商社マンは今日も走る!現役総合商社マンの資産運用ブログ

総合商社マン(5大のどれか)の企業分析、投資(株式・原油ETF)に関するブログです!

【双日】今期減配ほぼ確実。株価チャート分析してみた

こんにちは!総合商社マンです!今期減配ほぼ確実の双日は買いか?売りか?最新の株価チャートを分析してみたよ!

 

sojitz-logo-eyecatch

 

 

双日の今期減配はほぼ確実

双日の今期減配がほぼ確実となってきています。その根拠は双日は2019年度決算を4月30日に公表し、6/18に株主総会を開催しましたが、そのどちらの場でも「配当性向を30%前後とすること」を表明しているからです。双日が発表している今期業績予想は400億円と前期実績608億円に対し▲34%の大幅減益を見込んでいますので、配当性向30%であれば確実に減配となりますね。

以下記事で株主総会の質疑応答について書いています。

 

www.sogoshoshaman.com

詳しくは上記記事を見て頂ければと思いますが、6月のこのタイミングでも今期業績予想は400億円~450億円と言っていますので、現在のコロナの状況を鑑みると前期並みの600億円まで回復するのはまず難しいでしょうね。

 

双日の2019年度決算おさらい

双日の2019年度決算を簡単におさらいしておきましょう。

前の項でも少し触れましたが双日の2019年度の税後利益は608億円となりました。

f:id:Sogoshoshaman:20200527203256j:plain

 

2018年度は史上最高益の704億円でしたが、2019年度はコロナショックの影響もあり50億円程度の減損損失も発生していたのですね。減損の影響を除いた実質利益は660億円だったようです。それでも配当は2018年度と同額の17円を維持しました。

f:id:Sogoshoshaman:20200527203317j:plain

 

さて、2018年度に過去最高益を叩き出し、2019年度はコロナで減益、そして2020年度は減配ほぼ確実となってきている双日株は「買いなのか?」、「売りなのか?」についてチャート分析をして見ていきたいと思いますよ。

 

 

双日株は買いか?売りか?

双日株は買いか?売りか?これは非常に気になるところですね。双日の現在の株価は240円程度で、100株買っても24,000円程度で購入可能ということもあり、常に個人投資家には結構人気な株です。投資関連雑誌にもよく「5万円以下で買える株」という特集でピックアップされていたりもしますからね。

では早速双日の株価チャートを見て行きましょう!今回見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。

  1. RSI
  2. 一目均衡表
  3. MACD

また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。

 

 

RSI

RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。

RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。

RSI<30  :売られ過ぎ

RSI 30~40  :少し売られている

RSI 40~60  :だいたい中立

RSI 60~70  :少し買われている

70<RSI    :買われ過ぎ

この数字を参照しながら双日のRSIを見てみましょう。

 

sojitz-rsi

このチャートの下部分の緑色線の部分がRSIの推移です。現在双日のRSIは40.65と「だいたい中立」という水準ですが、もうすこしで「少し売られ過ぎ」の水準となりますね。少しRSIが上向き始めているので「少し売られ過ぎ」ゾーンに入るかどうかはなんとも言えませんが、下方向に行く場合、過去の例を見ると30を少し切ったところまで下げると反発する傾向があることが分かります。※3月の暴落時は例外。

現在は中立ゾーンなのでRSIからは今後どう動くが読めない感じですね。

 

一目均衡表

続いて双日株を一目均衡表で見てみましょう。

sojitz-ichimokukinkouhyou

一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。

  1. 緑線が転換線で、赤色の線が基準線です。「転換線が基準線よりも下にある場合は下落トレンド」ですが、6月22日双日はデッドクロスをしてしまっており、転換線が基準線よりも下にあるので下落トレンドであることが分かります。
  2. 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。ピンク線が遅行スパンで、現在の株価が26日前の株価とほぼ同じ位置にあることが分かります。この点は中立ですね。
  3. 現在の株価と雲の関係を見ることで株価の上値目途や下値目途が見れます。 灰色に塗られた部分が雲になりますが、双日の株価は現在この雲の下に位置しています。しかも上には分厚い雲がありますので反発しても雲の下である240円前後となる可能性が高そうだということが分かります。

上値は少なくとも重そうな状況ですね。

  

MACD

最後にMACDを見ておきます。この指標では上昇トレンドか下落トレンドかをみることができます。こちらをご覧ください。

sojitz-macd

下のチャート部分がMACDの部分です。赤線がMACD、灰色線がシグナル線と呼ばれるものです。

双日株は基準線(0ライン)よりも上で6/15頃にMACD線がシグナル線を下に抜けるデッドクロスが発生してしまっています。ちなみにこのチャートの緑色と赤色の棒グラフですが、緑色の部分は下落トレンド中、赤色部分は上昇トレンド中となっているので見やすいですね。現在は緑色なので下落トレンド中ですね。

 

結論:双日株は短期的には売りか

今回3つの指標を見ましたが、纏めると以下ですね。

  • RSIは中立
  • 一目均衡表はデッドクロスで下落トレンド、分厚い雲の下
  • MACDはデッドクロスで下落トレンド

結構下落トレンドサインが出ているので、短期的には売り、今買おうとしている人は少し様子見をしてもいいかもしれません。

あくまで日足チャートで分析していますので、長期ホルダーの人はもっと長いスパンで見てみてもいいかもしれませんね。分析はこんな感じです。

 

尚、冒頭紹介した記事の中でも触れていますが、双日は今期減配ほぼ確実となってきているものの、会社としては配当金は未定としたままです。万が一ポジティブニュースが出てくればチャート関係なしに動く可能性もありますので、その点はご注意ください。ただ、6月の株主総会で今期業績予想を400~450億円と言っているので、すぐにはポジティブニュースは出にくいのかなーなんて思っていたりもします(あくまで私見です)。

 

またこれは言わずもがなですが、コロナ第二波の懸念が高まってきているので双日だけに限らず株式市場全体が売られるというような可能性もありますので、そうなってくると現在のチャートなんかもう関係なくなってくるのでご注意くださいね。

 

  

尚、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。

 

 

初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれませんよ!

  

ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!

 

面白い・有益だと思った方は、Twitterや『はてブ』↓↓↓ぽちっと拡散頂けるととても喜びます!!