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【総合商社】過去最高益まとめ

こんにちは!総合商社マンです!総合商社各社の過去最高益がいくらで、それがいつだったのかまとめてみたよ!

 

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総合商社の経営環境

総合商社の経営環境は現在厳しい逆風にさらされています。コロナの世界的な蔓延とそれに伴う原油価格暴落、その他資源価格も暴落しており、加えて非資源分野においても世界的な経済収縮の影響を大きく受けていることによるものです。ま、どこの業界も似たりよったりでしょう。笑 

また一部商社においてはコロナとは関係なく、過去に買収した案件で巨額減損を引き当てたりする事象も発生していたりしますね。

総合商社の株価は基本的に常にPBR1倍割れであったり、PERも7倍程度だったり、配当利回りが高かったりと安値で放置されていることが多いですよね。その理由は聞いたことがある人もいるかもですが「コングロマリットディスカウント」によるものと言われています。要は市場から「おたくさん、色々なビジネスをやり過ぎていてリスクがどこにあるのか見えにくいねん!」と認識され、積極的な買いに繋がっていないという状況です。

そんな割安で放置されている総合商社ですが、総合商社各社の過去最高益がいくらで、いつだったのか?を纏めてみたいと思います。

 

総合商社各社の過去最高益まとめ

総合商社各社の過去最高益をまとめてみましょう。

今回は以下二つを見てみます。

  • 過去最高益はいくらか?
  • 過去最高益を達成したのはいつか?

上記二つをまとめたテーブルがこちらです。

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過去最高益が高い順に並べてみました。

7社の内4社(三菱、住友、丸紅、双日)が2018年度に過去最高益となっています 。そして伊藤忠と豊通が2019年度に過去最高益を更新し、唯一三井物産だけが2011年度以降過去最高益を更新出来ていないのが分かりますね。

次の項でもう少し詳しく見てみましょう。

 

総合商社各社の当期純利益の推移

総合商社各社の2007年以降の当期純利益の推移を見てみましょう。まず折れ線グラフです。

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意外と総合商社は2009年3月期のリーマンショック時に減益はしたものの、赤字転落にはなりませんでした。一方2015年度(2016年3月期)に資源価格下落による減損祭りが発生し赤字転落が相次いだのは記憶に新しいですね。

この折れ線グラフだと具体的な数字が見えないので以下で2007年以降の利益を並べてみましたよ。単位は億円です。

2007年度~2012年度

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2013年度~2019年度

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黄色マークの部分が過去最高益を更新です。

企業別にコメントします。

 

  • 三菱商事:2018年度に過去最高益の5,907億円を計上。2017年度に次いで2期連続の過去最高益更新をしていたが、2019年度は更新ならず。ただ目を引くのが一部例外はあるものの過去から4,000億円~5,000億円の利益を叩き出す実力はやはり王者の貫禄。

 

  • 伊藤忠商事:最新決算の2019年度に過去最高を更新。2016年以降4期連続で過去最高益を更新しているが、2019年度は前年比僅かに8億円更新したのみ。このあたりに伊藤忠のずる賢さを感じる。笑 2007年以降各社共に1度は赤字転落を経験しているが、伊藤忠は赤字転落なし。この点は素直に褒めたい。

 

  • 三井物産:2011年度に4,345億円の過去最高益を記録。2019年度に過去最高益となる4,500億円を目指していたが、コロナショックに巻き込まれ更新ならず。今期業績予想は1800億円とコンサバで上方修正に期待がかかるも、過去最高益更新はしばらくお預けか。

 

  • 住友商事:2018年度に3,205億円の過去最高益を記録。2017年から2期連続で最高益を更新するも2019年度に失速。「石橋をたたいても渡らない」と言われている割には意外と業績結構ぶれるところに個人的に注目。笑

 

  • 丸紅:2018年度に2,306億円と2017年度に続き2期連続過去最高益を更新。2010年頃まで同根の伊藤忠商事とさほど利益規模に差はなかったが、いつの間にやら差を付けられてしまった状況。2019年度に利益規模に見合わないレベルの巨額減損計上で赤字に転落をしたのは同根企業伊藤忠との差に焦りを感じて無理な投資をしてしまったことが原因か。現在は豊田通商に時価総額で抜かれる状況。

 

  • 豊田通商:2019年度に1,356億円の過去最高益を更新。2016年から継続しており4期連続の更新。2016年に1,000億円クラブに入り、着実に成長。総合商社で唯一『持分連結』されているが、トヨタグループの強みをエンジョイ。

 

  • 双日:2018年に704億円の過去最高益を更新。それまでは2007年度の627億円が過去最高益だったので久しぶりの記録更新。コロナショックで1,000億円クラブは遠のいてしまった状況。

  

最後に:次回過去最高益を更新してくるのはいつ、どこか。

 

総合商社が次回過去最高益を更新してくるのは「いつ」、「どこ」になるでしょうか。まず「いつ」に関してですがこれはもうコロナの終息時期次第なのでなんとも言えませんね。

一方、「どこ」が更新してくるかについてですが、まず一番個人的に期待しているのは三菱商事です。現在の中期経営計画では既存のビジネスの延長線上で9,000億円を狙えると豪語しているくらいなので、コロナの影響ですぐには難しいでしょうが、是非軽々と更新してきて欲しいものです。

そして次に伊藤忠商事もコロナ収束すれば狙ってくるでしょう。ただ、数億円で刻んでくるような形ではなく、大きな成長をぜひ狙って欲しいところです。笑

あと、最近の流れだと豊田通商も成長著しいのでコロナ次第で更新してくるかなと。

上記はあくまで超個人的な印象ですので、その点は悪しからず。笑 ま、各社コロナショックに打ち勝って2018年度のような過去最高益が続出する時が訪れることを願っています!!

 

ということで今回は以上です!

当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!

 

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