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【電通】売りシグナルたくさん?最新株価チャート分析してみた

こんにちは!総合商社マンです!電通グループ最新株価をチャート分析してみましょう。

 

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電通の業績おさらい

 株価を見る前に電通の業績を簡単におさらいしておきましょう。電通は12月決算会社なので5月27日に第1四半期決算を行いました。詳しくは以下記事にまとめています。

  

www.sogoshoshaman.com

  

簡単におさらいすると以下です。

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  • 売上高は前年同期比で▲1.7%減収の1.2兆円
  • 営業利益は+34.9%増益の372億円
  • 当期利益は+40.3%の203億円

売上は若干減少したものの営業利益と当期純利益は絶好調の1Q決算でしたね。

そしてこの1Q決算発表と同時に今期の業績予想を以下の通り修正しています。

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要は全て未定に変更しています。笑

当期純利益に関しては467億円を期初に発表し、前年の▲809億円からのV字回復を狙っていましたが、コロナ禍に見舞われ東京オリンピックの開催も延期となり、業績予想を未定に変更しているものです。

ただしこのような状況下においても配当は期初予想を据え置くことを発表しています。

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赤枠部分が配当に関する記載ですが、中間、期末ともに47.5円の年間95円の配当を予定しています。これは株主は嬉しいですね。

 

さて、そんな電通ですが、現在の株価が買いなのか、売りなのか、という点を株価チャートから読み取ってみましょう!

 

電通の株は買いか?売りか?

電通の株は買いか?売りか?電通は何かと話題に最近上がる銘柄で、例えばコロナ禍における持続化給付金問題が最近のニュースで話題になったりしていますね。なんか悪名高い銘柄になっているようですが、私自身は結構電通株と最近相性が良く、投資という観点では好きな銘柄です。

最近ではコロナで暴落した電通株を3月に1,900円程度の底値で買い、5月に2,900円台で売却することが出来ました。足元は2,500円程度で推移しており、またどこで参入しようかなーとタイミングを虎視眈々と狙っています。笑 現在の配当利回りは3.74%程度と悪くもありませんね。

では早速株価を分析してみましょう。今回も見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見ていきます。日足ベースですので、スイングトレードを想定した「売り」か「買い」かという視点です。

  1. RSI
  2. 一目均衡表
  3. MACD

また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。

 

 

RSI

RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。

RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。

RSI<30  :売られ過ぎ

RSI 30~40  :少し売られている

RSI 40~60  :だいたい中立

RSI 60~70  :少し買われている

70<RSI    :買われ過ぎ

この数字を参照しながら電通のRSIを見てみましょう。

 

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このチャートの下部分のチャートがRSIの推移です。現在電通のRSIは短期14日(紫線)は38.69で「少し売られている」、それよりも少しスパンの長い24日(緑線)は42.5でこちらは「だいたい中立」という水準です。

過去に目を向けると3月の暴落時はRSIが1.9まで到達していましたが、これは本当に異常値でしたね。それを除くとだいたい25くらいまでRSIが下落すると反発する傾向があることが分かりますので、この25というレベルが一つの買い目安になるかなーと思っています。

 

一目均衡表

続いて電通株を一目均衡表で見てみましょう。

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一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。

  1. 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。ここ最近は4/30に転換線が基準線を越えてゴールデンクロスが発生した後、分厚い雲なんなく乗り越えて雲の上まで到達し、見事な上昇トレンドを描いていましたが、つい先日の6/26にデッドクロスとなり下落トレンドが示唆されています。
  2. 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。この遅行線と26日前の株価はほぼ同じなので、この点は中立ですね。
  3. 現在の株価と雲の関係を見ることで株価の上値目途や下値目途が見れます。 先ほどいったように4/30以降上昇トレンドで雲を突き抜け、現在もまだ雲の上にいますが、雲の厚さが薄くなってきているのが分かります。これは上昇トレンドから下落トレンド入りする兆候かもしれません。

こんな感じ。コロナ第二波の懸念で最近株価は直近ピークの3,000円台から2,500円台まで下落してきていますので、しばらく底値を探りにいく動きをするかもしれませんね。

 

MACD

最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドか下落トレンドかをみることができます。こちらをご覧ください。

 

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下のチャート部分がMACDで、赤の折れ線がMACD、灰色線がシグナル線と呼ばれるものです。見えにくいのですが赤と緑の棒線グラフのところに0ラインという基準線が隠れています。

MACDにおいては3/24に基準線よりも下でMACDがシグナル線を上に抜けるゴールデンクロスが発生し、上昇トレンド入りとなっていましたが、今度は6/11に基準線よりも上でデッドクロスが発生、下落トレンド入りを示唆しています。

ここでも下落トレンドのサインが出てしまっていますね~。 

 

結論:電通株は短期的には「売り」か

今回3つの指標を見ましたが、あくまでチャート分析的には「売り」サインが結構出ているようです。一つ注目したいのは最初の分析項目だったRSIで売られ過ぎ水準が25までいくと反発する癖が過去に何度も見られているところですね。これから買いで入る人はいったんRSI25前後を目安にしてもいいかもしれません。ただ、もちろんそれ以上下落する可能性もありますので、損切り対応はしっかりする必要があることはご留意を。

今回の分析はあくまでチャート上のものです。業績は一切考慮していません。業績面に目を向けると電通のリスクは以下ですかね。

  1. 東京五輪延期→中止(織り込み済かどうか不明)
  2. 持続化給付金の件の更なる炎上による懸念売り
  3. コロナ第二波による実体経済への影響で広告費減少

 

 電通は海外案件の買収を近年進めてきていますので、日本国内に限らず海外でのコロナの影響も考慮する必要があり、しばらくは難しい状況が継続しそうです。尚、電通の第2四半期決算発表は8月頃に予定されていますので、今期未定となっている業績を改めて発表してくるのかどうかにも注目です!

 

ということで今回は以上です!

当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!

 

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