こんにちは!総合商社マンです!住友商事が21年度(22年3月期)第2四半期の決算発表したよ!1Qに続いて上方修正発表&増配です!丸紅との4位争いが激化!!
住友商事が21年度(22年3月期)第2四半期を発表
住友商事が11/4の場中に2021年度(22年3月期)第2四半期の決算発表を行いました。
住友商事は総合商社の中で前期唯一の赤字決算(▲1,531億円)に転落する一方、膿出しが進み今期は一転V字回復、そして期初予算2,300億円に対し1Qの時点で2,900億円に上方修正をしていましたね!
結論から言うと、住友商事は今回の2Qでも大幅な2回目の上方修正を発表して、合わせて増配も発表していますよ!
丸紅と4位争いをしている状況ですが、今回の決算がどうだったのか、住商の決算資料を見ていきたいと思います。それでは参りましょう!
※当記事内のスライドは全て住友商事が公表した決算資料からの抜粋です。
21年度第2四半期(22年3月期)決算概要
住友商事の21年度第2四半期の決算概要を見ていきます。
定量面中心にいきます。こちらのスライドをご覧ください。
ポイントを箇条書きします。
- 21年度2Qの当期純利益はは2,410億円。前年同期比驚異の+3,012億円。
- 一過性を除く業績は2,240億円となり、つまり上記の2,410億円に含まれる一過性利益は170億円のみ。
- 1Qで上方修正していた2,900億円に対する進捗率は83%に達する。
昨年の赤字だったこともあり、前期からの回復幅が凄まじいことになっています。また、一過性を除く業績2,240億円の内訳は資源750億円(33%)、非資源1,380億円(62%)、その他110億円(5%)となっており、資源偏重になっていないことも伺えますね。
1Qで上方修正をしていた2,900億円に対する進捗率も83%に達しており、後ほど詳細を後述しますが、今回2,900億円⇒3,800億円への大幅な上方修正をしています。
上方修正の利益予想については後ほど触れるとして、もう少し2Qの利益面を詳しく見てみましょう。四半期利益の推移を示したスライドです。上段に記載の数字が一過性を除いた業績推移で、一番下に記載の数字が一過性損益額です。
ポイントを箇条書きしてみましょう。
- 昨年20年度は毎四半期全てにおいて一過性損失を計上していたが(一番下段の部分)、今期は1Q、2Qともに一過性利益が出ている状況。
- 資源(濃い青)、非資源(薄い青)ともに好調に利益を出しているが、特に2Qからの資源利益の増加が目覚ましい。
昨年は大赤字になっていましたが、あくまで一過性損失の計上によるもので、一過性を除いた業績は昨年度1Qを底にして右肩上がりで回復してきたことが分かります。そこに今期に入ってから更に追い風が吹く中で一過性損失もなくなり、利益が噴き出し始めたという構図ですね。
この好調さがどこから来ているのかもう少し詳しく見てみましょう。続いてグメント別の当期純利益(一過性含む)スライドです。
左側の灰色棒グラフが2020年度上半期実績、右側の緑色棒グラフが2021年度上半期実績です。ポイントを箇条書きします。
- 全6セグメント中、昨年は4セグメント(輸送機・建機、資源・化学品)が赤字に陥っていたが、今期は全セグメント黒字化。
- 昨年上半期が赤字となった最大要因の「資源・化学品」が今期は一転1,041億円と大幅黒字となり、上半期全体の利益の43%を稼ぎ出す。
- また昨年上半期のもう一つの赤字要因だった「輸送機・建機」も一転334億円の黒字転換しており、かつ「資源化学品」に次ぐ2番目の稼ぎ頭に返り咲く。
- 住友商事の強みである「メディア・デジタル」は若干減益だが安定推移。
資源比率の低い住友商事ですが、結局資源関連の利益が吹き上がっていることが見て取れますね。減損連発していたマダガスカルニッケル事業の操業も再開しているようです。
続いて、一過性損益についても詳しく見てみましょう。こちらのスライドです。上段が当期利益、そして下段が一過性損益の内訳です。
ポイントを箇条書きします。
- 今期2Qのみのネット一過性損益は+30億円の利益を計上、上半期累計では170億円の利益計上(ちなみに前年は上半期だけで▲1,350億円の一過性損失)。
- 「資源化学品」、「輸送機建機」で2Qに一部減損計上あり。
今期は巨額な一過性損失は発生しておらず、昨年の膿みだしで処理が終わっていることも伺えますね!
21年度通期業績&配当予想
住友商事の21年度通期業績及び配当予想を見てみましょう。結論から言うと、今回通期業績予想を1Qに続いて2回目の大幅上方修正、そして配当も大幅に増配していますよ!
まず業績予想からです。こちらをご覧ください。
ポイントを箇条書きします。
- 通期業績予想を1Qで上方修正した2,300億円⇒2,900億円から更に上方修正を行い、3,800億円に設定。この3,800億円は三菱商事の今期期初業績予想と同額。
- この3,800億円の内、一過性を除く利益は約3,600億円を見込み、一過性利益は200億円のみ。
- 上方修正後3,800億円に対する上半期利益2,410億円の進捗率は63%に到達。
2回連続、しかも大幅な上方修正となりました!やってくれましたね住友商事!この上方修正の理由は「資源価格上昇」「鋼材価格上昇」「建機関連事業堅調」の3点が挙げられています。一方、上期に対して下期では「一部商品価格下落」や「鋼材価格上昇の一服」といった懸念要因も記載していますね。
また気になる業績予想スライドもあったので見ておきます。こちらです。
ポイントを箇条書きします。
- 21年度は1,000億円程度の外部環境による押上効果ありと推計。
- 今後外部環境に依らず安定的に3,000億円以上を稼ぐ水準を目指す。
つまり、今期業績予想の3,800億円の内、1,000億円は資源高等の外部環境による特殊要因で、それがなかりせば2,800億円程度が実力値と言いたいということですね。さらにいうとその特殊要因が来期は無くなる可能性があることも示唆しているのかもしれません。
そして気になる配当金についてがこちらのスライドです。
- 連結配当性向30%という方針に鑑み、年間配当予想を従来の70円から90円(中間45円、期末45円)に+20円増配。
- 配当方針は70円以上を維持した上で、配当性向30%を目安に決定。
- この増配により配当性向は29.6%。
配当性向を30%と設定しているので、今回の大幅な上方修正に合わせて配当も引き上げてくれました。住友商事ホルダーにとっては嬉しい限りですね!
最後に:丸紅との4位争いが熾烈
今回住友商事の2021年度2Q業績を見てきましたが、住友商事が絶好調に回復していることが分かりましたね。4位争いをしている丸紅と住友商事は期初発表した今期業績予想が2,300億円と並んでいた中で、以下の様なデッドヒートをしています。
1Q: 住友商事が2,300億円⇒2,900億円に上方修正する中で丸紅は上方修正せず。
2Q: 先に決算発表した丸紅が2,300億円⇒3,500億円に上方修正。
2Q:本日発表した住友商事が2,900億円⇒3,600億円に上方修正し丸紅の上を行く。
御覧の通り、かなり熾烈な利益競争が発生しているのが分かります。果たして丸紅が下期に更に追い上げて住友商事を抜くのか、はたまた、住友商事がさらに丸紅を引き離すことが出来るのか。両者の争いにも注目です!!
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- JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表。
- イーロンマスク率いるテスラがビットコイン購入。
- 米国金融大手のBANK OF NEWYORK メロンが仮想通貨資産管理サービス導入
- VISAも仮想通貨に参入
- 米国で2021年10月ビットコインETF承認
今後もビットコインETF承認が控えており、機関投資家の資金流入期待が高まります!ただ、下落する時もなかなかの大きさなので、ほんの数パーセントを組み込んでいるだけですが。笑
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ということで、以上になります!
当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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