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【豊田通商】滑り出し絶好調!21年度(22年3月期)第1四半期決算概要まとめ!

こんにちは!総合商社マンです!豊田通商が総合商社トップバッターで21年度第1四半期(22年3月期)の決算発表したよ!

 

豊田通商ロゴ

   

 

豊田通商が21年度第1四半期(22年3月期)の決算を発表 

豊田通商が2021/7/30の引け後16:00に2021年度第1四半期(22年3月期)の決算発表を行いました。総合商社の中ではトップバッターの決算発表になります。

豊田通商の今期業績予想は1,500億円(前年実績:1,346億円)と増益予想としており、配当金も112円から120円への増配予想としています。今回1Qの決算内容がどうだったのか、豊田通商が発表した決算説明資料から見て行きたいと思います!

※当記事に掲載されているスライドは豊田通商の決算発表資料の抜粋です。

 

21年度第1四半期(22年3月期)決算概要

 

豊田通商決算2021q1-1

 

豊田通商の21年度第1四半期決算を早速見てみましょう。こちらの概要スライドをご覧ください。

豊田通商決算2021q1-2

ポイントを箇条書きします。

  1. 営業利益は前年比+297%増益の759億円。
  2. 当期利益は前年比+323%増益の567億円。年間予想1,500億円に対する進捗率は38%と絶好調。

前年はコロナ禍真っ只中ということもあり厳しい決算でしたが、その反動もあり、前年比の伸びが凄まじいことになっています。進捗率も高く、好調な決算となったようですね。

この好調な決算を前年比要因別に分けたスライドがありますので、そちらを見てみましょう。こちらです。

 

 

豊田通商決算2021q1-3


このスライドは当期利益の前年との比較を要因別に行っているものです。ポイントだけ箇条書きします。

  1. 当期利益は前年133億円に対し今期は567億円(+434億円)。
  2. 主な増益要因は金属等の市況上昇で+45億円、金属や食料の需要上昇で+370億円、自動車販売増加で+174億円。
  3. その他影響が前年▲58億円だったものが▲192億円に増加しているのは主に増益による税金の増加及び前年の北米税還付の反動。

大きな特殊要因は無さそうに見えます。単純に前年のコロナ禍から市況・需要回復がそのまま業績に反映されたという決算に見えます。念のため一過性損益についても見ておきましょう。こちらのスライドです。

豊田通商決算2021q1-4


お見事、一過性損益はゼロです。総合商社の決算で一過性損益ゼロってなかなかすごい気がしますが。笑 ま、前年も+10億円しか発生しておらず、巡航利益として好調に推移したことが分かりますね。 

 

キャッシュフロー

豊田通商のキャッシュフローも見ておきましょう。こちらのスライドをご覧ください。

豊田通商決算2021q1-5


ポイントを箇条書きします。

  • 営業CFは前年392億円だったのに対し、今期は391億円とほぼ横ばい。
  • 投資CFは前年▲132億円だったのに対し、今期は大きく増えて▲326億円。
  • 結果、配当後FCFは前年84億円の黒字に対し▲153億円の赤字。

利益は大幅に増加したものの営業CFはほぼ横ばいという状況ですが、むしろ昨年のコロナ禍にあっても営業CFをしっかり稼げていたとみるのが良いのかもしれません。フリーキャッシュフローは赤字になっていますが、投資をしっかり行った結果ということで、四半期で赤字になっているということはそこまで重要ではないのであまり気にする必要はないでしょう。

 

21度年間業績・配当予想

豊田通商の21年度業績配当予想については今回特に変更なく、それに関するスライドもありませんでしたので、前回業績予想発表時のスライドを再掲しておきます。 

 

豊田通商202203-2

 

  • 営業利益は+190億円(+9%)増益の2,320億円。
  • 当期利益は+186億円(+11%)増益の1,500億円。
  • 為替前提はドル円で100円、ユーロ円で120円とかなり保守的。

豊田通商の為替前提は総合商社の中でもっとも保守的に見ている対ドル100円です。足元は110円で推移しており、1円あたりの影響額を恐らく公表していないので分かりませんが、今回の決算を見ると上方修正ありえそうな雰囲気がぷんぷんです。

 

 

続いて株主還元である配当予想も前回のスライドを再掲しておきます。こちらです。

 

豊田通商202203-3

  • 20年度配当は前回3Q時発表の112円から不変。配当性向は29.3%。
  • 21年度の年間配当金は+8円増配の120円。配当性向は28.1%

 

増収増益増配という決算及び配当予想ですね。配当性向を25%以上と掲げているので28.1%はそれを上回っていますが、20年度の配当性向からは若干下がってしまいました。それでも増配をしてくれており、期中に上方修正あれば配当の上乗せも期待したいところですね。

 

最後に:早くも上方修正に期待?

今回豊田通商の21年度1Q決算を速報で見てみましたが、進捗率は既に38%に達しており、今期の業績上方修正に期待がかかります。一方で先日トヨタもサプライチェーンの影響で工場生産停止というニュースもあったと記憶しているので、その影響が豊田通商にどの程度影響を今後与えるのかについては注意は必要かもしれませんねん。

 

 

ということで毎度総合商社トップバッターで決算発表する豊田通商の業績を見てきましたが、他の総合商社がどの程度の増益を発表してくるのか今から楽しみです!

 

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ということで、以上になります!

当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!