こんにちは!総合商社マンです!先日下落トレンド転換期待高まったものの株価下落継続中。最新株価をチャート分析してみましょう!
みんな大好きオリックス株が下落継続中
みんな大好きオリックスの株価下落が止まりません。本日時点で1,210.5円まで下落しており、3月のコロナショックによる下落以来の水準に来始めています。
- 現在株価:1,210.5円
- 年初来高値:1,958円(2020/2/6)
- 年初来安値:1,100円(2020/3/23)
- PBR:0.51倍
- PER:業績予想無いため算出不可
- 配当利回り:配当予想無いため算出不可
御覧の通り、年初来安値の1,100円は3月23日のコロナショック時に付けた価格です。ついその1カ月半前に年初来高値だったことを考えるとなかなか痛ましいものがあります。
一方、PBRが0.51倍というのもなかなかすごい数字ですね。「超単純計算」ですが今オリックスが解散したら株主は今の株価の2倍の金が返ってきますからね(あくまで超単純計算ですので実際はそうはならないと思います)。笑
また配当利回りは配当予想が出ていないので(前期35円は発表済、下期未発表)算出することが出来ませんが、仮に前期と同じ年間配当76円だったと仮定すると、配当利回り驚異の6.28%となります。
もちろん減配の可能性もありますので、この数字を鵜呑みにするのは危険ですよ。
今期の配当性向に対する考え方については株主総会で社長自ら語られています。以下記事に纏めていますので御覧ください!
また正式には今期業績予想は出していませんが、非公式の数字として、今期想定される当期純利益を以下の通り言及しています。
- 第3四半期までに正常化した場合:純利益1,800億円~2,000億円
- 今期末まで問題が継続した場合:純利益800億円~1,200億円
次回オリックスの決算発表は2020年度第1四半期決算で8/4(火)に予定されています。上記記事でも触れていますが、正式な業績予想の発表は恐らく第2四半期の数字が見えてきたタイミングでしょうね。
オリックス株の下落トレンド継続か?
継続下落中のオリックス株が今度どう動くのか最新チャートを見て分析してみましょう。前回7/19時点で株価分析をした記事は以下ですが、「MACDのゴールデンクロスが見えてきたかも」という状況でした。
その後、オリックス株がどう動いたのか早速見てみます。今回見る指標は前回同様以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。ですので長期投資ではなく、スイングトレードの観点です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながらオリックスのRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。
- 25日の中期線(緑線):30.8(前回37.95)
- 14日の短期線(紫線):22.61(前回32.87)
御覧の通り25日線は前回同様「少し売られている」という水準ですが、もう間もなく「売られ過ぎ」水準に到達します。
一方の14日線は今回22.61と完全に「売られ過ぎ」水準に達しました。前回年初来安値を付けた3月に目を向けると、この短期線は5.55まで到達したこともあったので、必ずしも下げ止まるという理由にはなりませんが、かなり売り込まれ始めていることは確かですね。
一目均衡表
続いてオリックス株を一目均衡表で見てみましょう。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線(緑)が基準線(赤)を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。前回と変わらず6/23に転換線が基準線を下回ってから(デッドクロス)、その状態がずっと継続しており「下落トレンド」が出ていますが、赤線の基準線が急速に転換線に近づいて来ています。まだ二つの線には開きはあるので下落トレンドですが、これがゴールデンクロスになったら「上昇トレンド」シグナルなので継続ウオッチです。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。これはピンク線が26日前の株価よりも下にあるので「下落トレンド」を示唆していますね。前回と変化なしです。
- 現在の株価と雲の関係を見ることで株価の上値目途や下値目途が見れます。 灰色に塗られた部分が雲になります。7/1に雲を一度下抜けた後、雲の下線で横ばい推移してきていましたが、7/13頃から雲の下値が切りあがり、現在の株価は雲の下に完全に出てしまっています。「下落トレンド」を示唆するものです。尚、上昇に転じた場合目安となる雲の下値は1,370円前後です。
こんな感じ。前回と変わらず「下落トレンド」一色です。笑
MACD
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしが少ないことでも有名です。こちらをご覧ください。
下のチャート部分がMACDで、赤線がMACD、灰色線がシグナル線と呼ばれるものです。見えにくいのですが赤と緑の棒線グラフのところに0ラインという基準線が隠れています。赤線のMACDがシグナル線を上に抜けると「上昇トレンド」、その逆だと「下落トレンド」サインになります。
御覧の通り、前回記事でこのMACDのゴールデンクロスが近いかも?と書きましたが、ほぼ二つの線が近づいているものの僅かに赤線MACDのほうが低く推移しゴールデンクロスになっていません。再びこの二つの線が離れて行ってしまうのか、ゴールデンクロスに向かうのか、両線が現在激闘中です。笑
結論:まだ下落トレンド継続中もMACDには引き続き要注視
今回も3つの指標を見ましたが、まとめると以下ですね。
- RSIは「売られ過ぎ」水準に到達
- 一目均衡表は引き続き下落トレンド一色(前回と変わらず)
- MACDはゴールデンクロスに向けて激闘中
こんな感じ。前回「暗いトンネルの先に少し光が見えてきた」と書きましたが、まだ暗いトンネルから抜け出せずにもがいている状況という感じでしょうか。しっかりとしたシグナルが出てからインをしたほうが良さそうですね。
尚、毎回書いていますが、上記の考察はあくまで業績を無視したチャート上のシグナルから見た結果です。現在のコロナ禍にあっては、第二波等のネガティブニュースや逆にポジティブニュースによってチャートを無視した乱高下は十分にあり得ますので、その点はご注意ください!
冒頭にも書きましたが、いよいよオリックスの決算発表が来週に迫ってきました!
気になるオリックスの2020年度第1四半期決算発表は8/4(火)に予定されていますよ!
決算前後は色々な思惑で株価が乱高下しやすいので十分にご注意くださいね。
最後に、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれません。
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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