こんにちは!総合商社マンです!豊田通商が20年度第3四半期の決算発表したよ!上方修正&増配発表です!!
豊田通商が20年度第3四半期の決算を発表
豊田通商が2/2に2020年度第3四半期の決算発表を行いました。総合商社中ではトップバッターの決算発表になります。
豊田通商は今期の業績予想を800億円と公表しており、前回上半期決算時点での進捗率は52%とほぼほぼ予算通りに推移している状況でしたね。
今回3Qの決算内容がどうだったのか、豊田通商が発表した決算説明資料を眺めながら見て行きたいと思います!結論を先に言うと、利益予想及び配当を上方修正です!
※当記事に掲載されているスライドは豊田通商の決算発表資料の抜粋です。
20年度第3四半期決算概要
豊田通商の20年度第2四半期(上半期)決算を早速見てみましょう。まず定量面です。こちらのスライドをご覧ください。赤枠が今期業績です。
ポイントを箇条書きします。
- 営業利益は前年比▲13%減益の1,433億円(2Q時点は▲34%減益)
- 当期利益は前年比▲23%減益の893億円(2Q時点は▲47%減益)
御覧の通り減益幅が2Qから大幅に改善しているのが分かりますね。業績が底を打ったことが伺える内容です。
第3四半期だけを切り取った数字を見てみるとより分かります。
- 売上総利益は前年同期比+2%
- 営業利益は前年同期比+29%
- 当期純利益は前年同期比+27%
利益面全てにおいて、第3四半期だけだと前年比プラスに転じています。これは素晴らしい決算ですね。
3Qまでの累計の利益面についてもう少し詳しく見てみます。こちらのスライドをご覧ください。
このスライドは営業利益、当期利益の前年との比較を要因別に行っているものです。ポイントだけ箇条書きします。
- 営業利益が1,640億円から1,433億円へと▲207億円減益となっているが、最大の要因は自動車販売減少で▲162億円。
- 続いて自動車以外の需要減少で金属▲92億円、ロジスティックス▲66億円等々合計で▲121億円。
自動車ビジネスの比重が大きい豊田通商なので、この部分の減益幅が一番大きい状況には変わりありませんが、3Qでは改善傾向にあるようですね。
一過性損益である減損損失があったのかについては以下をご覧ください。
3Q累計のものになりますが、合計で▲15億円の減損損失が発生しています。南米資源事業で▲50億円というものが一番大きいものとしてありますが、資産の売却益等あり、大きな減損とはなっていませんね。
キャッシュフロー
豊田通商のキャッシュフローも見ておきましょう。こちらのスライドをご覧ください。
なかなか素晴らしいキャッシュフローです。ポイントを箇条書きします。
- 営業CFは前年1,675億円だったのに対し、今期は2,080億円と増収。
- 投資CFは前年▲1,300億円だったのに対し、今期は少し絞って▲1,032億円。
- 結果配当後フリーキャッシュフローでも696億円の黒字を確保(前年は▲12億円)
配当を払った後でもフリーキャッシュフローの黒字を確保している点は安心感がありますね。
20度年間業績・配当予想
豊田通商の2021年3月期の業績・配当予想を見てみます。冒頭にも書きましたが今回上方修正が発生していますよ。
- 売総を+300億円上方修正の6,000億円。
- 営業利益は+450億円上方修正の450億円。
- 当期利益は+400億円上方修正の1,200億円。
- 年間配当は前回比+2円増配の112円。(上期50円、下期62円)
緊急事態宣言が出ている状況下で上方修正をしてきたのは今期の業績への自信の表れでしょうね。ちなみに昨年の利益は1,355億円でしたので、コロナ禍であっても減益幅は▲11%に留まっています。
また、今回増配も発表し、前年比で利益が減る中で110円から112円への増配を行ったことも素晴らしいですね。ちなみに配当性向は32.8%と高すぎない状況で、配当への余力も伺えます。豊田通商は配当方針を配当性向25%以上を掲げている状況で、増配をしなくてもこの水準を上回っているにもかかわらず増配をしてきたのは個人的にはサプライズでした。
最後に:総合商社の業績底打ちが見えたか
今回豊田通商の20年度第3四半期決算を速報で見てみましたが、3Qからかなり業績が回復してきていることが分かる好決算という状況でしたね。この豊田通商の好決算の流れを他商社も引き継いでくれることを個人的に期待したくなる内容ですね。
世界的にコロナワクチンの接種が始まっている中で、そろそろ来期の業績がどうなってくるのかに視点が移り始める時期です。来期はさらなる成長が見込めそうな予感で、今から楽しみですね!
最後に総合商社株を中心に置いた最新の私のポートフォリオを以下記事に纏めていますので御覧ください。
少し話は変わりますが、上記記事でも公開している通り、私はポートフォリオの一部にビットコインも入れています。JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表するなど、個人的には上昇相場に乗れないリスクを意識してのことですね(もちろん下落リスクもあります)。
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ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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