こんにちは!総合商社マンです!ソフトバンクグループ(9984)が米国株でオプション取引での損失懸念から大きく下落です。最新株価チャートを見てみましょう!
ソフトバンクグループの株価が暴落
ソフトバンクグループの株価が本日7%超えの暴落となりました。
原因はソフトバンクグループが米国株取引において大口のオプション取引をしていたことが判明し、金曜日の米国株の急落から懸念が高まったことによるもののようです。
株価は以下の通り、本日だけで▲453円、実に▲7.15%の大暴落となっています。
株価(9/7終値):5,881円
年初来高値:7,077円(2020/8/4)
年初来安値:2,610円(2020/3/19)
PER:-倍
PBR:1.75倍
配当利回り:-%
※業績予想と配当予想は未定なのでPERと配当利回りはありません。
週末にこの米国株オプション取引で40億ドル(約4,250億円)の含み益が出ているという報道でしたが、ハイテク株の下落でこの含み益が吹き飛び、ソフトバンクグループが支払った40億ドル相当のオプションプレミアムがまるまる損失となることを懸念しての売りということなのでしょうね。
暴落も相まって信用買いの投げ売りもあったと思われます。信用取引しているとこういう暴落は怖いですね(私は信用取引はしていません)。
はい、ということでそんなソフトバンクグループの最新株価チャートを見ていきたいと思います!
ソフトバンクグループの最新株価チャート分析
ソフトバンクグループの最新株価チャートを分析して、現在の株価がチャート的に割高なのか、割安なのか、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを見てみたいと思います。
今回も見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。日足ベースですのでスイングトレードを前提としたチャート分析です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながらソフトバンクグループのRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。
- 14日の短期線(紫線):26.63
- 25日の中期線(緑線):36.06
今回の暴落を受けてRSIが一気に低下しましたね。14日線では「売られ過ぎ」水準に、25日線は「少し売られている」という水準となりました。
だいぶ売り込まれてきた状況にはなっていますが、過去に目を向けるとコロナショックで年初来安値を付けた3/19には14日線は7.42という水準にまで到達している点はTake noteですね。
一目均衡表
続いてソフトバンクグループ株を一目均衡表で見てみましょう。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線が基準線を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。ソフトバンクグループ株は8/17にデッドクロスをして以降、下落トレンドを示唆していましたが、今回の暴落で緑色の転換線がさらに下に落ち、より下落トレンドを強く示唆する形となりました。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。26日前の株価よりもピンク線が下に落ちてしまいましたね。ここでも下落トレンドを示唆しています。
- 現在の株価と雲の関係を見ることでこれまた上昇下落トレンドや、株価の上値目途や下値目途が見れます。 灰色に塗られた部分が雲になりますが、今回の暴落前までは雲の上にあり上昇トレンドだったのですが、今回一気に雲の中に落ちてしまいました。ひとまずの下値目途は雲の下値である5,716円ですね。
御覧の通り下落トレンドが多く出てきています。雲の中を維持出来るか、それとも雲の下に落っこちてしまうのか、今週の攻防から目が離せませんな。
MACD(マックディー)
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしの少ない指標としても有名です。最新のMACDチャートはどうなっているでしょうか。こちらをご覧ください。
下の部分がMACDチャートです。
ソフトバンクグループのMACDは8月頭に赤線が黒線を下に抜けてデッドクロスが発生し下落トレンド入りを示唆していましたが、ここ最近は二つの線が重なりゴールデンクロス期待が高まっていました。
しかし、今回の下落で赤線が再び下放れしてしまい、下落トレンド継続を示唆していることが分かりますね。
結論:下落トレンド入り示唆。が自社株買い期待もあり
今回3つの指標を見ましたが、纏めると以下です。
- RSIは短期急落で「売られ過ぎ」水準。
- 一目均衡表は下落トレンド多し。雲の中を維持出来るか注目。
- MACDは下落トレンド継続を示唆。
こんな感じ。
米国株でのオプション取引での損失懸念が高まる中で大きく値を下げて、チャート的にも下落トレンドのシグナルが多くでています。短期的には「売られ過ぎ」水準にもなっているので小さな反発はあるかもしれませんが、トレンドは「下落」を示していますね。
一方で、忘れてはいけないのがソフトバンクグループの自社株買い枠です。こちらはソフトバンクグループのホームページからの抜粋です。
下二つは既に終えたものですが、上段の赤枠部分の二つについては現在進行中の自社株買い枠です。
- 上限5,000億円(期間:20年6月26日~21年3月31日)
- 上限1兆円(期間:20年7月31日~21年7月30日)
規模がえげつない自社株買い枠が設定されているので、株価下がればどこかのタイミングで自社株買い発動してくるでしょうから、一定の株価下支えにはなるでしょうね。もちろんソフトバンクグループ側としては安く自社株買いを買付したいと思うので、少し下落を放置して安値で買ってくるみたい戦略はあり得るでしょう。個人的には下がったところで狙っていきたいなと思っています。笑
ま、米国株が落ち着くまでは下手に手を出さないほうが良いかもしれませんね!
先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれませんよ!
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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