こんにちは!総合商社マンです!オリックスが大きく値を下げてきています。下期配当の減配を織り込み始めたのか!?最新株価チャートを見てみましょう!
オリックスの減配リスクが高まる?
オリックスの減配リスクが高まってきている可能性があり、株価が大きく下落してきています。10/28終値では4%超えの下落となっており、窓を開けての大きな下落となりました。
当ブログの先日の記事で、オリックスの株価チャートが下落シグナルであるヘッドアンドショルダートップを形成していることを指摘していましたが、案の定?大きな下落に見舞われた格好となりました。意外と当たるもんですね。笑
ただ、上記はあくまでチャートの形での話で、個人的には足元の下落は減配リスクを織り込み始めたのではないかなという見立てをしています。
その根拠ですが、オリックスは今期の業績予想、下期配当予想はまだ公式に出していないものの、2019年度決算説明会で以下の発言をしています。
- 第3四半期までに正常化した場合:純利益1,800億円~2,000億円
- 今期末まで問題が継続した場合:純利益800億円~1,200億円
そして今期の配当性向を50%まで引き上げることを明言している一方、配当性向50%で前期並みの配当を維持するためには1,900億円の利益を出す必要がある計算になります。
上記の決算説明会の非公式業績予想に再度目を向けてみると、1900億円を出す前提は第3四半期までにコロナが正常化した場合です。既に第3四半期に突入しているわけですが、国内は比較的コロナは抑え込めているものの、世界的にはむしろコロナの拡大が止まっていない状況なわけですね。
こういう状況もあって、市場はオリックスの減配リスクを織り込み始めたのではないかと、個人的に考えています。
ただし、8月に行われた1Q決算発表後のオリックス決算説明会では、ワーストケースは避けられると考えているという発言を社長がしていることは合わせて記載しておきます!(詳しくは以下記事)
さ、いよいよ配当の行方が気になります!
オリックスの上期決算発表は11月2日(月)です。このタイミングで今期業績予想を出すことになるでしょうから、配当の行方の答えも出ることになりそうです!
オリックスの最新株価指標
オリックスのチャート分析をする前に10/28終値時点の最新株価指標を確認しておきたいと思います。こちらが10/28終値時点の日足チャート&株価指標です。
株価(10/28終値):1,242円(前日比▲52円/▲4.02%)
年初来高値:1,958.5円(2020/2/6)
年初来安値:1,100.5円(2020/3/23)
PER:-倍(業績予想未定のため)
PBR:0.53倍
配当利回り:-%(下期配当予想未定のため)
信用倍率:11.86倍(10/27)
先ほども言ったように、オリックスは今期業績は未定のためPERは算出不可です。
配当も下期未定なので算出出来ませんが、仮に前期と同額の年間配当76円を配当を維持出来れば、 配当利回りは6.1%に達します。そして大人気の株主優待も考慮すると総合利回りは約10%です。驚異的ですね。笑 ただし、減配リスクが高まっていることは頭に入れておきましょう。
はい、ということで本題の最新株価チャートを見て分析してみます!
オリックスの最新株価チャート分析
オリックスの最新株価チャート分析です。前回オリックスの株価チャートを分析したのは10/20の終値ベースでしたね(以下記事)。
冒頭でも触れましたが、前回記事の時点では下落シグナルであるヘッドアンドショルダートップを形成していましたし、その他の点でも下落トレンドシグナルが多く出ていた状況でした。そのあたりも含めてどういう変化がチャートに起きているのかを見ていきましょう。
今回も見る指標は前回同様以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。ですので長期投資ではなく、スイングトレードの観点です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながらオリックスのRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。
- 14日の短期線(紫線):19.43(前回33.85)
- 25日の中期線(緑線):29.17(前回41.20)
RSIは14日線、25日線ともに「売られ過ぎ」という水準に達してきています。RSIチャートは前回時点で右肩下がりだったので、下落シグナル通りの動きとなりました。ただし、短期的には割安感も出始めてきている状況です。
一目均衡表
続いてオリックス株を一目均衡表で見てみましょう。
前回は株価が雲の上を死守出来るかどうか、という水準でしたね。今回はこちらのチャートになっています。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線(緑)が基準線(赤)を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。前回からデッドクロスの状態継続で下落トレンドシグナルですね。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。ピンク線が26日前の株価よりも大きく下に位置しています。下落トレンドシグナルです。
- 現在の株価と雲の関係を見ることで上昇下落トレンドだったり、株価の上値目途や下値目途が見れます。前回雲の上に株価がまだありましたが、完全に株価が雲の下に落っこちてしまいました。雲の下値が1,280円にありますので、ここが上値抵抗線に変わってしまっています。
前回記事では1,313円あたりに75日移動平均線があり、これが最初の下値目途と書きましたが、これもあっさり割れてしまっており、株価を支えるものが見当たりません。年初来安値は3月に付けた1,100円ですので、好決算なら反転上昇、悪決算なら年初来安値が一つの目安といったところでしょうか。
MACD
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしが少ないことでも有名です。こちらが最新のMACDチャートです。
下のチャート部分がMACDチャートです。そして赤線がMACD線であり、黒がシグナル線です。赤線のMACDが上にあれば上昇トレンド、逆なら下落トレンド、という見方です。
そして御覧の通り、赤線のMACDが黒い線よりも明確に下にあり、下落トレンドシグナルを出しています。このMACD線のゴールデンクロスまで個人的には待ちですね。
まとめ:足元は下落トレンド。結局は決算次第か。
今回も3つの指標を見ましたが、まとめると以下ですね。
- RSIは14日線、25日線共に「売られ過ぎ」水準に到達。
- 一目均衡表では株価が雲の下に下落シグナル多し。
- MACDは下落トレンド継続中。
チャート的にはひたすら下落トレンドシグナルが並んでいる状況です。結局は決算内容次第だと思いますが、比較的日経平均が強い中でオリックスの大きな下落は、やはり減配リスクを織り込み始めているのではないかと個人的に考えています。
これが杞憂に終わるのか、現実と化してしまうのか、、、その答え合わせは上半期決算発表の11/2(月)ですよ!
また決算速報記事は書こうと思っていますので、ぜひご覧くださいね。
最後に、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。今回出てきたヘッドアンドショルダートップとか、いろいろなシグナルを分かり易く説明してくれている良書だと思います。
初心者にも分かり易く記載された本なので、非常に読みやすくお勧めです。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれません。
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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