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【総合商社】全社上方修正&増配も今がピーク?21年度上半期(22年3月期)決算ランキングまとめ!

こんにちは!総合商社マンです!総合商社各社の21年度(22年3月期)上半期決算が出揃ったよ!!全社が上方修正&増配を発表する異例な好決算となりました!

 

総合商社ロゴ

 

 

総合商社21年度上半期(22年3月期)決算まとめ

総合商社の21年度上半期(22年3月期)の決算まとめをしたいと思います。今回の総合商社各社の21年度上半期決算発表は以下の通りのスケジュールで発表が行われました。

 

※豊田通商は10/29(金)

 

今回は比較的各社の決算発表は分散していたほうだったかな。 11/2が3社あってしんどかったですけど、祝日もあったので決算記事を書く身としては負担が比較的少なかったです。笑

ということで、具体的にどのような業績となっているのか、この記事で見ていきたいと思います!

 

今回の記事で見る項目は主に以下です。 

  • 21年度上半期純利益ランキング
  • 一過性損益を除いた利益ランキング
  • 21年度業績予想
  • 株主還元

各社の決算詳細を見たい方はこの記事の最後に個別に記事掲載していますので、そちらからご覧くださいね。それでは参りましょう!

 

総合商社21年度上半期(22年3月期)純利益ランキング

総合商社各社の21年度上半期(22年3月期)の純利益ランキングです。前年同期で比較しています。こちらの表をご覧ください。

総合商社2021q2純利益ランキング

注目ポイントはこちら。

  • 1位には 伊藤忠商事が2位以下を大きく引き離す圧倒的な決算で5,006億円。
  • 2位には三井物産が4,046億円でランクイン。前年比約3.7倍の爆益。
  • 3位には三菱商事が3,606億円でランクイン。前年比約4倍の爆爆益復活。
  • 4位には住友商事が2,410億円。赤字から大復活で丸紅から4位を奪回。
  • 5位には丸紅が2,058億円。前年比2倍の利益を叩き出す。
  • 6位には豊田通商の1,276億円。前年比約3倍と大幅増益。
  • 7位には双日が394億円。前年比では総合商社トップの約4.3倍と最大の伸び率。

こんな感じ。濃淡はあるものの、全社前年比で爆益を叩き出しているのが分かりますね。それでも株式市場は冷淡で丸紅と豊田通商以外はコテンパに売られました。笑

 

昨年総合商社トップに立った伊藤忠が驚異的な利益を叩き出し2位以下を大きく突き放しているように見えますが、次に見る一過性利益を除いた利益ランキングを見るとちょっと景色が変わりますよ。

 

一過性損益を除いた利益ランキング

総合商社各社の一過性損益を除いた利益ランキングを見てみましょう。各社この部分の呼称が異なり、「一過性を除く業績」だったり、「基礎収益」、「実態純利益」だったり、「巡航利益」と呼んだり様々ですが、シンプルにここでは「一過性を除いた利益」と呼ぶことにします。それではランキングを見てみましょう。前年との比較も記載します。こちらです。

総合商社一過性損益を除いたランキング

資産売却益等の一過性利益や減損等の一過性損失を当期純利益から除いた数字を並べています。ポイントを箇条書きしてみましょう。 

  • ここでは1Qに続いて三井物産がトップの4,098億円でランクイン。
  • 続いて1Qでは3位だった伊藤忠が3,785億円で2位にランクイン。
  • 3位に僅差で三菱商事が3,617億円でランクイン。前年比約3.7倍の大復活。
  • 4位は住友商事が丸紅を抑えて2,240億円でランクイン。
  • 5位は丸紅が住友商事に僅差の差で2,180億円。

こんな感じ。当期純利益ランキングとは順番が変わりましたね。当期純利益において5,006億円とダントツのトップだった伊藤忠が2位になっているのが分かります。これは上半期決算において伊藤忠が資産売却益等の一過性利益を1,220億円計上していた一方、他商社においてはそこまで大きな一過性損益の計上が無かったことによるものです。

 

一過性を除いた実力値においては三菱商事、三井物産、伊藤忠商事が肉薄している状況であるとも言えます。ただ、伊藤忠の強みは三菱、三井に比べると非資源比率が高いことから一過性を除いた利益の安定性が高いというところでしょうかね。それが前年比較で一番伸び率が小さいところに現れているということだと思います。

 

21年度(22年3月期)通期業績予想

21年度(22年3月期)通期業績予想を見てみましょう。

業績予想が高い順に並べて、前年実績と比較しています。今回全社が上方修正となる異例の好決算となっていますよ。

総合商社2021年度通期利益予想ランキング

  1. 伊藤忠商事:2Qで5,500億円⇒7,500億円に上方修正。
  2. 三菱商事:2Qで3,800億円⇒7,400億円に上方修正。
  3. 三井物産:1Qで4,600億円⇒6,400億円、2Qで7,200億円に上方修正。
  4. 住友商事:1Qで2,300億円⇒2,900億円、2Qで⇒3,800億円に上方修正。
  5. 丸紅:2Qで2,300億円⇒3,500億円に上方修正。
  6. 豊田通商:2Qで1,500億円⇒1,900億円に上方修正。
  7. 双日:2Qで530億円⇒700億円に上方修正。

 

笑えます。全社見事に上方修正をしました。三井物産と住友商事は1Qでも上方修正をしていたので、今回2回目ですね。その結果、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事が7,000億円台のトップ争い、住友商事と丸紅が3,000億円台の4位争いという構図となりました。

それでも株式市場は冷淡で丸紅と豊田通商以外はコテンパに売られました。笑

 

株主還元

総合商社各社の配当予想と配当性向も纏めておきましょう。こちらをご覧ください。 

対前年比での増配、維持、減配で色分けしています。

 

まず1Q時点の配当予想がこちらでした。

総合商社2021年度株主還元

そして、今回発表されたのがこちらです。配当性向の高い順に並べています。

総合商社株主還元まとめ2021年度上半期

こちらもまた全社が増配発表し、全社が前年比においても増配となりました。

ポイントだけまた書き出します。ポイントは業績予想順に記載します。

  • 伊藤忠商事:2Qに94円⇒110円に増配発表。23年までの下限配当額も公表。
  • 三菱商事:2Qに134円⇒142円に増配発表。増配アリの累進配当復活。
  • 三井物産:2Qに90円⇒95円に増配発表。
  • 住友商事:2Qに70円⇒90円に増配発表。
  • 丸紅:2Qに34円⇒51円に増配発表。自社株買い再開も公表(実施は未定)。
  • 豊田通商:2Qに120円⇒140円に増配発表。
  • 双日:2Qに70円⇒90円に増配発表(株式併合換算)。

凄いですねこれまた全社増配って。。。笑

但し、配当性向には結構各社濃淡があり、三井物産と伊藤忠商事は21%にまで低下しています。三井物産は自社株買いを積極的にやっているので、それも含めての還元を考えているようです。伊藤忠は2023年までの配当下限を設定し30%の配当性向を目指すとしましたが、業績下がれば必然と配当性向上がりますからね。

そして一番今回嬉しかったのは「増配ではなく減配しない減配累進配当政策」へ舵を切ろうとした三菱商事が好業績のお陰で増配アリの累進配当に戻ってくれたことですね。来期は分かりませんが。笑

また、丸紅が今年度を最後とする現中期経営計画期間は自社株買いしないと公言していたものを撤回したところも要注目です。近々自社株買い発動があるかもしれません。ちなみに今年2021年度が最後の中期経営戦略となっていて、来年から新たな中期経営戦略となるのは三菱商事と丸紅の2社です。

 

最後に:好業績も今がピークなのか!?

今回、総合商社各社の21年度上半期決算を纏めてみてきましたが、この記事のタイトル通り、全社決算絶好調で上方修正&増配とバラ色の決算発表となりましたが、一方、決算発表直後の株価は丸紅と豊田通商を除いて軒並みコテンパに売られました。笑

これは株式市場においては総合商社の決算がこの上半期でピークを迎え、来期以降は減益となると思われている可能性が高いと思います。

個人的には特に配当性向を低く抑えている三井物産と伊藤忠商事は今配当を引き上げてしまうと来期以降利益の増加が鈍化し、増配がしにくくなることを見込んでいるのではと穿った見方をしてしまいました。

また三菱商事は配当を引き上げましたが、「減配しない累進配当」と1Q決算の時に言ってしまっているのと、以前東洋経済での垣内社長インタビューで「累進配当を恒常的に続けることは不可」という主旨の発言をしており、来年から始まる次期中期経営戦略で「累進配当の見直し」もあるのではと個人的にちょっと警戒しています(以下ツイート)。

 

 

いずれにしても、総合商社のトップ争い、そして4位争いが熾烈となっており、下半期の各社の決算に引き続き注目しながら、増配してくれた配当金を楽しみつつガチホします!

 

ということで総合商社の決算発表ウイーク終了です!

尚、総合商社各社の個別決算記事は以下から御覧ください!

 

三菱商事 

www.sogoshoshaman.com

 

伊藤忠商事 

www.sogoshoshaman.com

 

三井物産

www.sogoshoshaman.com

 

住友商事 

www.sogoshoshaman.com

 

丸紅

www.sogoshoshaman.com

 

豊田通商

www.sogoshoshaman.com

 

双日

www.sogoshoshaman.com

 


 

最後に、三菱商事、伊藤忠商事、三井物産の総合商社株を含んだ私の最新投資ポートフォリオを以下記事で公開しているので興味あれば御覧ください。日本株、米国株、仮想通貨が並んでいます。

 

www.sogoshoshaman.com

 

上記記事でも公開している通り、私はポートフォリオの一部にビットコインも入れています。ビットコインに関しては最近は本当に話題が欠かないですね。年明けてからだけで以下の様な出来事が起きています。

 

  • JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表。
  • イーロンマスク率いるテスラがビットコイン購入。
  • 米国金融大手のBANK OF NEWYORK メロンが仮想通貨資産管理サービス導入
  • VISAも仮想通貨に参入
  • 米国で2021年10月ビットコインETF承認

 

今後もビットコインETF承認が控えており、機関投資家の資金流入期待が高まります!ただ、下落する時もなかなかの大きさなので、ほんの数パーセントを組み込んでいるだけですが。笑

もし仮想通貨を始めるなら業界大手のコインチェックが良いと思います。数百円程度から投資可能で、足元大きく価格が下落しているのでポートフォリオに数パーセントだけ入れても面白いかもしれませんね。口座開設は以下リンクから可能で、最短その日から取引出来るのでおススメです。

 

コインチェック

 

また私が最近Twitterでよく呟いている爆上げ草コインの柴犬コイン(SHIB)等を購入したい場合は、バイナンスで購入可能です。以下画像のQRコードもしくは↓に記載のURLからEMAILだけで口座すぐに解説出来ます。日本語対応もしていますよ!

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ということで、以上になります!

当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!

 

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