こんにちは!総合商社マンです!オリックス株が雲の下に抜けてしまいました。最新株価をチャート分析してみましょう!
みんな大好きオリックス
みんな大好きオリックス株。毎度私はオリックスをTwitterで紹介するとき枕詞のようにそう言っています。笑 というのもオリックスは株主還元に積極的で、且つ、なんといっても株主優待が充実しているのですね。私もらったことありませんが。笑
株主還元については5月に行われた2019年度決算説明会の以下記事をご覧頂ければ、オリックス社長の熱い想いが感じ取れるかと思います!
オリックスの今期業績予想
オリックスの今期業績予想について簡単に触れておきましょう。オリックスは今期業績予想を現時点でまだ出していません。6月に行われた株主総会については以下記事で書いているので御覧頂ければと思いますが、社長の発言から予想すると10月末頃の上期決算発表タイミングになるのではと予想されます。
尚、正式には今期業績予想は出していませんが、非公式の数字として想定される当期純利益に関しては以下の言及はされています。
- 第3四半期までに正常化した場合:純利益1,800億円~2,000億円
- 今期末まで問題が継続した場合:純利益800億円~1,200億円
正常化の定義が良く分かりませんが、現在コロナ第二波が現実味を帯び始めている状況を鑑みると、第3四半期までに正常化案にも少しずつ黄色信号が灯り始めているかもしれません。尚、オリックスは今期配当性向を50%に引き上げることを宣言していますが、それは1,900億円程度の税後利益が出せれば減配しないというメッセージです。それよりも利益が減少すると減配することもあり得ることを示唆していますので、その点はご注意くださいね。
オリックスの株は買いか?売りか?
オリックスの株は買いか?売りか?これはみんなが気になるところです。6/26と7/6にもオリックスのチャート分析を当ブログで行っています。
6/26記事
7/6記事
この二つ目の記事を書いた時は一度雲を抜けた後、再び雲に顔を突っ込んでいました。その後どうオリックス株が推移したのか、再び同じ指標を使って見て行きたいと思います!
ちなみにこちらが年明けからの日足チャートです。
7/10終値で1,278円まで下落していますね。前回記事でも売りサインが多く出ているということを書きましたが、やはりその流れで下落しています。仮に前期と同額の76円という年間配当が出るとすると配当利回りは5.95%という高配当利回り水準ですね(減配リスクはあり)。
では早速株価を分析してみましょう。今回見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。あくまでスイングトレードの観点です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながらオリックスのRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。現在オリックスのRSIは25日の中期線(緑線)で37.76(前回42.94)、14日の短期線(紫線)で31.84(前回41.33)となっており、前回は「だいたい中立」だったものが「少し売られている」というポジショニングに変化してきています。
一目均衡表
続いてオリックス株を一目均衡表で見てみましょう。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線(緑)が基準線(赤)を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。前回と変わらず6/23に転換線が基準線を下回ってから(デッドクロス)、その状態がずっと継続しており「売りのサイン」が出ています。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。これまた前回同様、ピンク線が26日前の株価よりもだいぶ下に落ちてきているのでここでも「売りサイン」が出ています。
- 現在の株価と雲の関係を見ることで株価の上値目途や下値目途が見れます。 灰色に塗られた部分が雲になります。7/1に雲を一度下抜けた後、雲の下線で横ばい推移してきていましたが、7/9,10と明確に雲の下に下落しているのが分かります。これは「売りサイン」のシグナルですね。やはり雲の下値が株価の上値抵抗線となっているようです。
こんな感じ。「売りサイン」一色です。笑 そして前回同様に雲の動きの少し先も見てみましょう。
7月末までの雲の動きを表示させてみました。今後7月末頃までは雲が薄い状態で推移しており、また雲の下値が切りあがっています。仮に雲の下値が株価の一旦の上昇余地とすると、上昇しても1,380円あたりかなと思われますね。もちろん売りトレンド継続ならさらに下値模索は十分あり得ます。
MACD
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。こちらをご覧ください。
下のチャート部分がMACDで、赤線がMACD、灰色線がシグナル線と呼ばれるものです。見えにくいのですが赤と緑の棒線グラフのところに0ラインという基準線が隠れています。
これは前回から大きな変化はなく「下落トレンド」継続中です。赤線が上に抜けるゴールデンクロスの発生を待ってからの参入のほうがナイフを掴まなくて済む可能性が高くなりますので、私は少し待ちかなー。
結論:オリックス株は「下落トレンド」継続中。でもRSIが気になる
今回も3つの指標を見ましたが、あくまでチャート分析的にはまだ「売り」サインが多く「下落トレンド」継続中と見たほうがよいかもしれません。雲を明確に下抜けしたのでしばらくは上値が重くなる可能性が高そうですね。
ただし、最初に見た指標のRSIは前回「中立」だったものが「少し売られている」水準に変化していきています。さらにRSIが下がると「売られ過ぎ」という水準になりますので、このポイントは注目かなと思います。
尚、これはあくまで業績を無視したチャート上のシグナルから見た結果です。現在のコロナ禍にあっては、第二波等のネガティブニュースや逆にポジティブニュースによってチャートを無視した乱高下は十分にあり得ますので、その点はご注意ください!
気になるオリックスの2020年度第1四半期決算発表は8/4に予定されていますよ!
最後に、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれません。
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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