こんにちは!総合商社マンです!WTI原油観察日記です!1671が3日連続ロールオーバーしたぞ!!
- 原油ETFのポートフォリオ動向
- 1671(シンプレクス原油ETF)のポートフォリオは?
- 1699(野村原油)のポートフォリオは??
- WTI原油の動きは?
- 1671、1699株価、為替動向
- 最後に:シンプレクス(1671)のロールオーバーは終了か
原油ETFのポートフォリオ動向
WTI原油連動型ETF(1671)のポートフォリオをシンプレクス社が発表している「日々の開示事項」で連日追いかけていましたが、一部読者様からリクエストもあったので、野村原油(1699)が加わっています。二つともそれぞれ個性があって面白いですよー。
早速二つのETFの本日の発表内容をみてみましょう。
※そもそも、まだ原油ETFの仕組み分かってないよ!という方はここに纏めているので御覧ください!
1671(シンプレクス原油ETF)のポートフォリオは?
1671のポートフォリオを見てみましょう。シンプレクス社の本日のプレスリリースはこちらです。
※参照元:シンプレクス社プレスリリース
このリリースだけ見ても変化が分からないと思いますので、以下の表で見てください。
※シンプレクス社発表情報に基づき、筆者作成
一番右の赤枠が本日のポートフォリオです。3日連続で1671がロールオーバーをしています!
具体的には8月限がついに消滅し、先日登場した10月限が増加しました。前回記事の予想通り、本日のロールオーバーで8月限月は無くなり全て10月限にロールオーバーされました。
その結果、1671ETFのポートフォリオは以下となりました。
- 9月限:41.6%
- 10月限:25.8%
- 12月限:32.6%
※四捨五入の関係上100%になっていないことがあります。
9月限を主軸とし、10月限と12月限に分散させたポートフォリオの完成です。
1699(野村原油)のポートフォリオは??
1699(野村原油)のポートフォリオを見てみましょう。1699運用会社である野村アセットマネージメントの本日のプレスリリース内容はこちらです。
※野村アセットマネージメントHPより抜粋
1671同様に表に纏めましたのでこちらを見てみてください。
※野村アセットマネージメント情報から筆者作成
今日は野村原油は9月限が減少していますが、他の限月は全く変化無しですね。つまりこれはロールオーバーではなく、一部解約により建て玉の精算を行ったということだと思われます。野村原油、1671とは異なりこのタイミングでロールオーバーせずですね。
その結果、1699野村原油のポートフォリオは以下となりました。
- 9月限:34.3%
- 10月限:34.7%
- 12月限:31.1%
※四捨五入の関係上100%になっていないことがあります。
今回の1671のロールオーバーにより、ついに運用している建て玉の限月が1671と1699で全く同じ9月、10月、12月限月となりました。各限月のポートフォリオの比重は異なるので、どうパフォーマンスに差が出てくるのか注目ですね!
WTI原油の動きは?
WTI原油の動きを見てみましょう。以下が本記事を執筆している時点のWTI原油状況です。
※参照元:CME社ホームぺージより
赤枠が記事執筆時点の各限月毎の原油価格です。前日比では大きく変わっていませんが、スプレッドが非常に小さくなっていたり、一部でバックワーデーションが発生していますね。そして本日も1671でロールオーバーが発表されたので気になるスプレッドを見てみましょう。
こちらをご覧ください。
※CME社ホームぺージ原油価格から筆者作成
赤枠部分が本日の原油価格及びスプレッドの状況です。全体的にスプレッドが非常に小さくなっています。スーパーコンタンゴはどこへやら。。笑
今日の原油のポイントを挙げると
- 原油価格は昨日から大きく変わらず。
- スプレッドの状況はさらに縮小傾向。
- スプレッドは-0.2%~0.8%。
- 一部の限月でバックワーデーション発生。
今日も1671は8月限から10月限へのロールオーバーとなりましたが、実際にロールオーバーしているのは前営業日だろうと想定されることを考慮すると約0.8%程度だったと推察されます。
そして黄色セルの3月-4月限月間でバックワーデーションとなっているのと、11月-12月月限でもほぼ同じ価格となっていたりとあちらこちらでバックワーデーションが発生しそうな状況です。この状況が継続するならロールオーバーなんて怖くないですね。笑
そしてこちらが6/16頃からの直近限月の1時間足WTI原油チャートです。
※参照元:WTI原油先物リアルタイムチャートHP
原油さん、高値で頑張っております。
- 6/8:OPECプラスを無事に乗り越え7月末で減産規模継続決定
- 6/9:サウジ自主減産終了
- 6/11:米国コロナ第二波懸念で金融市場リスクオフ
- 6/16:米国金融緩和拡大でリスクオン
先ほど見たように非常にスプレッドが小さくなっていますので、ここから更なる上昇となると、それはすなわち先物が織り込んでいない価格を取りに行くことになるので、原油ETFには超追い風ですが、スプレッドが小さい=市場はこれ以上上昇するとは思っていないことの裏返しですので、今後の原油価格がどうなるのか、注目です。
1671、1699株価、為替動向
1671、1699の株価動向も見ておきましょう。全て楽天証券のサイトからです。
1671株価チャート
1699株価チャート
コード:終値(前日比)
1671:845円(+2円、+0.24%)
1699:104円(+0円、+0.00%)
今日はどちらも大きくは変化なしです。
ドル円為替を見てみましょう。こちらがドル円の1時間足チャートです。
為替も金曜日とさほど変わらず106円台推移ですが107円いきそうな感じですね。今後円高進行するのか注目です。
最後に:シンプレクス(1671)のロールオーバーは終了か
金曜に続きシンプレクスが3日連続ロールオーバーをしてきましたね。予想通りの展開となりました。恐らくこれでひとまず1671はロールオーバーは終了だと思われます。これ以上このタイミングでロールオーバーする理由も見当たりませんので。そしてこれは完全に個人的な予想ですが、野村原油も特に今回ロールオーバーはしないのでしょう。もともと1671より記載の限月で運用していましたし。
そうなってくると注目したいのが、今回の1671のロールオーバーで1699と運用限月が完全に一致したことです。各限月の比重は両者異なるので、いまの状態でどうパフォーマンスに差が出るのかは個人的に気になるところ。
そしてさらにさらに注目したいのが、なんといってもこの2銘柄が次回いつロールオーバーしてくるのかですね!恐らく来月の今頃、8月限月の終了のタイミングで両者動いてくるのかな?根拠レスですが。笑
ということで、今回は以上になります!本ブログで個別銘柄に言及しているものについては投資を奨めているものではありません。投資は自己責任でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!!
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