- タカラトミーが2019年度決算を発表
- 2019年度決算概要
- 地域別の売上高
- 特別損失のポイント
- 自己株式の取得状況
- 2021年3月期業績見通し
- タカラトミーの株主優待
- タカラトミーの株価動向
- 最後に：子育て世代にはやっぱり魅力的
タカラトミーが2019年度決算を発表
タカラトミーが5/19に2020年3月期の決算発表を行いました。タカラトミーは株式投資雑誌等における株主優待特集で必ずと言っていいほど取り上げられる優待銘柄です。
会社名を知っている人は多いともいますが、もちろん玩具をメインに取り扱っている会社なので、玩具関連の株主優待になります。
私は最近までこのタカラトミーの株主優待を正直あまり認識していなかったのですが、子育て世代はかなりアツい内容になっていまっせ。
今回はそのタカラトミーの最新業績と今期の見通し、そして注目の株主優待の内容を見てみたいと思います！
それでは早速参りましょう！
2019年度決算概要
タカラトミーは2020年3月期決算を5/19に発表し、同日に決算説明会を開催しています。タカラトミーの決算概要はその決算説明会の資料を中心に見てみましょう。
まずこちらが連結損益計算書です。
赤枠が2020年3月期の実績、青枠が期初に公表した予算、その間が2020年2月に下方修正を公表した際の数字となっています。ポイントを書き出すと以下ですね。
- 売上高は期初は1,800億円と増収を見込んでいたが、実績は1,648億円と前期1,768億円から減収。
- 営業利益も同様に期初は145億円と増益を見込んでいたが、実績は106億円と減益。
- 当期純利益も同様に期初は95億円と増益を見込んでいたが、実績は45億円と減益。
- 尚、海外ビジネスでの資産の減損として28億円が発生している。
- 減収減益となり、総じて厳しい決算となった。
玩具業界もコロナの荒波に揉まれて事が分かる決算内容となっていますね。
地域別の売上高
タカラトミーの地域別売上高を見てみましょう。
こちらのスライドをご覧ください。
私はこのスライドを見るまでタカラトミーの国内・海外の売上比率を知らなかったのですが、国内：67%・海外33%と日本を主軸にしつつ、海外展開も積極的に行っているのですね。このスライドは増減「額」しか記載されていないので、増減「率」を計算してみました。
※タカラトミーの決算資料から筆者が作成
主力の日本は6%減と他の市場と比較しても比較的健闘しているのが分かりますね。
スライドに下に少し説明がありますが、日本は「トミカ」、「トイストーリー」、「アナ雪」関連商品が検討したそうです。
一方、金額小さいのでインパクトは大きく無いですがオセアニアは苦戦した模様です。
特別損失のポイント
冒頭決算概要でも触れましたが、タカラトミーは20年3月期で25億円とタカラトミーにとっては巨額の減損を引き当てました。その内容に関する説明資料がこちらのスライドです。
シンプルなスライドですが、減損の理由として
TOMY Internationalグループにおける、オセアニア子会社ののれんおよび保有する無形固定資産の全額ならびに米国子会社が保有する無形固定資産の一部についての減損損失2,553百万円を計上
と説明しています。
オセアニアと米国の資産において収益悪化から減損を引き当てたようですね。
尚、減損は過去に投資（キャッシュアウト）をしたものの評価上の損なので今回の減損引き当てによるキャッシュアウトはしませんよー。資金繰りには直接は影響与えないということです。
尚、タカラトミーの3月末時点の自己資本比率は51.6％と非常に健全なレベルで、営業キャッシュフローも黒字、営業キャッシュフローから投資キャッシュフローを差し引いたフリーキャッシュフローも黒字と、財務状況には特に問題は見られませんでした。
自己株式の取得状況
タカラトミーは2020年2月13日以降、自社株買いを行っていました。その状況を纏めているのがこちらのスライドです。
130万株、15億円（発行済株式数に対する割合1.36%）の規模で、4月30日時点の状況を纏めたものです。期限は5月31日までとなっており、この記事を書いているのは6/4ですので今現在は終了していますね。フリーキャッシュフローが黒字の会社ですので、こういった自己株式を行うといった株主還元も出来る優良企業と言えそうです。
2021年3月期業績見通し
タカラトミーの今期である2021年3月期業績見通しについてはこちらのスライドです。
御覧の通りコロナの影響を鑑みて「未定」としています。
また配当についても決算短信で以下の通り「未定」と発表しています。
タカラトミーの株主優待
タカラトミーの株主優待内容です。皆さんお待ちかねのパートです！（私だけ？笑）
タカラトミーの株主優待は子育て世代には正直神がかっています。笑 株主優待は2つあり特に後者が凄いです。
早速内容見てください！
株主優待①：商品がもらえる！
まず一つ目の株主優待ですが、株数に応じて商品が貰えます！
100株～2,000株まではトミカがもらえるんですね。トミカ好きにはたまらない。笑
そして2,000株を超えるとトミカに加えてロイヤルスタイルのリカちゃん人形が貰えます！
子供は喜ぶ内容ですね。
でもこれは本丸ではありません。次に紹介する優待が非常に魅力的です。
株主優待②：割引制度を利用できる！
タカラトミーの株主優待の一番魅力的なのがこれです！
年2回の3月末と9月末に権利が発生し、保有期間に応じてタカラトミーの商品を割引で購入することが出来ます。
例えば1年未満で10％引き、1年以上3年未満で30％引き、3年以上でなんと40％引きになります！100株でももらえる権利なので、子育て世代には非常に嬉しい内容ですね。
というのもタカラトミーは先ほど紹介したトミカやリカちゃん人形に加えて、子供に大人気の商品がずらりと並んでいます。
男の子だったらにプラレール、ポケモンとかトーマスあたりは魅力的ですし、女の子だったらディズニーとかリカちゃん人形が人気ですかね！
このそうめんスライダー、普通に欲しい。笑
私は海外にいるので持っていても株主優待の恩恵受けられないのでノンホルですが、日本にいたら買ってたかも。笑
タカラトミーの株価動向
最後にタカラトミーの株価を見ておきましょう。
こちらが週足チャートで2019年1月頃からの動きになります。
御覧の通り、コロナ前には一時1,600円まで高値更新をしていましたが、コロナショックで一気に株価が下落し、3月には年初来安値の667円と60%近い下落に見舞われ、現在は少し反発して944円で推移という状況です。
あ、このチャート見てたらちょっと欲しくなってきた。笑
尚、配当も業績も未定なので配当利回りやPERは計算できませんがPBRは1.34倍となっていますよ。株価の回復を待ちながら長期保有して優待割引を狙いにいく戦略は個人的にはちょっとありかなと思いました。
最後に：子育て世代にはやっぱり魅力的
いかがでしたでしょうか。今期の決算がどうなるのか正直見えませんがYoutubeチャンネルを開設したり巣籠り需要を取り込もうとしているのは一つ注目かなと思っています。
あと、日本は少子化が進んでいくのであまり成長は期待できないので、海外ビジネスの成長をどこまで進めていけるのかがタカラトミーの今後の鍵を握るというところですかね。
なお、タカラトミーの株主総会は6/26に予定されています。タカラトミーはネット開催とはせず、必要なコロナ対策を取った上で開催するそうです。
ここでどういった話が出るのか、注目ですね！
ということで今回は以上になります。投資は自己責任でお願いします！
最後までお読み頂き有難うございました！！
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