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【双日】バフェット砲対象外で涙目の双日。でも投資妙味あり? -最新株価チャート分析-

こんにちは!総合商社マンです!バフェット砲を5大総合商社がくらったのに、対象にならなかった双日。そんな双日の最新株価チャートを見てみましょう!

 

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バフェット砲をくらえなかった双日

8/31に株式市場でのビッグニュース。それは投資の神様ウォーレンバフェット率いるバークシャーハサウェイ社が日本の5大総合商社に出資をしたというものでしたね。

双日はバフェット砲の対象外となってしまい、ホルダーさん涙目、という状況でしたが、それもそのはずバフェットの投資額から見て、双日の時価総額が小さすぎだったのです。

  

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詳しくは上記記事をご覧頂ければと思いますが、ざっくり7,000億円相当の金額を5大商社に散りばめて投資したわけですが(実際は1年間かけて投資したということなので、投資額自体はもっと小さいはず)、双日の時価総額いくらか知ってますか?3,000億円ですよ。バフェットが5大商社で保有している株の時価総額だけで双日2社分以上の規模なわけです。

仮に双日を対象にして同じく5%保有したとしても150億円の投資にしかならないので、対象にならなかったということだと私の勝手な想像ですがそう思っています。

一方、対象にならなかったので今回株価上昇は5大商社ほどになっていないものの、同じ総合商社セクターということでまだ株価の伸びしろはあるのかなとも思っています。

 

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株価(9/17終値):244円

年初来高値:358円(2020/1/21)

年初来安値:221円(2020/7/31)

PER:9.78倍

PBR:0.52倍

配当利回り:4.10%

 

先日以下記事で総合商社各社の株価指標を比較しましたが、双日のPBRの低さは際立っています。また年初来安値からの反発もまだ大きくないといった状況ですね。

 

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さて、そんな双日の最新の株価チャートを見ていきたいと思います!

   

双日の最新株価チャート分析

双日の最新株価チャートを分析して、現在の株価がチャート的に割高なのか、割安なのか、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを見てみたいと思います。 

今回も見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。日足ベースですのでスイングトレードを前提としたチャート分析です。

  1. RSI
  2. 一目均衡表
  3. MACD

また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。

 

 

RSI

RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。

RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。

RSI<30  :売られ過ぎ

RSI 30~40  :少し売られている

RSI 40~60  :だいたい中立

RSI 60~70  :少し買われている

70<RSI    :買われ過ぎ

この数字を参照しながら双日のRSIを見てみましょう。

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このチャートの下部分がRSIの推移です。

  • 14日の短期線(紫線):49.85
  • 25日の中期線(緑線):53.09

どちらの線も「だいたい中立」という水準ですね。買われても、売られてもいない、中立的な状況です。5大商社だとこのRSIが70超えていたりするので、やはりそれと比べると過熱感はないですね。

 

一目均衡表

続いて双日株を一目均衡表で見てみましょう。

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一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。

  1. 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線が基準線を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。なんかすごーいごちゃっとしていますが、双日株は8/19にゴールデンクロスを達成していました。そして今現在もそれを継続していますので「上昇トレンド」シグナルです。ただし赤線が急速に近づいて来ている点は要注意ですね。
  2. 遅行スパンと26日前の株価の関係で上昇トレンドか下落トレンドかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。ここ最近はピンク線が株価よりも上にあり上昇シグナルでしたが、ここに来て株価と同じになってしまいました。ここはとりあえず「中立」と見ておいた方が良いかもです。
  3. 現在の株価と雲の関係を見ることでこれまた上昇下落トレンドや、株価の上値目途や下値目途が見れます。 灰色に塗られた部分が雲になりますが、現在の株価はこの雲の天井部分にあります。ここ数日は株価が雲の上に抜けていたので期待高まっていましたが、今日の下落で再び雲の中に落ちてしまいましたね。

これは日足チャートで3月以降の株価下落が激しすぎてものすごい右肩下落のチャートになっていますが、4月以降は狭いレンジで株価が推移してきたことも分かりますね。

 出遅れ感甚だしい印象を受けます。笑

しばらくは雲の上値の246円近辺の攻防になるかなという具合です。下落の場合は雲の下値の232円あたりが一つの目安ですね。

 

MACD(マックディー)

最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしの少ない指標としても有名です。最新のMACDチャートはどうなっているでしょうか。こちらをご覧ください。 

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赤線がMACD、黒線がシグナル線です。赤線が上にあれば上昇トレンドを示唆しています。双日株はこの二つの線が現在ほぼほぼ重なり合っているのが分かります。このチャートからは分かりにくいですが8/7にゴールデンクロスして以降今現在も上昇トレンドをMACDは示唆していますよ。ただ、少し垂れてきている点は要注意です。

尚、総合商社株の中でMACDがデッドクロスせずに上昇シグナルを出しているのはこの記事を書いている時点では双日だけです。それが以外の商社バフェット祭りが冷めてきたのかデッドクロスしてしまいました。(泣笑)

  

結論:雲の上値付近の攻防線。株価に過熱感は無し

今回3つの指標を見ましたが、纏めると以下です。

  1. RSIは「だいたい中立」で過熱感は無し。
  2. 一目均衡表は上昇トレンドシグナルあるも、雲の上値付近の攻防線続く。
  3. MACDは上昇トレンドを示唆しているも垂れてきている点は注意。

こんな感じ。ま、バフェット砲の対象にならなかったので5大商社ほどの株価過熱感はなく、サプライズは特に無いですね。個人的には雲の上値攻防線にしばらく注目しています。

 バフェット砲の対象にならず、PBR0.5倍台で放置、配当利回りも減配した後で4%台という状況で投資妙味はありそうな気がしますが、双日は航空系や自動車ビジネスが結構強く、コロナダメージ大きめなので、その点は考慮した上で判断したほうが良いかなと思います。

双日の最新決算を見たい方は以下記事に纏めていますので御覧くださいね。

 

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尚、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。

 

 

初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれませんよ!

  

ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!

 

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