こんにちは!総合商社マンです!総合商社各社の2020年度3Q決算が出揃ったよ!!7社中4社が上方修正です!!
総合商社の2020年度3Qの決算まとめ
総合商社の2020年度3Qの決算まとめをしたいと思います。
総合商社各社の3Q決算発表は2/2の豊田通商に始まり、2/4の伊藤忠商事の発表で幕を閉じました。つまり3日間で7社が一気に決算発表を行ったという状況で、特に2/3は4社が固まっていたので決算記事を書いている私はかなり疲弊しています。笑
さて、2Q時点でも回復が見え始めていた総合商社でしたが、今回の3Q決算でその回復基調が顕著に表れた結果、なんと7社中4社が上方修正というお祭り状態でした。具体的にどのような業績となっているのか、この記事で見ていきたいと思います。
今回の記事で見る項目は主に以下です。
- 3Q累計純利益ランキング
- 四半期別利益推移
- 年間業績予想&進捗率
- 配当予想
個別企業の決算詳細を見たい方はこの記事の最後に個別記事掲載していますので、そちらからご覧くださいね。それでは参りましょう!
総合商社2020年3Q純利益ランキング
総合商社各社の20年度3Qの純利益ランキングです。前年同期で比較しています。今年度3Qの純利益額が高い順に並べています。
注目ポイントはこちら。
- 伊藤忠商事が2位以下を大きく引き離す圧倒的な決算で3,643億円と1位。前年比▲15%の減益に留まる。
- 2位には三井物産が1,989億円でランクインも前年比▲41%。
- 3位には三菱商事が1,691億円でランクイン。前年比▲55%と利益半減。
- 4位に丸紅が1,638億円で三菱商事と肉薄。前年比では唯一プラスの+13%増益。
- 5位には豊田通商894億円(▲23%)、6位には双日167億円(▲55%)。
- 最下位には住友商事が▲1,137億円と唯一の赤字決算。
今回の3Q決算で目を見張ったのは、唯一前年比プラス成長をした丸紅ですかね。なかなかのサプライズでした。ちょっと伊藤忠が強すぎる一方、三菱商事のやられ具合も目立ちます。
四半期別純利益推移
総合商社各社の四半期別純利益推移も見ておきましょう。先ほどのランキング順で並べていますよ。こちらです。
この数字の羅列だけだと分かりにくいので棒グラフで表示してみましょう。
青色1Q、オレンジ2Q、灰色3Qの当期利益推移です。
伊藤忠と住友商事以外は灰色の今回の3Q利益が一番大きくなっているのが分かります。回復基調の鮮明さが伺えますね。また、伊藤忠と住友商事も基礎収益で見ると3Qは増益をしているため、7社全てにおいてこの第3四半期では回復基調が色濃く表れ始めたといえる決算内容でした。
通期業績予想&3Q進捗率
通期業績予想と、それに対する3Qの進捗率を見てみましょう。
まず通期業績予想ランキングからです。今期の業績予想が高い順に並べて、前年実績と比較しています。右側に 「↑」矢印が付いているのは今回3Qで上方修正をした企業です。
気になるポイントを箇条書きします。
- 伊藤忠は進捗率91%に達するも上方修正無し。4Qで減損発生見込みか。
- 三井物産が大幅な上方修正発表で2位に浮上ほぼ確実。
- 三菱商事は85%に達するも上方修正せず、ローソン絡みで4Q減損か。
- 丸紅今期2度目の上方修正で三菱商事超えも視野に。
- 住友商事は年間減損額を今回拡大させるも基礎収益堅調で上方修正。
伊藤忠商事は基本的に上方修正しないのでいつも通り4,000億円ちょうどに着地させてくるでしょうね。笑 一方の三菱商事は今期は首位陥落はもう見えているので、今期落とせる損失を出し切って来期以降の首位奪還を狙いに行く算段かもしれません。三井物産は大幅な上方修正がありましたが、さすが資源比率が高いだけあって爆発力がすごいなという印象を受けましたね。丸紅の2連荘上方修正は個人的にサプライズでした。
配当予想&配当性向
総合商社各社の配当予想と配当性向も纏めておきましょう。こちらをご覧ください。
対前年比での増配、維持、減配で色分けしています。右側の矢印は今回増配を発表した企業です。
ポイントだけまた書き出します。
- 今回の3Q決算で増配を発表したのは豊田通商と丸紅の2社です。
- その結果、前年比増配グループに豊田通商が加わりました。
- 一方、丸紅は増配発表したものの、前年比では減配なので減配グループです。
個人的に、現在株主還元余力が一番大きいのが三井物産かなと思っていますが、今回増配はなく、自社株買いもなかったことは残念でした。三井物産は利益の上方修正を行うと共にキャッシュフローも上方修正をしており、今後どう動くのか注目です。三菱商事は今期はもう苦しい状況が見えているので自社株買い等の追加還元は正直期待薄だと思っています。
最後に:来期の業績に期待したい
今回の総合商社各社の3Q決算を見てきましたが、投資家の目線は既に2021年度側決算がどうなっていくのかに移っているのかなと思っています。今回はまだ3Q決算発表でしたが、今期業績はもう概ね各社見えてきていて、2021年度側で各社どこまで利益を伸ばすことが出来るのか、注目ですね!
あと、皆さん既に遠い過去の記憶となっているかもしれませんが(笑)、バフェット様が5大商社の株式を5%保有しており、さらに5%程度買います可能性があることを発表していますでの、それがいつになるのか、そしてどこが買い増されるのか、私はワクワクが止まりません。笑
ということで総合商社の決算発表ウイーク終了です!
尚、総合商社各社の個別決算記事は以下から御覧ください!
三菱商事
伊藤忠商事
三井物産
住友商事
丸紅
豊田通商
双日
最後に、三菱商事や伊藤忠商事等の総合商社株を主軸に置いた、私の株式投資ポートフォリオを以下記事で公開しているので興味あれば御覧ください(毎月月末か月初に公開していますよ)。
この上記記事でも公開している通り、私はポートフォリオの一部にビットコインも入れています。つい先日、JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表するなど、個人的には上昇相場にのれなかった時のリスクを意識してのことですね。
足元は大きな調整局面が来ているので、これから仮想通貨投資を始めるには面白いかもしれません。ただ、下落する時はなかなかの下落幅になり得るので、ポートフォリオのほんの数パーセント組み込む程度に抑えたほういいですよ。
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当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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