こんにちは!総合商社マンです!三菱商事が20年度第3四半期の決算発表したよ!
三菱商事が20年度第3四半期決算を発表
三菱商事が2/3の場中14:00に2020年度第3四半期の決算発表を行いました。三菱商事の今期業績予想は2,000億円と公表しており、前回の上半期決算時点での進捗率は43%とイマイチな結果となっていましたね。
先日日本経済新聞で3Q決算に関するリーク記事が出ていました。
三菱商事、4割減益: 日本経済新聞 https://t.co/KUmPJ22WK0
— 総合商社マン (@sogoshoshaman) January 28, 2021
✅3Q決算は800億円程度
✅市場予想の613億円を上回る
✅1-3Q累計では1,600億円強
✅通期2,000億円の進捗率は80%超
✅決算発表は来週2/3(水)に予定
✅上方修正はしない公算高い
にゃるほど。
このリーク記事情報では3Q決算時点で1,600億円強、進捗率は80%超えという情報でしたが、果たして実際のところどうだったのか、三菱商事が発表した決算資料を眺めながら纏めていきたいと思います。
それでは参りましょう!
※当記事掲載のスライドは全て三菱商事の決算公表資料からの抜粋です。
20年度第3四半期決算概要
三菱商事の20年度第3四半期決算の概要を、三菱商事が公表した決算資料を眺めながら纏めていきます。
全体概要
まず全体の定量面概要です。こちらのスライドをご覧ください。
ポイントを箇条書きします。
- 3Q実績は1,691億円と前年比▲54.7%と▲2,042億円減益(2Q時点は64.2%減益)
- 年間業績見通し2,000億円に対する進捗率は85%と順調に推移。
- 1,691億円の内、事業系1,279億円(前年比▲1,252億円)、市況系335億円(前年比▲801億円)といずれも大幅減益。ただし、事業系の進捗率は98%に到達(市況系は65%)。
前年同期での減益額▲2,042億円の内、一過性損益(いわゆる減損)は▲209億のみで、多くは巡航利益の減少となっているのが気がかりですね。※一過性であれば翌年のV字回復を期待しやすいので。
セグメント別
もう少し詳しくセグメント別に数字を見てみましょう。
セグメント別に前年同期比との数字を比べているものですね。
ポイントを箇条書きします。
- 全10セグメント中、赤字セグメントは2Q時点で二つ(総合素材、自動車)だったものが、電力ソリューションも加わり3セグメントに増加。
- 前年比増益となっているのは2Q時点と変わらず二つ(石油化学、食品)。石油化学が増益というのは、これは前年にシンガポールで不正取引による損失計上があったことによる反動。つまり実質増益となっているのは食品のみ。
一過性損益
一過性損益の詳細についても見ておきます。
細々としてしてみづいらですが、ポイントは以下です。
- 3Qでの一過性利益は106億円、一過性損失は▲358億円。3Q累計の一過性損益ネットは▲351億円。
- 3Qで▲20億円~▲60億円程度の減損が多く発生。
1Qで三菱自動車で▲145億円の減損計上していましたが、3Qでも構造改革費用等で▲55億円の減損を計上しています。今期に膿を出し切れるのか注目です。
キャッシュフロー
三菱商事のキャッシュフローの状況を見ておきましょう。
こちらのスライドをご覧ください。
ポイントを箇条書きします。
- 営業収益CFは前年の5,318億円から今期は4,469億円と▲879億円減収。ただし、2Q時点は▲1,272億円減収だったので改善傾向。
- フリーCFは前年の+4,531億円から+1,320億円と▲3,211億円減収。ただし、こちらも2Q時点からは大幅に改善。
前年比で見てしまうとかなりやられている状況ですが、2Qと比較すると回復傾向が顕著なので、こちらも個人的にはあまり心配していません。
20年度年間業績見通し&配当予想
三菱商事の20年度年間業績見通し及び配当予想も見ておきましょう。冒頭にも触れましたが、前回発表時点から今回特に変更はありませんでした。
- 通期業績予想は2,000億円から不変
- 年間配当も変更なしの134円(上期:67円、下期67円)で累進配当を継続
尚、2Q時点の決算記事の際にも触れましたが三菱商事の配当性向は99%に達しています。笑 ただ、CF的には問題ない水準なので今のところ特に心配はしていません。
年間業績予想の2,000億円に対する進捗率についても既に85%に達しているものの上方修正していないのは、4Qでさらに三菱自動車宛に減損計上を計画していることが最大の要因のようですね。
最後に:今期は耐える時。来期に期待
今回三菱商事の20年度3Q決算を見てきましたが、底は脱してきた印象を強く受ける決算内容だったと思います。一方、上方修正をしなかったのは、今期は来期以降のV字回復に向けての耐える時と割り切って、今期中に出せる損失を出しておくという覚悟なのかもしれませんね。
以前、三菱商事の統合報告書、いわゆるアニュアルレポートに関して以下の記事を書きましたが、そこでも累進配当に強くコミットするメッセージを書いているので、配当に関しても私は結構楽観的に考えています。
これで残すところ20年度は5月頃の4Q決算発表になります。その際に2021年度業績予想も出してくることになるので、そこでV字回復が見せられるのか、超注目です!
最後に三菱商事株を中心に置いた最新の私のポートフォリオを以下記事に纏めていますので御覧ください。
少し話は変わりますが、上記記事でも公開している通り、私はポートフォリオの一部にビットコインも入れています。JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表するなど、個人的には上昇相場に乗れないリスクを意識してのことですね(もちろん下落リスクもあります)。
足元は大きな調整局面が来ているので、これから仮想通貨投資を始めるには面白いかもしれません。ただ、下落する時はなかなかの下落幅になり得るので、ポートフォリオのほんの数パーセント組み込む程度に抑えたほういいですよ。
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ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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