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【総合商社】中期経営計画(中計)/定量面まとめ【2021年最新】

こんにちは!総合商社マンです!総合商社各社の中期経営計画(戦略)をまとめてみましょう!

 

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中期経営計画(戦略)とは?

中期経営計画(戦略)とは?なんだそれ?と思う方もいるかもしれませんので簡単に説明しますね。中期経営計画(戦略)というのは、文字通り中期という少し長い期間で見た経営計画です。総合商社の場合は3カ年でこの中期経営計画(戦略)というものを策定して発表しています。(戦略)と付けているのは会社によって中期経営計画と呼んだり、中期経営戦略と呼んだりするのでこのように記載しましたが、一般的に中期経営計画という呼称が使われるので、以降は当記事では中期経営計画(中計)と呼ぶことにします。

基本的に総合商社各社は1年毎の業績予想を短期経営計画として期初に発表し、それに加えて3年ごとに中期経営計画を策定して発表しています。

中期経営計画のほうが期間が長いですので、中期経営計画が要は大方針、そしてその中期経営計画をベースに毎年の予算を作成していくという流れ、と言えば分かり易いでしょうか。年初に当期の業績予想を出すのが短期経営計画と呼ばれたりするものです。

各社中期経営計画の発表年はばらばらですので、総合商社各社の中計がいつ発表されたもので、今その何年目にいるのかというのを一覧出来たら便利かなと思い、この記事を書くことにしました。かくいう私もいちいち各社の中計が何年目なのかよく分からなくなり混乱するので自分の頭の整理のためでもあります。笑

ということで各社の中期経営計画を以下の定量面にフォーカスして見て行き、最後に一覧で表で纏めていきたいと思います!

  • 中計発表日
  • 対象期間
  • 税後定量目標(最終年度)
  • 株主還元目標(最終年度)

  

三菱商事の中期経営戦略

 

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三菱商事の中期経営戦略を見てみましょう。冒頭中期経営計画に統一するといっておきながら早速中期経営戦略と記載していてなんともですが、この三菱商事のみが中期経営計画という言葉を使わずに中期経営戦略と呼んでいます。三菱商事は2018年11月に現在の中期経営計画を発表しています。

こちらが現在の三菱商事の中期経営戦略の定量スライドです。

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  • 中計発表日:2018年11月2日
  • 対象期間:2019年度~2021年度
  • 税後定量目標:9,000億円
  • 株主還元目標:配当200円程度、配当性向35%、累進配当、自社株買い

これを見て「まじですか!」と思われる方もいるかもしれませんが、それもそのはず、2019年度の三菱商事の税後利益は5,354億円、配当は132円(今期134円)ですからね。2021年度が中計の最終年度ですので2022年3月期に税後利益9,000億円、配当200円を目標に掲げた中計となっています。

現時点でこの中計を見直す発表は公表されていませんが、恐らくこの定量目標は難しいと思った方が良いと思います。どこかで中計の見直しが入る可能性はありますが、時間軸をずらす形で上記定量目標を目指すとかそういう形になるのかなと個人的な予想をしています。

尚、自社株買いは機動的に実施するようですが、本記事執筆時点では行われておりません。※仮に配当200円になったら三菱商事株だけで配当100万円超えるので期待しちゃいますが。笑 

 

伊藤忠商事の中期経営計画

伊藤忠商事中計2023

 

伊藤忠商事の中期経営計画を見てみます。伊藤忠は2021年5月10日23年度を最終年度とする中期経営計画Brand-new Deal 2023を発表しました。

伊藤忠は前の中期経営計画は2018年度~2020年度を対象とした3カ年の中期経営計画を進めていましたが、19年度で既に本中期経営計画達成したということで前倒しで終了、20年度はコロナ禍ということで1年のみの単年計画となっていました。そして今回21年度を初年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表したという流れです。

その新中計の定量面に関するスライドがこちらです。

伊藤忠商事中計2023-1

伊藤忠商事中計2023-2



  • 発表日:2021年5月10日
  • 対象期間:2021年度~2023年度
  • 税後定量目標:6,000億円
  • 株主還元目標:21年度94円下限、以降増配し100円を目指し、自社株買いも。

今回の中計で税後利益6,000億円を目指すことを発表しましたが、仮に実現すると総合商社で6,000億円の大台にのるのは伊藤忠商事が初となります(三菱商事の過去最高益は2018年度の5,907億円)。

 

毎期増配型の累進配当を目指していることは株主にとっては嬉しいですね。

 

 

三井物産の中期経営計画

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三井物産の中期経営計画を見てみましょう。三井物産は中計を今年発表したばかりです。コロナ禍の最中に良く出せたなーと思いましたが、こちらのスライドをご覧ください。まず定量目標。

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そしてこちらが株主還元に関するスライド。

 

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  • 発表日:2020年5月1日
  • 対象期間:2020年度~2022年度
  • 税後定量目標:4,000億円
  • 株主還元目標:配当80円下限、自社株買い、ROE10%

 三菱商事、伊藤忠商事とは異なり累進配当宣言はしていませんが、配当の下限保証を行っています。このコロナ禍の中にあって配当下限保証は株主にとっては心強い限りですね。中計最終年度の税後定量目標4,000億円については、三井物産が2011年度に出した過去最高益4,345億円には達しないものの、2017年度4,185億円、2018年度4,142億円に次ぐ水準です。今期は1,800億円というかなり厳しい業績予想をしていることを鑑みるとV字回復を狙っていく中計となっているのが分かります。

 

住友商事の中期経営計画


住友商事の中期経営計画を見てみましょう。住友商事の中期経営計画は2021年5月7日に公表されたもので、23年度が最終年度となっています。こちらが中計における定量目標のスライドです。

住友商事中期経営計画2023

 

  • 発表日:2021年5月7日
  • 対象期間:2021年度~2023年度
  • 税後定量目標:最終年度3,000億円以上(過去最高益を目指す)
  • 株主還元目標:配当性向30%程度(基本配当70円/年)

住友商事は特に累進配当や配当下限保証は掲げていませんが、一応70円を基本として更なる増配を目指すという方針です。

 

丸紅の中期経営計画 

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丸紅の中期経営計画を見てみましょう。丸紅も若干変化球を投げていて、現在遂行中のGC2021という2019年度~2021年度を対象とした中計を昨今の巨額赤字転落もあり今年の5月に修正をしています。こちらがもともと出していた定量目標スライドです。

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最終年度の2021年度に3,000億円という目標ですね。そしてこちらが修正前の株主還元方針スライド。

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配当性向25%以上、ネットDEレシオを0.8倍程度、自社株買いも機動的に実施するというものです。そしてこちらが中計修正後のスライドです。

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成長戦略は変えないとのことですが、定量目標に触れられていないので2021年度の3,000億円は黄信号が灯っている感じですね。そして別スライドに記載がありましたが、当初自社株買いは機動的に実施すると言っていたものの、修正後の中計では「実施しない」と宣言しています。

  • 発表日:2019年5月9日(※2020年5月7日に修正)
  • 対象期間:2019年度~2021年度
  • 税後定量目標:3,000億円?
  • 株主還元目標:配当性向25%以上(期初公表したものは下限保証)

 

※2021年5月6日追記

丸紅は中期経営計画最終年度となる2021年度業績予想を2,300億円と公表済です。  

 

豊田通商の中期経営計画

 

豊田通商中期経営計画2024



豊田通商の中期経営計画を見てみましょう。豊田通商は本来2020年4月に2023年3月期までの中期経営計画を公表予定としていましたが、コロナ禍の影響で算出不可として見送りをし、2021年5月に2024年3月期の中期経営計画を発表しました。

 

 

利益に関する定量面に関するスライドがこちらです。

豊田通商中期経営計画2024-1

 

税後利益を最終年度となる2024年3月期に1,800億円にまで成長する絵を書いています。

そして株主還元に関するスライドがこちらです。

豊田通商中期経営計画2024-2

 

24年3月期の具体的な配当額については触れられていませんが、安定的な増配と配当性向25%以上を掲げていますね。

ということで纏めると以下になります。

 

  • 発表日:2021年5月6日
  • 対象期間:2021年度~2023年度
  • 税後定量目標:1,800億円
  • 株主還元目標:配当性向25%以上

 

双日の中期経営計画

双日の中経営計画2023-1



双日の中期経営計画を見てみましょう。双日の現中計は2021年4月30日に公表されたもので期間は2021年度~2023年度です。その定量目標スライドがこちらです。

双日の中経営計画2023-2定量面


 

  • ROE10%超え
  • 当期利益650億円程度
  • 基礎的営業CF800億円程度
  • 配当性向30%程度(下限配当設定)

前回の中計では税後利益750億円以上としていましたが、今回は3ヵ年平均で650億円程度という目標に変更されています。つまり3年間で1,950億円の利益を目標にしているということですね。既に発表済の21年度業績予想は530億円ですので、来期以降は平均で710億円以上毎年稼がないとこの利益目標は達成出来ないことになります。

 

そして株主還元についても見ておきます。こちらのスライドです。

双日の中経営計画2023-2株主還元

 

  • 配当性向30%程度を基本
  • 下限配当を設定(PBR1倍までは時価DOE4%、PBR1倍到達後は簿価DOE4%)

 

ま、分かりにくい配当下限ルールに見えますが、要は前者については年間平均株価に対し配当利回り4%を下限保証するというものです。ちなみに双日のPBRはこの記事を書いている2021年4月30日終値時点で0.68倍なので、株価があと30%以上上昇してくれれば1倍超えが見えてくる状況であり、それを目指すというのが今回の中期経営計画ですね。

 

総合商社の中期経営計画まとめ

総合商社各社の中期経営計画を見て来ましたが、最後に以下の表で纏めました。

総合商社中期経営計画まとめ

 

  • 21年度が中計最終年度:三菱商事、丸紅
  • 22年度が中計最終年度:三井物産
  • 23年度が中計最終年度:伊藤忠商事、住友商事、双日、豊田通商

 

今回見たのは中期経営計画の定量面だけです。中計資料には各社がどういった方向に進もうとしているのか具体的な戦略が色々と散りばめられていますので、一度目を通してみてみると面白いですよ!総合商社各社のIRページに掲載されています。

  

最後に、三菱商事、伊藤忠商事、三井物産の高配当総合商社株を含んだ私の最新投資ポートフォリオを以下記事で公開しているので興味あれば御覧ください。なかなか偏重しております。笑

 

 

www.sogoshoshaman.com

 

 

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ということで、以上になります!

当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!