こんにちは!総合商社マンです!2019年にサンバイオショックで株式市場を賑わせたサンバイオ。最新の株価チャートを見てみましょう!
サンバイオとは
サンバイオという企業をご存じでしょうか?サンバイオとは東証マザーズに上場しているバイオベンチャー企業で、再生細胞薬を開発している企業です。具体的に言うと脳梗塞の治療薬の開発に期待がかかっている企業ですね。もともと米国で創業していて、その後日本で上場したという流れです。
記憶にまだ新しいですが、2019年に4日連続のストップ安を記録したサンバイオショックは有名ですね。このチャートを見てください。
なんと数日間で12,000円から2,600円台まで下落したというなんとも恐ろしい大暴落を演じてしまいました。笑(←いや、笑えない)
このサンバイオショックについては以下のるなさんの記事で詳しく触れられているので、興味がある方は御覧ください!
【サンバイオショック】伝説のサンバイオの暴騰暴落に学ぶ、アンジェスの行方【DNAワクチン】|るなの株と医療ニュースメモ
サンバイオの最新株価指標
サンバイオの最新チャートを見る前に株価指標を確認しておきましょう。
こちらが10/13終値時点の日足チャートです。
株価(10/13終値):1,950円(前日比▲72円、▲3.56%)
年初来高値:2,739円(2020/1/15)
年初来安値:963円(2020/3/19)
PER:-倍
PBR:11.39倍
配当利回り:0%
信用倍率:8,012倍(10/12時点)
いかにも創薬ベンチャーらしい指標が並んでいますね。笑 赤字なので配当は無し、PERも無し、PBRは11倍と高いレベル。そして何より信用倍率が8,012倍!!
こんな信用倍率私、見たこと無いです。笑 皆さん、焼かれないように気を付けてくださいね。。
ちなみに、上のチャートは日足チャートですが、9月後半から大きく爆上げしているのが分かります。これは一部のアナリストが経常利益予想コンセンサスを引き上げしたり、米系証券会社が目標株価を4,100円から4,400円に引き上げした影響もあるようです。
いやー、完全に投機銘柄化しているサンバイオですが、急騰した後の株価は逃げ足の速い短期資金ということもあり、株価は再び下落してきてしまっていますね。
はい、ということでそんなサンバイオの株価動向を最新株価チャートを見て分析してみましょう!
サインバイオの最新株価チャート分析
サンバイオの最新株価チャート分析です。
今回見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。ですので長期投資ではなく、スイングトレードの観点です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながらサンバイオのRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。
- 14日の短期線(紫線):44.68
- 25日の中期線(緑線):54.05
御覧の通りいずれの線も「だいたい中立」という水準です。前日▲3%と大きく下落しても全く割安感は出ていません。またRSIチャートも下落方向に動いてきているので下落トレンドとなっている状況ですね。
一目均衡表
続いてサンバイオ株を一目均衡表で見てみましょう。こちらです。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはズレるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線(緑)が基準線(赤)を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。現在緑の転換線が上にあり、ここでは上昇トレンドシグナルですね。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。短期急騰したこともあり、今現在は26日前の株価よりもピンク線が上にあります。ここも上昇トレンドシグナルです。
- 現在の株価と雲の関係を見ることで上昇下落トレンドだったり、株価の上値目途や下値目途が見れます。ここも短期急騰しているので株価は雲の遥か上です。雲の上値は1,639円になっているので、下落するとなると、このあたりまではあり得ますね。
こんな感じ。
株価の下値目途に関しては雲の上値で見ると1,639円あたりですが、その前に25日移動平均線の1,875円あたりが最初の下値目途になります。ここを割ると雲の上値である1,600円台まで行く可能性が高まります。
MACD
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしが少ないことでも有名です。こちらをご覧ください。
下のチャートがMACDチャートで、赤線が黒線の上にいれば上昇トレンド、その逆であれば下落トレンドを示唆します。
MACDは短期急騰で上昇トレンドをしばらく描いていましたが、10/9にデッドクロスが発生しており、下落トレンド入りをしている可能性が高そうです。
ま、これを言ったら元も子もないですが、とはいえ投機銘柄なので急に資金が入ったり出たりで乱高下する可能性がある点は注意必要ですよ。
まとめ:上昇トレンド名残あるもMACDデッドクロス
今回も3つの指標を見ましたが、まとめると以下ですね。
- RSIは14日線、25日線ともに「だいたい中立」水準。割安感無し。
- 一目均衡表は上昇トレンドの名残まだあり。
- MACDはデッドクロス済で下落トレンド入り示唆。
こんな感じ。
先ほども触れたように信用倍率8,000倍となっているので下げる時のインパクトも多きなりますので、完全投機銘柄化してしまっており、私は手は出しません。笑
またこれは参考までですが、ボリンジャーバンドもとんでもない形になっています。
ワニの口という言い方を良くしますが、ぐわんと広がっていますよね。これはボラティリティ、つまり株価の変動幅がこれだけ大きくなる可能性があるということです。
アンジェスと言い、サンバイオと言い、作ろうとしている薬は病気で苦しんでいる人を助けるものなので、ぜひとも成功して欲しい、応援したい企業ですが、株取引となると完全にギャンブル性の高い状態になってしまっているので、むやみに手を出すと大火傷をしてしまうリスクが高い銘柄であることは認識しましょうね。
最後に、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれません。
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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