • OPEC+の現在の原油生産量(43mbd)から9.7mbdの減産(23%減産)を実施。
  • この基準となるのは2018年10月の原油生産量。
  • 非OPEC+各国は正式な文書署名はしないものの、5mbdの減産を実施。
  • 結果、15mbdの減産となる。

非OPEC+が書面でサインしないのは独禁法を鑑みた結果だと思いますが、これだけ公然の談合をしておきながら何が独禁法だと突っ込みたくなりますね。笑 あくまで私の予想ですが。

今後の原油の動きは?

 

今後の原油の動きはどうなるのでしょうか?今回の合意によりWTI原油が大幅反発するのか?と思いきやこの記事を書いている時点で23ドル台で推移しており、大幅な反発には至っていません。OPEC+及びG20で足並みを揃えることが出来たことは評価でき、以前より下値を探る可能性は払しょく出来たとは思いますが、如何せんこの大幅減産合意でも、コロナによる原油の世界需要減20mbd~30mbdには到達しておらず、需給がマッチしていない状況に変わりはありません。本格的な原油相場の上昇はコロナの収束が見えないとやってこないということでしょうかね。

一方で、原油大国のサウジアラビアでもコロナの感染が猛威を振るっています。仮にコロナ感染拡大が止まらず、原油生産に支障を来すというようなことになれば、皮肉にも原油供給不安が高まり、原油相場が上昇したりして。。。

これからも原油相場から目が離せませんね。

原油動きがあれば随時アップデートしていきます!

最後までお読み頂き有難うございました!