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WTI原油&連動型ETF(1671、1699)の動向観察日記:スプレッド拡大が気になる(6/29)

こんにちは!総合商社マンです!WTI原油観察日記です!ポートフォリオに変化あり!ちょっとスプレッドが拡大してきたぞ?

 

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原油ETFのポートフォリオ動向

WTI原油連動型ETF(1671)のポートフォリオをシンプレクス社が発表している「日々の開示事項」で連日追いかけていましたが、一部読者様からリクエストもあったので、野村原油(1699)が加わっています。二つともそれぞれ個性があって面白いですよー。

早速二つのETFの本日の発表内容をみてみましょう。

 ※そもそも、まだ原油ETFの仕組み分かってないよ!という方はここに纏めているので御覧ください!

 

www.sogoshoshaman.com

 

1671(シンプレクス原油ETF)のポートフォリオは?

 

1671のポートフォリオを見てみましょう。シンプレクス社の本日のプレスリリースはこちらです。 

1671-press-release-20200629

※参照元:シンプレクス社プレスリリース

このリリースだけ見ても変化が分からないと思いますので、以下の表で見てください。 

 

1671-portfolio-200629

※シンプレクス社発表情報に基づき、筆者作成

一番右の赤枠が本日のポートフォリオです。今日は12月限が減少しています。他の限月は動きがありませんので一部解約ですね。やはり1671は解約がある時は12月限を減らしてきます。期近の限月で運用する以前のスタイルに戻そうとしているのではと推察されますね。

 

その結果、1671ETFのポートフォリオは以下となりました。

  • 9月限:42.0%
  • 10月限:26.8%
  • 12月限:31.2%

※四捨五入の関係上100%になっていないことがあります。

引き続き9月限の比率が徐々に高まってきています。

 

1699(野村原油)のポートフォリオは??

1699(野村原油)のポートフォリオを見てみましょう。1699運用会社である野村アセットマネージメントの本日のプレスリリース内容はこちらです。

1699-portfolio-20200629

※野村アセットマネージメントHPより抜粋

1671同様に表に纏めましたのでこちらを見てみてください。

1699-portfolio-20200629

※野村アセットマネージメント情報から筆者作成

9月限が減少していますが、他の限月は動いていません。先週は4日連続資金流出があり、金曜日は資金流入に転じましたが、また減少してしまいましたね。やっぱり原油の人気は終了なのかな。笑

その結果、1699野村原油のポートフォリオは以下となりました。

  • 9月限:33.5%
  • 10月限:34.9%
  • 12月限:31.6%

※四捨五入の関係上100%になっていないことがあります。

野村は1671とは戦略が異なり3つの限月の割合が30%程度になるようにポートフォリオを組んでいますね。1671は解約の場合は12月を減らしてきますが、野村は逆に今回9月限を減らしてきたので、戦略の違いが鮮明になってきています!

 

WTI原油の動きは?

WTI原油の動きを見てみましょう。以下が本記事を執筆している時点のWTI原油状況です。 

wti-price

※参照元:CME社ホームぺージより

赤枠が記事執筆時点の各限月毎の原油価格です。先週金曜日は39ドル台まで上昇していましたが、コロナ第二波懸念もあり37ドル台へと、先週木曜日の水準まで戻ってしまいました。

 

本日のスプレッド状況を見てください。

wti-spread-20200629

※CME社ホームぺージ原油価格から筆者作成

赤枠部分が本日の原油価格及びスプレッドの状況で、黄色セルがバックワーデーション発生ポイントです。先週金曜は2021年7月にバックワーデーションが発生していましたが、今回は1月-2月間で発生していますね。ただ全体的にスプレッドが広がり始めているのが気になります。

 

今日の原油のポイントを挙げると

  • 原油価格は反落し、37ドル台で推移。
  • スプレッドはやや拡大傾向。
  • スプレッドは-0.5%~1.3%。
  • 一部バックワーデーション発生中。

そしてこちらが6/23頃からの直近限月の1時間足WTI原油チャートです。 

wti-chart

※参照元:WTI原油先物リアルタイムチャートHP

24日に41ドル達成後、37ドルまで下落し、そこから反発して39ドル台を回復した後、現在再び下落して37ドル台です。やっぱり37ドル~40ドル前後をいったりきたりのボックス相場になりつつありますね。

 

1671、1699株価、為替動向

1671、1699の株価動向も見ておきましょう。全て楽天証券のサイトからです。

1671株価チャート

1671-chart-20200629


1699株価チャート

1699-chart-20200629

 

コード:終値(前日比)

1671:810円(-32円、-3.80%)

1699:99円(-4円、-3.88%)

先週金曜日の上げ幅を全て消し去ってしまいましたね。今日もやっぱり1671のほうがパフォーマンスが良い結果になっています。

 

ドル円為替も見ておきましょう。こちらがドル円の1時間足チャートです。

usd-jpy-chart-20200629


為替は比較的動きがありませんね。107円を挟んでもみ合っています。

 

最後に:スプレッド拡大が気になる

今日の原油は先週金曜日の上昇分を全て消し去ってしまう結果となりました。先週金曜はダウが大きく下げ、本日は日経平均が500円超えの下げ(一部配当落ち分含まれる)と、金融市場全体がコロナ第二波への懸念でリスクオフになりつつあり、原油需給への懸念高まりから下落をしている状況です。

そういう状況なので、一部バックワーデーションは引き続き発生しているものの、少しスプレッドが開いているのが気になります。

ただ、原油は40ドル程度が上限と市場は見ているので(少なくとも先物市場はそう見ている)、期近ものが上昇しても期先ものの上昇が限られていることもあり、スプレッドが縮小、もしくは逆ザヤ(バックワーデーション)となる傾向にあります。一方下落すると期先ものとの差が開くことになり得ますので、そうなるとスプレッドも開きますね。そう意味では今回のスプレッド拡大は単純に原油価格下落によるものでしょうし、そこまで気にするレベルではないのかなと個人的に思います。

ただ、リスクオフが進むと35ドル~40ドルの間の行ったり来たりから下値を探る可能性十分にありますので、ポジション管理には気を付けましょう。

 

ということで、今回は以上になります!本ブログで個別銘柄に言及しているものについては投資を奨めているものではありません。投資は自己責任でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!!

 

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