- 住友商事2020年3月期決算発表
- 住友商事2020年3月期実績
- 住友商事の2020年3月期の減損規模はどの程度だったか？
- 2020年3月期期末配当
- 住友商事の2021年3月期業績予想はいかに？？
- 2021年3月期の配当予想は？？
- 住友商事の株価推移
- 最後に
住友商事2020年3月期決算発表
住友商事が本日2020年3月期の決算発表を行いました。このブログでは既に住友商事以外6社の決算速報を発信しているので、これが最後の記事になります。さすがに疲れてきた。笑 それではこの記事では住友商事の決算がどうだったのかについて見ていきたいと思います！
住友商事2020年3月期実績
住友商事の2020年3月期実績はこちらです。
当期純利益は前期比▲1,492億円（▲46.5％）減益の1,714億円の黒字となりました。ここには記載ありませんが、売上にあたる収益は微減の▲0.7％となったので減収減益の決算内容です。 住友商事は4月9日のプレスリリースで税後利益が3,000億円から2,000億円へ▲1,000億円減益する旨発表していましたが、そこからさらに▲300億円程度減益となったことになります。
住友商事の2020年3月期の減損規模はどの程度だったか？
住友商事の2020年3月期の減損はどの程度発生していたのでしょうか？先ほどの資料でも記載はありましたが、一過性損益として▲770億円を計上しています。決算資料に内訳がありましたので見てみましょう。
細々としているのでポイントだけ抽出すると以下です。
- 金属関連（北米鋼管事業等）：▲670億円
- ボリビア鉱石関連：▲100億円
- 自動車製造関連：▲90億円
- シェールオイル：▲40億円
こんな感じです。一方資産の売却益等もあり、合計で一過性損益は▲770億円という結果となっています。
2020年3月期期末配当
期末配当に関してはどうでしょうか。
これは決算短信の抜粋ですが、御覧の通り期末配当は従来予想の35円から変更なく、年間配当額は上期の記念配10円を含んだ80円となりました。配当を維持した理由はやはりキャッシュアウトのない減損がメインだったこととのことです。これは素晴らしい。
住友商事の2021年3月期業績予想はいかに？？
住友商事の2021年3月期の業績予想はどうなっているでしょうか？
御覧の通り、現時点で合理的に算出することは難しいということで、今期の業績予想の公表は見送りとしました。これで今回業績公表見送りしたのは三菱、住商、豊田通商の3社となりました。算出出来ない理由としては、前提の置き方で1,000億円動いてしまうからとのこと。個人的には総合商社はしょっちゅう1,000億円程度利益予想ずらしてくるのであまりいい理由じゃないなと思ってしまいましたが。笑
2021年3月期の配当予想は？？
2021年3月期の配当予想はどうでしょうか。こちらをご覧ください。
な、な、なんと！！これはサプライズです！2020年の業績予想は見送る一方で、配当額は70円とすることを発表しました！！「前年の80円から減配してるやんけ！」って思われるかもしれませんが、前年の2019年度は記念配10円が含まれていますので、減益となる可能性が高い中で実質配当を維持したことになります。これは株主さんにとっては朗報ですね！
住友商事の株価推移
住友商事の株価推移を見てみましょう。以下日足チャートです。
住友商事は2月中旬に年初来高値の1,700円を付けた後、4月初旬の減損発表で年初来安値となる1,114円まで暴落しました。一方、今回実質配当を維持したことで爆上げとなり、本日は1,292円で引けています。
最後に
いかがでしたでしょうか？住友商事は事前に下方修正を行っていたので、業績に関してはこれといってサプライズは無かったですが、配当を維持したことがサプライズとなりましたね。尚、次回住友商事のイベントは6月19日（金）の株主総会になります。総合商社各社の株主総会日程はこちらの記事からどうぞ。
また、他商社の2020年3月期決算情報は以下記事からご覧いただけます（決算発表順）。
双日
豊田通商
三井物産
丸紅
伊藤忠商事
三菱商事
ということでこれにて総合商社7社の決算発表速報終了です。
いやー、我ながら頑張った。笑 総合商社決算のまとめ記事はちょっと休んでから別途書きます！
今回は以上です！
最後までお読み頂き有難うございました！
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