こんにちは!総合商社マンです!社長交代発表の三井物産の最新決算おさらいしながら、株価チャートを見てみましょう!
三井物産の社長交代&決算おさらい
現在総合商社3位の三井物産の最新決算をおさらいしてみたいと思います。三井物産は先日社長交代の発表をしたばかりです。
三井物産は昨年末、今年4月1日付けで堀健一専務執行役員が社長になる人事を発表した。6年前に並み居る上司をおさえて、「32人抜き」でトップについた安永竜夫社長は代表権のある会長に就く。
引用元:「商社3位が定着」伊藤忠、三菱商事の後を追う三井物産の社長交代に秘められた意図 「失敗を恐れ小粒化」をどう変えるか | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
現在の社長の安永社長は会長に退き、専務執行役員の堀氏が社長に就くという体制変更ですね。安永社長は32人抜きで社長になったものの、上記記事で書かれているように「業界3位」が定位置になってしまっており、名門復活に向けての体制変更という意味合いがあるようです。
そんな三井物産の最新決算は20年度第2四半期で以下の通りの内容でした。
※三井物産決算資料から抜粋
- 基礎営業キャッシュフローは期初予算4,000億円に対し2,741億円。進捗率69%。
- 当期純利益は期初予算1,800億円に対し1,100億円。進捗率は61%。
基礎営業CF及び上半期純利益共に、進捗率に関しては50%を軽く超えてきており、対予算という意味では非常に順調だったと言えますね。
そして今期業績予想については利益は上方修正しなかったものの、営業CFを上方修正していました。
営業CF
※三井物産決算資料から抜粋
当期純利益
※三井物産決算資料から抜粋
- 基礎営業キャッシュフローを4,000億円から+800億円上方修正
- 当期利益は期初予想の1,800億円を据え置き。
個人的には当期純利益よりキャッシュフローのほうが重要だと思っているので、この営業キャッシュフローの上方修正には非常に好感を持てましたね。
配当予想は80円/年で据え置きでした。三井物産は現在の中期経営計画期間である2023年3月期までは80円/年の配当を下限保証しています。そして余力出れば自社株買い発動することも言っていますので、この点は安心感ありますね。
次回の3Q決算発表日は2月3日(水)13:30の場中ですので、どんな決算を出してくるのか今から楽しみです!
三井物産の最新株価指標
三井物産の最新株価指標を確認しておきましょう。
こちらが1/18終値時点の週足チャートです。
株価(1/18終値):1,978.5円(前日比-5円/-0.25%)
年初来高値:2,026.5円(2021/1/14)
年初来安値:1,378.0円(2020/3/13)
PER:18.56倍
PBR:0.84倍
配当利回り:4.04%
信用倍率:1.63倍(1/15)
三井物産はつい最近年初来高値を更新し、長らく岩盤だった2,000円をついに一度上抜けした点は注目に値しますね。足元は再度2,000円割れしてしまいましたが、高値圏で推移しているので今年のパフォーマンスに期待がかかります。
先ほども触れたように三井物産は配当を下限保証しているので安心感があり、この株価でも4%超えの高配当になっているので、安値で仕込み済の人にとってはいい銘柄に育ち始めているかもしれませんね。
それでは三井物産の株価チャートを見ていきましょう!
三井物産の最新株価チャート分析
三井物産の最新株価チャートを分析して、現在の株価がチャート的に割高なのか、割安なのか、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを見てみたいと思います。
今回も見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。日足ベースですのでスイングトレードを前提としたチャート分析です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながら三井物産のRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。
- 14日の短期線(紫線):61.58
- 25日の中期線(緑線):60.75
いずれの線も「少し買われている」という水準で過熱感はありませんね。チャートが少し垂れてきているのが気になりますが踏ん張って欲しいところです。
一目均衡表
続いて三井物産を一目均衡表で見てみます。 こちらです。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「緑の転換線が濃い赤の基準線を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。三井物産は11/13にゴールデンクロスを達成して以降、現在も上昇トレンドを維持していますね。二つの線が近づいて来ているので、ここがまさに踏ん張りどころといったところです。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。ピンク線が26日前の株価よりも上に大きく抜けています。上昇シグナルです。
- 現在の株価と雲の関係を見ることでこれまた上昇下落トレンドや、株価の上値目途や下値目途が見れます。現在の株価は雲の遥か上にありますね(雲は1,816円近辺に薄く存在している)。上昇トレンドシグナルです。
一目均衡表は今のところ形が崩れずに上昇トレンドシグナルを出していることが分かります。最初に触れた転換線と基準線の近づきに注視したほうがよいかもしれません。
ちなみに移動平均線で見ると以下の状況です。
25日、75日、200日全ての移動平均線よりも株価は上にあります。下落した場合は紫色の25日移動平均線が位置している1,921円あたりが下支えになるか注目です。
MACD(マックディー)
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしの少ない指標としても有名です。最新のMACDチャートはどうなっているでしょうか。こちらをご覧ください。
赤線がMACDで黒い路線がシグナル線と呼ばれるものです。三井物産は1/7にゴールデンクロスを達成しており、現在上昇トレンドに入っている状況です。最近の三井物産のMACDは結構ゴールデンクロスとデッドクロスが入り乱れているので、まだ安心は出来ませんが、2,000円突破を一回試すことが出来たことは追い風なのかなと個人的には思っています。
まとめ:全体的に上昇トレンドシグナル多め
今回3つの指標を見ましたが、纏めると以下です。
- RSIは短期で「少し買われている」水準で過熱感はなし
- 一目均衡表では上昇シグナル多いも基準線&転換線の近づきには注意
- MACDはゴールデンクロス達成済
こんな感じ。
バフェット砲をもってしても岩盤の2,000円を突破できずに安値に放置されてきた三井物産でしたが、ここにきて2,000円を突破して年初来高値を更新出来たことは注目に値出来ると思っています。
冒頭にも触れましたが三井物産の次回決算発表は2月3日(水)13:30の場中です。三井物産は私のポートフォリオにも入っているので、俄然注目しています。笑
最新の私のポートフォリオは以下記事に纏めていますので御覧ください!
少し話は変わりますが、上記記事でも公開している通り、私はポートフォリオの一部にビットコインも入れています。JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表するなど、個人的には上昇相場にのれないリスクを意識してのことですね。
足元は大きな調整局面が来ているので、これから仮想通貨投資を始めるには面白いかもしれません。ただ、下落する時はなかなかの下落幅になり得るので、ポートフォリオのほんの数パーセント組み込む程度に抑えたほういいですよ。
もし仮想通貨を始めるなら業界大手のコインチェックが良いと思います。数百円程度から投資可能なので、ポートフォリオに数パーセントだけ入れることが可能です。口座開設は以下リンクから可能で、最短その日から取引出来るのでおススメです。株式と異なり、週末も取引出来るので暇つぶしにもなりますよ。笑笑
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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