こんにちは!総合商社マンです!総合商社株で唯一今期赤字で、配当利回りトップの住友商事!最新株価チャートを見てみましょう!
住友商事の今期業績おさらい
住友商事の株式チャートを見る前に、今期の業績をおさらいしておきましょう。
こちらのスライドをご覧ください。
※住友商事決算説明資料から抜粋
住友商事は今期は総合商社の中で唯一赤字決算となる見込みで、通期の連結当期純利益予想は▲1,500億円となっています。
これは今期において年間で▲2,500億円という巨額の減損損失を計上することが主な要因で、1Qだけで既に▲670億円の損失を計上済です。尚、この一過性の巨額減損を除いた基礎収益は1,000億円となっています。
さて、そんな赤字の住友商事ですが、赤字なだけに株式市場では全く評価がされておらず、配当利回りはこの記事を書いている10/5時点でトップをひた走っています。
🔥総合商社配当利回りランキング🔥
— 総合商社マン (@sogoshoshaman) October 5, 2020
1️⃣住友商事 5.48%
2️⃣三菱商事 5.30%
3️⃣三井物産 4.39%
4️⃣双日 4.13%
5️⃣豊田通商 3.60%
6️⃣伊藤忠 3.27%
7️⃣丸紅 2.43%
※10/5終値で計算
8月に三菱商事が今期の決算見通しを発表するまでは三菱商事が配当利回りトップを走っていましたが、今現在は住友商事がトップに君臨です。
ま、先ほども言いましたが、配当利回りが高い=株式市場からは評価されておらず株価が安値放置されているということにもなるので、決して褒めたものでは無いのですが、配当好きの私にとっては悪くない配当利回りです。笑
住友商事の最新株価指標
住友商事の最新株価指標を確認しておきましょう。
こちらが10/5終値時点の日足チャートです。
株価(10/5終値):1,277円
年初来高値:1,709.5円(2020/2/7)
年初来安値:1,114.5円(2020/4/6)
PER:-倍(赤字のため算出不可)
PBR:0.64倍
配当利回り:5.48%
信用倍率:2.68倍(10/5時点)
御覧の通りPBRは0.64倍と1倍を大きく下回り、配当利回りは5.48%と高く、年初来安値からはまだ14.6%しか反発していないというなんとも体たらくな株価の状況となっています。
もちろんバフェット砲を住友商事も浴びましたが、それでも反発が弱いのは、総合商社の中で唯一今期赤字決算予想となっているあたりが響いているのかもしれませんね。というか株価はほとんどバフェット砲浴びる前の水準に戻ってしまっています。笑
尚、住友商事の最新決算は以下記事にまとめてあるので、興味あれば御覧ください。
はい、ということで、今回はその住友商事の最新株価チャートにフォーカスを当ててみたいと思います!
住友商事の最新株価チャート分析
住友商事の最新株価チャートを分析して、現在の株価がチャート的に割高なのか、割安なのか、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを見てみたいと思います。
今回も見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。日足ベースですのでスイングトレードを前提としたチャート分析です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながら住友商事のRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。
- 14日の短期線(紫線):40.15
- 25日の中期線(緑線):42.83
住友商事のRSIは14日線、25日線ともに「だいたい中立」という水準です。配当落ち後の下落局面では一時14日線で24.68の「売られ過ぎ」水準に達していましたが、現在はそこから反発している状況ですね。
一目均衡表
続いて住友商事を一目均衡表で見てみましょう。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線が基準線を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。だいぶゴチャゴチャっとしていますね。笑 整理すると、9/18に緑線が赤線を下に抜けるデッドクロスが発生してしまっており、ここでは現在下落トレンドを示しています。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。これはつい先日まではピンク線のほうが26日前の株価よりも上にありましたが、現在は26日前の株価にぶつかってしまいました。というか、バフェット砲を浴びた後、下落の一途ですね。笑
- 現在の株価と雲の関係を見ることでこれまた上昇下落トレンドや、株価の上値目途や下値目途が見れます。 灰色に塗られた部分が雲になりますが、今はほとんど雲が無い状態ですね。上にも下にも行きやすい、ちょっと不安定な状況と言えます。
一目均衡表では9/18にデッドクロスしていますが、正確にはバフェット砲で吹き上がっただけで、その後は綺麗な下落トレンドだったということです。
MACD(マックディー)
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしの少ない指標としても有名です。最新のMACDチャートはどうなっているでしょうか。こちらをご覧ください。
下のチャート部分がMACDです。赤線がMACD線、黒線がシグナル線で、簡単に言うと赤線が黒線よりも上にあれば上昇トレンド、逆なら下落トレンドです。
これを見ると、 バフェット砲後の9/11に住友商事株はデッドクロスをしており、その後一貫してMACDは下落トレンドシグナルを発信していたことが分かります。今のところこのMACDはゴールデンクロスしておらず、下落トレンドを引き続き示唆していますね。
まとめ:下落トレンド多め。でもバフェット砲前の株価水準は魅力?
今回3つの指標を見ましたが、纏めると以下です。
- RSIは「だいたい中立」という水準で方向感あまりなし。
- 一目均衡表は9/18にデッドクロス済で下落シグナル発信中。
- MACDは9/11にデッドクロスして以降ずっと下落トレンドを示唆。
こんな感じ。
何がひどいって、
住友商事がバフェット砲を受ける前の8/28終値は1,260円。1,442円まで急騰したにも関わらず、バフェット砲効果消え失せて元の木阿弥、現在の株価1,277円というところですね。
控え目に言っても株価のパフォーマンスは最低です。笑
ということで、そういう株を逆に好んでしまう私は最近住友商事株をポートフォリオに組み込んでしまいました。笑 詳しくは以下記事でポートフォリオ公開していますので、興味がある方は御覧ください。
このチャート分析はスイングトレードベースですが、私の住友商事株は長期保有前提で持っています。
さて、総合商社株の上半期決算シーズンが10月末からスタートします。住友商事は今のところ決算発表日を公表していませんが、発表済なのは以下の4社です。
- 10/29(木) 豊田通商
- 10/30(金)双日
- 10/30(金)三井物産
- 11/4(水)伊藤忠商事
住友商事もこの前後で発表されると思いますので、決算速報記事書こうと思っています。 ま、住商は今期赤字なのでサプライズはもはやないと思いますが、基礎収益1,000億円の進捗率がポイントですかね。
今から各社の決算発表が楽しみです!
尚、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれませんよ!
また、三菱商事を例に挙げて企業分析方法を学べる現役銀行員のたりたり社長という方が書いた良書もありおススメですよ!
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
面白い・有益だと思った方は、Twitterや『はてブ』↓↓↓ぽちっと拡散頂けるととても喜びます!!