こんにちは!総合商社マンです!伊藤忠商事が6/30時点の自社株買い進捗状況をプレスリリースしたよ!
伊藤忠商事が自社株買い進捗のプレスリリースを発表(7/1)
伊藤忠商事が7/1に自社株買いに関するプレスリリースを発表しました。
伊藤忠商事は2020年6月12日に総額700億円の自社株買いを発表していますので、今回最初の進捗報告に関するプレスリリースとなります。この700億円の枠は実際は2019年6月12日に公表し1円も発動しなかったものを持ち越したものとなっています。
【取得に係る事項の内容(2020年6月12日公表分)】
- 取得対象株式の種類 :当社普通株式
- 取得し得る株式の総数 :35,000,000株を上限とする(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合約2.3%)
- 取得し得る株式の総額 :700 億円を上限とする
- 取得期間 :2020年 6 月12 日~2021 年6月11日
詳しくは以下記事に纏めていますので御覧頂ければと思いますが、前回1円も発動することなく終わったことから、今回はどう買い付けを進めていくのかが非常に気になるポイントですのでプレスリリースの内容を見て行きましょう!
プレスリリースの内容
こちらが伊藤忠商事のプレスリリースになります。
2020/6/12~6/30の買付状況はというと、、、、、「0円」!!
「おい!いい加減買えや!!」って思ってしまう内容ですね。笑
先ほど紹介した記事でも触れていますが、伊藤忠が今回行っている自社株買いは
- 総額700億円
- 取得し得る株式の総数35百万株を上限(2.3%)
という二つの上限設定があります。単純にこの35百万株上限まで買付を狙おうとすると一株当たり2,000円以下とならないと達成できませんので、もしかしたらコロナ第二波の下落を待っているのかもしれませんね。
伊藤忠商事の株主総会
伊藤忠商事は6/19に株主総会を開催し、剰余金処分案(配当)、取締役10名の選任、監査役1名の選任という3つの議案は全て可決されたようです。
そして以下は株主総会で使われたプレゼン資料の抜粋です。
この資料の一番下に小さくですが、この700億円の自社株買い枠について記載されていますね。累進配当を前提とした「中長期的な株主還元方針」を謳っています。
自社株買い枠を設定しているので株主としては有難いことですが、究極は株主にとっては自社株買いを実施するかどうかではなくて、するしないに関わらず株価が上昇してくれればいいわけです。そのあたりの市場との対話は伊藤忠商事は他社に比べて非常に上手に見えるので、今期設定した枠をどう市場と対話しながら買付していくのかを、文句は言わずに楽しみに見ておくことにします。笑
最後に:総合商社で自社株買いを設定しているのは伊藤忠だけ
2020年7月1日時点で総合商社で自社株買い枠を設定しているのは伊藤忠商事だけとなっています。三井物産が先日まで行っていましたが枠上限に達したので終了してしまっていますからね。総合商社各社の自社株買い状況まとめ記事に詳しく書いていますので以下記事から御覧ください。
総合商社記事を書くとだいたい最後はここに行き着いてしまうのですが(笑)、総合商社トップの三菱商事株が明らかに伊藤忠商事株に劣後しています。その結果、株価は抜かれ、時価総額まで抜かれるという失態を繰り広げてるのです。三菱商事は今期業績予想を出していないので、業績予想を出すタイミングで株価対策の自社株買いを是非とも発動して欲しいと強く期待しています!
ということで今回は以上です!
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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