こんにちは！総合商社マンです！ガースーこと菅官房長官から大砲を喰らって株価が爆下げとなったKDDIの最新株価チャートを見てみましょう！
菅官房長官の発言で株価下落のKDDI
菅官房長官の発言でKDDIの株価下落と聞いてなんのこと？と思う方もいるかもしれませんね。先日安倍総理大臣の辞任発表を受けた後、自民党総裁選（＝首相）に菅官房長官が立候補を表明しました。その際の会見で菅さんが「日本の携帯料金は高すぎる」という以前からしていた主張を改めて発信をした結果、通信株のKDDIやNTTドコモが爆下げとなった出来事のことです。
こちらが最新のKDDIの株価チャートになります。
株価(9/4終値)：2,975円
年初来高値：3,451円(2020/2/12)
年初来安値：2,658円(2020/3/19)
PER：10.69倍
PBR：1.54倍
配当利回り：4.03%
なかなか見事な下落っぷりのチャートですよね。笑
KDDIは21年3月期の第一四半期決算は進捗率28.5％で順調にスタートを切った形となっていますが（詳しくは以下記事）、自民党総裁はほぼ菅官房長官で決まりという状況が見えてきている中で、今後の業績懸念の高まりが懸念となってきました。
はい、ということで、そんなKDDIの最新チャートを分析してみたいと思います！
KDDIの最新株価チャート分析
KDDIの最新株価チャートを分析して、現在の株価がチャート的に割高なのか、割安なのか、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを見てみたいと思います。
今回も見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。日足ベースですのでスイングトレードを前提としたチャート分析です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI＜30 ：売られ過ぎ
RSI 30～40 ：少し売られている
RSI 40～60 ：だいたい中立
RSI 60～70 ：少し買われている
70＜RSI ：買われ過ぎ
この数字を参照しながらKDDIのRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。
- 14日の短期線（紫線）：18.54
- 25日の中期線（緑線）：25.09
どちらの線も30を切っており、完全に「売られ過ぎ」の状況を示しています。
3月のコロナショック時は14日線が12.66までいってから反発していますが、今回はコロナショック以上の水準で9/2に14日線が10.59までいってから少し反発してきました。それだけ今回のガースー砲がすごかったことが分かりますね。
一目均衡表
続いてKDDI株を一目均衡表で見てみましょう。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線が基準線を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。ちょっとごちゃっとしていて分かりずらいのですが、緑色の転換線が今回の暴落で赤線よりも下に僅かながらに落ちておりデッドクロスが発生しています。まだ僅かなのでダマしの可能性もあります。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。26日前の株価よりもピンク線がおもいっきり下にありますね。ここでは下落トレンドを示唆しています。
- 現在の株価と雲の関係を見ることでこれまた上昇下落トレンドや、株価の上値目途や下値目途が見れます。 灰色に塗られた部分が雲になりますが、今回の暴落前までは雲の上にあり上昇トレンドだったのですが、今回一気に雲の下にまで落ちており、下落トレンドを示唆しています。
一目均衡表ではなんかイヤーな雰囲気が結構出ていますね。
MACD（マックディー）
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしの少ない指標としても有名です。最新のMACDチャートはどうなっているでしょうか。こちらをご覧ください。
下の部分がMACDチャートです。
KDDIのMACDは5月以降方向感が出ずにしばらくもみくちゃしていた状況でしたが、今回の暴落で一気にMACDがデッドクロスをして下落トレンド入りしていることを示唆しています。
結論：チャート的には下落トレンド入り示唆。が業績は堅調
今回3つの指標を見ましたが、纏めると以下です。
- RSIは短期急落で「売られ過ぎ」水準。
- 一目均衡表はデッドクロスしており、3点において下落トレンド示唆。
- MACDもデッドクロスで下落トレンドを示唆。
こんな感じ。
至る所で下落トレンド入りを示唆しているシグナルが連発している状況ですね。米国市場の下落が月曜日の日本市場にどう影響してくるのか分かりませんが、短期的には個人的には手を出さないで置こうかなと思っています（←というか既に手を出して火傷して撤退済。笑）
冒頭に貼った最新の1Q決算自体は結構好調だったことから、反発を期待したいところですが、菅さんの今後の政策次第でそこの業績にも影響を与えかねないので、 その点も損切りをした理由です。株式市場は不確実性を嫌いますからね。
ということで先日公開した私のポートフォリオ（以下記事ご参照）からKDDIが早くも消えてしまいました。 笑
ただ、個人的には今後5Gの成長等も期待出来るので、再参入のタイミングは引き続き見計らいたいなーとは思っています！
先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれませんよ！
ということで今回は以上です！当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました！
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