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【豊田通商】20年度第2四半期(上半期)決算概要まとめ!2Qは絶好調!?

こんにちは!総合商社マンです!豊田通商が20年度第2四半期の決算発表したよ!2Q決算はほぼ前年並みに回復の模様です! 

 

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豊田通商が2020年度上半期の決算を発表 

豊田通商が10/29に2020年度上半期の決算発表を行いました。総合商社中ではトップバッターの決算発表になります。

 豊田通商は今期の業績を前年比▲41%減益の800億円で公表していますが、第1四半期の決算の進捗率は17%とかなり低迷をしていた状況です。今回上期の決算発表がどうだったのか、豊田通商が発表した決算説明資料を眺めながら見て行きたいと思います!

※当記事に掲載されているスライドは豊田通商の決算発表資料の抜粋です。

 

20年度第2四半期(上半期)決算概要

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豊田通商の20年度第2四半期(上半期)決算を早速見てみましょう。まず定量面です。こちらのスライドをご覧ください。赤枠が今期業績です。

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ポイントを箇条書きします。

  1. 営業利益は前年比▲34%減益(▲367億円)の719億円。進捗率は47%。
  2. 当期利益は前年比▲47%減益(▲375億円)の416億円。進捗率は52%。
  3. トヨタ自動車の生産台数は国内が126万台、海外224万台(合計350万台)。

この数字だけ見ると前年比減益が並んでいて厳しそうですが、1Qと比べると景色が変わります。以下は1Q決算時の定量を纏めたものです。

  • 営業利益は前年比▲65.6%減益(▲365億円)の191億円。
  • 当期利益は前年比▲75.9%減益(▲423億円)の133億円。進捗率は17%と低迷。
  • トヨタ自動車の生産台数は国内が50万台、海外83万台(133万台)。

どうですか?かなり改善しているのが分かりますよね。具体的にどう景色が変わったのか、ポイントを箇条書きしてみますね。

  • 営業利益は1Q時点で前年比▲65.6%減益だったのが2Q累計では▲34%まで改善。
  • 当期利益は1Q時点で前年比▲75.9%減益だったのが2Q累計では▲47%まで改善。
  • トヨタの生産台数は1Q時点で133万台だったのが、2Q累計では350万台に改善。

御覧の通り、1Qが最悪期で、2Qからかなり回復してきているのが分かります。営業利益に限って言うと、1Q時点の前年比減少額が▲365億円だったのに対し、2Q累計でも▲367億円とほぼ変わっていません。つまり2Qの営業利益はほぼ前年並みに回復しているということです。

利益面についてももう少し詳しく見てみましょう。こちらのスライドをご覧ください。

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このスライドは営業利益、当期利益の前年との比較を要因別に行っているものです。ポイントだけ箇条書きします。

  1. 営業利益が前年比▲367億円減益となっているが、最大の要因は自動車販売減少で▲154億円。
  2. 続いて自動車以外の需要減少で金属▲123億円、ロジスティックス▲98億円等々合計で▲239億円。
  3. 特に減損は発生してない。

先ほども言ったように、営業利益は2Qではほぼ回復しており、上記の自動車販売減少等々の減益要因はほぼ1Qの分をそのまま持ち越してきているような状況ですね。

 

財務状況

豊田通商の財務状況も見ておきたいと思います。こちらのスライドをご覧ください。

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ポイントを箇条書きします。

  • 自己資本比率は26.9%。
  • ネットDERは0.77倍。
  • 流動比率は153%。

え!倒産危機を囁かれているANAだって自己資本比率30%以上あるけど、大丈夫!?って思う人もいるかもしれませんが、大丈夫です。笑 もともと総合商社の自己資本比率は各社ともに30%前後です。業界によって適正水準は違うのですね。

加えて、ネットDERも非常に健全な数字です。DERというのは、Debt Equity Ratioの頭文字です。その名前の通り、負債と自己資本の比率を表したものですね。ネットDERというのはさらにそこに手持ちの現金等を加味したもので、0.77倍と1倍を切っていることは、負債よりも手持ちの現金と自己資本のほうが多いということです。

流動比率の153%も非常に健全と言えます。流動比率というのは流動資産と流動負債の比率です。1年以内に現金化される資産と、1年以内に支払いのくる短期的な負債、どっちが多いですか?という指標ですね。100%超えているということは流動資産のほうが多いわけですから、短期的に支払いに困ることは無いということです。

ま、トヨタグループの会社なので、財務状況は非常に健全と言えますね!

 

キャッシュフロー

豊田通商のキャッシュフローも見ておきましょう。こちらのスライドをご覧ください。

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なかなか素晴らしいキャッシュフローです。ポイントを箇条書きします。

  • 営業CFは前年1,122億円だったのに対し、今期は1,394億円と前年よりも増収。
  • 投資CFは前年▲956億円だったのに対し、今期は少し絞って▲432億円。
  • 結果フリーキャッシュフローは前年▲10億円から今期は+786億円と大幅増加。

ま、投資はタイミングの問題もあるので、ここでフリーキャッシュフローを比較してもあまり意味はないかもですが、営業CFがコロナ禍にあっても前年比増加出来ている点は素晴らしいことだと思います!

 

20度年間業績・配当予想

豊田通商の2021年3月期の業績・配当予想に変更があったかを見てみましょう。結論から言うと、今回特に修正はありませんでした。こちらは決算短信の抜粋です。

 

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  • 年間配当は110円(上期50円、下期60円)
  • 年間業績予想は800億円。一株当たり利益(EPS)は227.37円。
  •  配当性向は48.37%。

配当性向が高くなっているところが気になりますが、20年度がコロナの最悪期という前提で考えれば、一時的なものと捉えることも出来るでしょう。 

 

最後に:1Qが底の可能性高いも、欧州ロックダウンが心配

今回豊田通商の20年度第2四半期(上半期)決算を速報で見てみましたが、正直2Q決算はほぼ前年並みの営業利益を稼ぐまでに回復をしてきていることが分かりましたね。

しかしながら、足元は世界的なコロナ拡大が再び加速してきており、ドイツ等で再度のロックダウンが宣言されるなど、これから再び自動車業界に逆風が吹く可能性があります。今回の2Q決算でもう最悪期は抜けた!と油断は禁物であることは肝に銘じておいた方がよいですね!

 

ということで以上です!

総合商社関連の過去記事は以下に纏めてありますので是非ご覧くださいね!

 

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